ネクロコマンダー【1】
「進め、進め。恐れずに殺したり、殺されたりしなさい。その分、味方は増えるのですから」 死者の命を利用するネクロコマンダー。彼女にとって、全ての命は自分の手駒と同義である。一切の差別も区別もなく、そして分別なく彼女はあらゆる命を利用する。 |
ネクロコマンダー【2】
「私を軍師として連れて行くといいでしょう。私はきっと戦場で役に立つから」 ネクロコマンダーにとって戦場は我が家も同然だ。あらゆる死が渦巻くその空間こそ、彼女が最も心安らげる場所なのである。 |
ネクロコマンダー【3】
「私の策をお見せしましょう」 ネクロコマンダーの指示で、自軍の突撃が始まる。だが、威勢のいい雄叫びはすぐに悲鳴へと変わった。敵と正面からぶつかり、いたずらに被害を拡大させるばかり。しかし彼女はなおも突撃をしろと命令し続けるのだった。 |
ネクロコマンダー
「十分な数の死体が集まったわね。さぁ、お楽しみの時間よ」 敵も味方も死屍累々の戦場で、ネクロコマンダーは最後の作戦を発動させる。生きている人間は、あまりの惨状に敵も味方も戦意を失っていた。だが、むくりむくりと立ち上がる死者の影がある。これから始まるのは決闘でも戦争でもない。ネクロコマンダーによる一方的な魂の搾取だ。 |