プラデュムナ【1】
「人間を滅ぼすのに、武器も腕力もいらないのよ」 プラデュムナは荒事を嫌う。彼女は暴力は野蛮で無教養なものだと考えているからだ。しかし、だからこそ彼女は人間にとって厄介な悪魔だと言える。 |
プラデュムナ【2】
「人の心は弱い。信じたいものを信じ、見たいものが見える。必要なのはきっかけだけ」 プラデュムナがこれまで滅ぼしてきた文明は数知れない。だが、その中で彼女自身が武器を手にしたことは、一度たりともない。 |
プラデュムナ【3】
「私は少しの言葉を与えただけ。その言葉は小さな決壊を生み、その決壊は取り返せない大崩落につながるの」 プラデュムナの言葉には、魔力が込められている。その言葉は確実に心を蝕み、人を狂気へと走らせる。 |
プラデュムナ【4】
「破壊と混沌の後に、静寂と秩序が生まれる。それは、私の新たな遊び場とのなるのよ」 プラデュムナの言葉遊びは終わらない。彼女にとって繰り返される人の悲劇こそが、唯一の娯楽であり生きがいなのだ。 |