セドナ【1】
「感じるかい?嫌な気配だよ」 魔犬と共に冥府を哨戒するセドナ。ここ数日、冥府にはただならぬ魔力が漂っていた。冥府の番人である彼女と愛犬は、その変化を敏感に察知し、警戒を強めていた。 |
セドナ【2】
「こいつは魔族の血だね……まだ新しいみたいだ」 冥府に住む魔族たちの不審死。その捜査もまたセドナに与えられた任務だった。彼女と魔犬は捜査範囲を狭めつつも、犯人を追い詰められずにいた。 |
セドナ【3】
「間違いない。犯人は天使だ。それもかなりやり手の暗殺者だね」 新たな現場で見つけた魔族の惨殺死体。その傷口を見て、セドナは確信した。犯人は天界から送り込まれた凄腕の暗殺者である。こうした天界の陰謀は珍しいことではなかったが、ここまでの実力者はセドナも初めてだった。 |
セドナ【4】
「ついに見つけたよ。覚悟してもらおうか」 セドナと魔犬はついに犯人の天使を追い詰めた。鋭く突き出された槍をかわし、天使の腕を斬り落とす。そして、その喉笛に魔犬が噛みついた。一瞬で勝負はついた。こうして、セドナにより冥府の静けさは保たれたのだ。 |