クエレプレ【1】
人間の想像を絶する奇妙な姿をした竜が、地獄の底で咆哮を上げる。高熱の炎の中でも決して焼けることのない硬い鱗に身を包み、研ぎ澄まされた爪で、あらゆるものを破壊していく。 |
クエレプレ【2】
深紫の光の中に奴の姿はあった。血走った目に幾本もの鋭く伸びた牙が、獲物が来るのを待ちわびる。もしその姿を見てしまったら、決して生きて帰ることはできないであろう……。 |
クエレプレ【3】
割れる大地からの閃光を浴び、巨大な竜は雄叫びを上げていた。そのおぞましいほどの甲高い声は、どこまでも響き渡り、生ある者の耳をつんざく。邪魔者は、ただ消し去るのみ! |
クエレプレ【4】
クエレプレ渾身の咆哮が、今まさに放たれようとしていた。この数秒後には間違いなく多大な犠牲者が出るであろう……。一説には遥か宇宙より飛来したとされる恐獣の進撃は、もう止まらない。 |