サタナエル【1】
「醜い人間共よ。せめて赫き臓物をまき散らして我が目を愉しませよ」 サタナエルが軽く剣を振ると、その風圧だけで戦士の体が切り刻まれる。分厚い鉄の鎧を着けているのに。 |
サタナエル【2】
「人間の体で唯一美しいもの。それは、赫き血である」 サタナエルは人間の血が好きだ。特に、生きた人間から流れ落ちる、真っ赤な鮮血にはことのほか心を奪われた。 |
サタナエル【3】
「このサタナエルを直視するとは、なんたる不遜」 サタナエルの姿を直接見た者は、あまりのおぞましさに視力を失うと言われる。それに耐えるには、人を超える精神力が必要だ。 |
サタナエル【4】
「面白い、我を堕天させた神の下僕共か」 天使の軍勢を前に、サタナエルは笑みを浮かべた。かつて神に匹敵するとまで言われたサタナエルの力は、堕天した今なお衰えていない。 |