【獄王】ハデス【1】
「おお、よく来たな。まずは旅の疲れを癒すがよい」 生あるものは、いずれ肉体を失い、死界を彷徨う。その旅路の先で待っているのは、魂のすべてを支配するといわれるハデスだ。 |
【獄王】ハデス【2】
「我は神と悪魔の洗礼を受けし者。貴様の魂がゆくべき場所を見定めよう!」 運命の波間に飲まれた魂の主は見たこともない世界で狼狽する。だが、ハデスから逃れることは許されない。 |
【獄王】ハデス【3】
「輪廻を巡るか、ここで藻屑と消えるか……さて、どちらを選ぶ?」 生あるものは光と闇との中で生まれ、やがて滅ぶ。魂を紡ぐことは無間地獄、無こそが快楽だともいえよう。 |
【獄王】ハデス【4】
「待ちくたびれたぞ! さあ、貴様の魂の叫びを我に聞かせてくれ!」 ハデスは、すでに答えを知っていた。名前を捨てた戦士たちは必ずまた剣を握るであろう。それは理屈ではない。 |