ハッグ【1】
「こちらへ来なさい……私はここよ、そう、ここにいるわ……」 森に踏み入れたきこりは美しい声を聞いた。振り向くと、木陰に手招きをする女が見える。美しい女だった。小さな村で育ったきこりにとっては、生まれて初めて見たと言っても過言ではないほどに。 |
ハッグ【2】
「よそ見なんて絶対に許さないわ。さあ、来なさい。私のところへ……」 きこりが女に近づくと、女の姿はかき消えた。そして不思議なことに、女はまた別の木陰から現れ、手招きをする。不可思議だ。だが、きこりはすでに女の美貌のとりこになっている。疑問にも思わず、夜の闇が森を包むまで女を追い続けた。 |
ハッグ【3】
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ハッグ【4】
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