ユバンラダケ【1】
「この剣の炎は私の命。私が生きる限り、剣をおおう炎は決して消えないわ」 持ち主の魂を魔力に変え燃え続ける暗黒の炎。その炎は触れた者の魂を燃やしてしまうという。ユバンラダケの剣は同族の悪魔ですら恐れる、凶悪な武器なのである。 |
ユバンラダケ【2】
「人間ごときが私に逆らうとは笑止千万!」 強すぎる武力は恐怖を生む。その恐怖は人間たちを戦いへと突き動かした。戦いを好む悪魔ユバンラダケは炎の剣を振り上げると、哀れな人間たちを容赦なく斬りつけた。 |
ユバンラダケ【3】
「これは氷の魔法……そういうことか!」 剣の炎は持ち主の魂の炎。持ち主が死ねば炎は消える。そして、炎が消えれば持ち主も死ぬ。人間の魔術師たちはそれを狙い、ユバンラダケの剣の炎を消そうと魔法をかけはじめた。 |
ユバンラダケ【4】
「私の魂が、その程度の魔法で凍りつくと思ったか!」 激しい戦いに燃え上がるユバンラダケの魂は、さらに猛々しく燃え盛る。名うての魔術師たちの魔法をもろともせずに、炎の勢いは衰えることがない。あらゆる魂を燃やし尽くし、彼女の剣はすべてを斬り裂く。 |