カキシュ【1】
「緑色の美しい輝き。これこそわらわに相応しい」 宝石を愛する悪魔カキシュ。彼女が特に好んでいるのがエメラルドである。彼女にとってエメラルドとは、自分と同じくらい大切なものだ。いや、もしかしたら自分自身よりも大切にしているかもしれない。 |
カキシュ【2】
「エメラルドの美しさの前では、他の宝石など石ころも同然じゃ」 カキシュの宮殿には、おびただしい量のエメラルドが積み上げられている。だが、その一つでも盗もうものならば、すぐにカキシュは気付くだろう。彼女にとってエメラルドは体の一部と同じなのだ。 |
カキシュ【3】
「隣国にエメラルドの王冠をかぶった王がいるというではないか。さっそくわらわに献上させようぞ」 カキシュが隣国の王に宛てた無礼な書簡は、いともたやすく破り捨てられた。この行為が隣国の運命を決定づけてしまったとは、気づきもしないで。 |
カキシュ【4】
「村を焼き、街を壊し、城壁を砕け。エメラルドを求めて、侵略を開始するのじゃ」 カキシュの欲望は尽きることがない。百を満たせば千を求め、千を満たせば万を求める。世界中のエメラルドを手中に収めるまで、彼女とその使い魔たちの進撃は止まらないだろう。 |