【常夜】ニュクス【1】
「私が少し目を離したすきに、世界ではまた大きな戦乱が……」 夜を司る女神であるニュクスは、世界に静寂をもたらす。これまでも、あらゆる醜き争いを中断させてきたのだ。 |
【常夜】ニュクス【2】
「争いから生まれるものなど、なにもないというのに……」 幾多の争いを見届けてきたニュクスは知っていた。戦場には多くの血や涙が流れ、時を経ても怨念と報復の連鎖が続くだけだということを。 |
【常夜】ニュクス【3】
「……んっ!? 今回の戦乱は、これまでとは違うようだ……」 混乱する世界に流れる怨嗟のうねりを感じ取ったニュクスは、これからどうすべきか思案していた。 |
【常夜】ニュクス【4】
「ふむ、ついにアテナが動いたか……。ならば私も、力を貸すとしよう!」 月の光に照らされたニュクスの姿は、まさに女神のごとく神々しかった。争いの終結は、時間の問題だろう。 |