ベヒモス【1】
「さあて、腹ごなしに行って来るかね」 肉をすべて平らげてしまうと、得物を手に戦場へと乗り出す。命がけの戦もオーマには軽い運動代わり、そして戦場に出れば誰よりも多く、敵兵を肉に変えてくるのだ。 |
ベヒモス【2】
「さ-て、メシだ! 食うぞ-」 一日で最もベヒモスがうれしそうな顔をするのが食事の時間だ。食欲旺盛、好き嫌いなく何でも食べる。しかも、一度に食べる量がハンパではない。肉なら牧場ごと食い、野菜なら畑ごと食う。そんなうわさをされるほどだ。 |
ベヒモス【3】
「それ食わないのか? あたしが食べちゃってもいいか?」 何でも美味そうに食べるベヒモス。一緒に食事をするのは楽しい。だが、常人は胃袋に限界があるので、食べきれなくなる。他人の食べ残しでもベヒモスはためらいなく口をつけるので、いくら作り過ぎても困ったことにはならないという。 |
ベヒモス【4】
「どうだ! たくさん食べると、力が出るんだ!」 食事が終わると力比べの時間が始まる。今日は相撲をとっているようだが、ベヒモスの剛力は凄まじい。何人もが束になってかかっても、勝つことができなかった。 |