首都サンレス

首都サンレス。
協会本部でもあるコーネリア大聖堂。

そこから途切れることなくモンスターが溢れ続け、
世界は瞬く間に混乱に陥った。そして協会を牛耳っ
ているラルドによってマインドウォールを消された
メモリアや協会のピクトロジカーたちは暴走状態と
なり一層のパニックを呼んでいる。

「そこそこ状況を把握していて、まともに動けるの
はオレたちだけだ。役目を分担しよう」ロウロが的
確に僕たちに指示をだす。やるしかない！

協会本部に向かう中、ロウロが考えをまとめる「魂
は別の世界から召喚されていると言ったな？ならば
プレートは世界を繋ぐ扉のようなものだろうな。結
果、プレートを使うほどに異世界と繋がりやすくな
り、世界は近づいてしまった。今や召喚なしに大量
のモンスターが、こちらに現れてしまうほどに」

そしてチラリと僕を見て「現象の始まりはお前の村
が焼けた事件。そして現象の中心は、そこにいたラ
ルド、アイオラ、そしてお前だ」

「どういう意味なんだ？」問う僕。
「後は自分で考え答えを見つけろ」協会に近づいた
こともあり、ロウロはその会話を切った。

「さぁ役目のおさらいだ」。
ロウロはこの溢れでているモンスターを消す方法が
あると言い、それを成すために研究所に向かう。リ
リートはハーモスター家と連絡を取り、生き残って
いる人の救助を優先。そして僕は、協会本部にいる
全ての元凶ともなったラルドに会い…。

全ての決着をつける。

ロウロは研究所でごちる「モンスターたちを消すと
大言をはいたが、確率は低そうだ…」。
大量のプレートがある保管室にグルカだったプレー
トも置く。覚悟は決めた。「俺がお前のように暴走
すれば異世界と繋がりプレートに戻る……その時、
ここにある全てのプレートは触媒となり、そこに生
まれるだろう巨大プレートは異世界への【出口】に
なる。やつらは逆戻りさ」
ロウロはヤレヤレと小さく笑い、
眠るようにマインドウォールを消した…。