がしゃどくろ【1】
「てめぇの骨をよこせ。俺様が有効活用してやるよ」 ガシャドクロにとって骨は武器であり、防具であり、血であり、肉である。人間から奪った骨を身にまとい、さらなる骨を求めてさまよい歩く。 |
がしゃどくろ【2】
「この俺に刃向うとは、なかなか骨のある奴だ。だが、すぐにお前を骨抜きにしてやるよ。本当の意味でな」 ガシャドクロを討つために、多くの騎士たちが遣わされた。しかし、その結果は凄惨なものだった。すべての騎士たちはただの肉塊となって見つかり、遺体からはすべての骨が抜き取られていたのだ。 |
がしゃどくろ【3】
「まだ足りねぇ……骨がたりねぇんだよ!」 飽くなき骨への欲求がガシャドクロを突き動かす。勇猛果敢で知られる王国の騎士たちすらも威圧し、ガシャドクロはただひたすらに骨を集め続ける。 |
がしゃどくろ【4】
「これだ。俺が求めていたのはこの姿なのさ」 ガシャドクロは無尽蔵に骨を集める。騎士たちは誰もがそう思っていた。しかし、ガシャドクロが骨を集めるのには理由があった。すべては巨大なドクロの鎧を身に着けるためだったのだ。これでガシャドクロはようやく骨集めをやめる。次に集めるのは肉であり、最後に集めるのは魂だ。ガシャドクロの悪夢はまだ続く。 |