エアレー【1】
空を切り裂くような雷と共に、エアレーが降臨する。紫電の間から見えるその姿は、神々しくも禍々しい。 雷の化身とされる巨大な角が一振りされれば、あたりは豪雨のように降り注ぐ雷に焼き尽くされるだろう。 |
エアレー【2】
雷のごとき速さでエアレーが駆ければ、あたりはまばゆい光に包まれる。 激しい雷光が先行して周囲を蹂躙し、少し遅れて轟音が大地を揺らす。そして、最後にやってくるのは耐えがたき熱死の恐怖である。 |
エアレー【3】
かつてエアレーは巨大な雷雲にその身を委ね、雷撃の力を授かったとされる。 その時、エアレーは雷の力を封印した魔石をつくった。電撃を放つ角と、雷雲を凝縮した魔石こそが、エアレーが雷帝の獣と呼ばれる所以なのである。 |
エアレー【4】
エアレーの怒りが頂点に達した時、すべての力が放たれる。自らの体をも焼く凄まじい稲妻は、周囲をすべて灰に変えてもまだ大蛇のようにうねり続ける。 いかなる嵐でも見たことのない、光の豪雨はまだ終わらない。 |