アバロニア【1】
「戦いには流儀というものがあるの」 稀代の人形師アバロニア。大昔、彼女はただの人間だった。そんな彼女も、今や魔界でも恐れられる、恐るべき悪魔である。 |
アバロニア【2】
「私は自ら戦うことを好まない。それが私の流儀なの」 まだアバロニアが人間だったころ、彼女は自分がつくった人形に命を吹き込もうと考えた。そして、長い年月を経て、ようやく彼女はその方法を見つけ出した。 |
アバロニア【3】
「自ら手を下すことなく、敵をうちのめす。それが私の戦い方よ」 人間と人形。二つが並んだ時、魂の総量は一つ。魂の総量を変えることはできないが、場所を移し替えることはできる。それを実行したときこそ、アバロニアが悪魔への道を進んだ瞬間である。 |
アバロニア【4】
「カワイイ私の人形たち。かつての友達、かつての家族、かつての敵よ。私のために踊りなさい」 アバロニアのつくる人形は生きている。それは、かつて生きていた者たちから魂を奪い取るからだ。人形とされた者たちは、彼女の武器となり、彼女のために永遠に戦い続ける。 |