コロンゾン【1】
「私の可愛いコウモリちゃん。私をお空に連れてって」 コウモリと戯れるその少女に心を許してはいけない。あなたがいくら彼女に好意を持ったとしても、コロンゾンにとってコウモリ以外の動物は、すべて敵なのだ。 |
コロンゾン【2】
「あのお空を越えていけば、いつかこの島からでられるのかな」 あまりにも強大な力を持つコロンゾンは同族の悪魔にさえも恐れられる存在だった。無垢であるがゆえ制御できないその力は、名だたる悪魔の名士たちにとっても脅威の対象だったのだ。 |
コロンゾン【3】
「コウモリさん、私と一緒に来てくれる?外の世界にでたいの」 悪魔にすらも恐れられる悪魔、コロンゾンはコウモリの島に封じられた。その島からは誰も出ることができない。コロンゾンはその身が朽ちるまで、数万年の時を島で過ごす。そのはずだった。 |
コロンゾン【4】
「これがお外の世界なのね……ようやく私を閉じ込めた奴らに復讐ができる」 コウモリたちがコロンゾンに協力するなど、どの悪魔にも想像できないことだった。しかし、現実は違った。無数の『友達』を連れたコロンゾンは魔界へと向かう。多くの悪魔たちは、コロンゾンの本当の恐ろしさをこれから知ることとなる。 |