清瀧権現【1】
「この私の前に現れるとは、すこしお仕置きをしなければならないわね」 地獄の門の前の異界の高い者のみが座ることを許される玉座で清瀧権現は小さなため息をついた。 |
清瀧権現【2】
「無粋な者どもの魂に、私の力を刻んであげるわ」 清瀧権現が空に向かって印を切ると、たちまち空を暗雲が覆った。竜王の娘である彼女は、天の力を自在に操ることができる。 |
清瀧権現【3】
「ようやく私の恐ろしさを実感したのかしら?」 地を這う騎士達に向かって、清瀧権現は冷たい言葉を投げかけた。干ばつと大水が交互に襲い、人々の住む里は荒廃していた。 |
清瀧権現【4】
「戦女神などと! 小娘は城で震えているのがお似合いよ!」 ミネルバを屠る命を負った七星魔神の一人が清瀧権現である。半身を竜と化した彼女に、弓矢や剣は通じない。 |