アヤッタラ【1】
「我らが森によそ者はいらない」 アヤッタラの森に絶対に近づいてはいけない。彼女は自分の森に異物が入り込むことを極端に嫌う。もしも、勝手に森に入ったところを見つかれば、即座に彼女の毒矢に貫かれることになるだろう。 |
アヤッタラ【2】
「我が毒矢は森の中で最も毒性の強い木の樹液できている。少しでも触れれば命はない」 アヤッタラの使う道具は、すべて彼女の森でつくられたものだ。彼女はこれまで森の外に出たことがなく、これからも出るつもりはない。 |
アヤッタラ【3】
「この森の外のことになど興味はない。私の使命は、この森を守ることだけだ」 アヤッタラの森に迫る危機は、何も侵入者だけではない。東のエルフと、西のダークエルフの争いが表面化し、ついに戦争が起ころうとしていた。その戦場になろうとしているのが、アヤッタラの森だった。 |
アヤッタラ【4】
「この森に入る者はすべて許さない。たとえそれが何千人もの大軍勢だったとしても」 エルフとダークエルフたちは知らなかった。森を守るためならば、たった一人で何千という軍勢と戦う森守がいることを。エルフ・ダークエルフ両軍が衝突する森の中で、もう一つの大戦争が始まる。 |