カレウィ【1】
「人の心を狂わせる、魔の音色はいかがかな?」 カレウィの琴の音色は、様々なものに例えられる、耳障りな金属音とも、魔獣の唸り声とも形容されるが、最終的にはすべての人の心を魅了してしまう。 |
カレウィ【2】
「音楽というのは、何も音だけがすべてではない。この意味が分かるかな?」 カレウィが奏でる魔の音楽は、人を惑わす。音楽を聴いているうちに、自分が何者なのかすら分からなくなり、やがて彼に心酔した下僕の一人に成り下がる。 |
カレウィ【3】
「私の音楽に耐えられるものはいないよ。音楽は耳だけで聞くものではないのさ」 カレウィの音楽から逃げるために、耳をふさいだものがいた。そして、そこでようやく気付いたのだ。カレウィの魔の音色の正体に。だが、その真実を伝える前に、彼の心は悪魔に奪われた。 |
カレウィ【4】
「音は本質であり、飾りである。私の魔法の正体が分かったかな?」 カレウィが奏でる琴。その弦をはじく指の動きに、どれだけの人間が意味を見出だすだろうか。彼は指で空中に魔法陣を描き、そのまま印を結ぶ。音楽演奏にカモフラージュされた、その魔法のトリガーには誰も気づかない。 |