ハーゲンティ【1】
「うぬぅ……戦況は思わしくないか……」 自らが率いる軍勢の部下より入る報告に、ハーゲンティは苦虫を噛み潰していた。このままなにも手を打たなければ敗北は免れない。 |
ハーゲンティ【2】
「だがしかし、今は動くときではない……耐えねばならぬ」 ハーゲンティは過去の屈辱を忘れない。愚かさを見せれば再び死を招く。はやる気持ちを抑え、そのときをひたすら待っていた。 |
ハーゲンティ【3】
「……よぉし、邪気が満ちてきた。そろそろいくぞぉ!」 背中に背負ったグリフォンの翼が、今にも羽ばたこうと動き出す。研ぎ澄まされた力で、今度こそ神を血祭りに上げてやる! |
ハーゲンティ【4】
「終わりなき戦いが始まるとき、新しき地獄の時代が幕を開けるのだぁ」 ハーゲンティは全身に押さえ込んでいた力を解き放つ。死の淵を綱渡りで歩いてきた彼が、ついに王者となる。 |