【夜豹神】テスカトリポカ【1】
「我が牙の前に立ちはだかるとは、愚かにもほどがある」 凶暴なジャガーの毛皮を身にまとうテスカトリポカ。彼を知るものならば、彼がジャガーよりもはるかに恐ろしいと十分に知っている。 今宵も、無知なものが偉大な悪魔に立ち向かい、無残な死を迎えるだろう。 |
【夜豹神】テスカトリポカ【2】
「我が怒りを鎮めたければ、その心臓を捧げよ」 テスカトリポカが求めるのは、血による贖いのみである。彼はそれ以外はいかなる代償も許さない。なぜならば、彼にとって価値を見出せるものは心臓以外にないからだ。 |
【夜豹神】テスカトリポカ【3】
「ジャガーを凶暴だと考えているのか?それはお前が凶暴の意味を知らぬだけだ」 テスカトリポカには容赦や情けはない。敵と認識した相手の胸を裂き、その心臓を抉り出すまで決して攻撃の手を緩めたりはしない。その姿はまさに『凶暴』の体現者である。 |
【夜豹神】テスカトリポカ【4】
「人が死を恐れることは知っている。だが、我を恐れる必要はないぞ。なぜならば、貴様の死は我の糧となるからだ」 たとえ敵の心臓だとしても、テスカトリポカはそれをぞんざいに扱うことはない。荒々しく怒り狂い、敵を斬り裂く恐るべき悪魔でも、すべての血と死に敬意を払うのである。 |