SaGa2

Ｓａ・Ｇａ２ 秘宝伝説(１９９０年・ゲームボーイ)
　　─秘宝を巡る世界と神の叙事詩

概要

サガシリーズ第２作目。
ゲームボーイでもＲＰＧができることを世に知らしめた前作からさらに洗練されたシステムで今尚根強い人気を誇る。
４種の種族から４名メンバーを選び、突然旅立った父を追いながら秘宝の謎を解き明かすべく世界を巡るストーリー。

なんだ！このせかいかんは！

一見、中世的なファンタジーであるかの様に見えるのだがＳａＧａは甘くない。
まず主人公キャラは概要でも書いたとおり　人間・エスパー・メカ・モンスター　の４種から選ぶことになる。主人公にメカやモンスターを選んだ際に繰り広げられるオープニングイベントはシュールそのものである。
そして、冒険中盤には「大江戸」という名前の通り江戸時代の日本がモデルと思わしき世界へ向かうことになるのだが、その町の道具屋にはなんとレオパルト２やバルカン砲といった近代的な兵器や十字架、エリクサーなどのファンタジー作品ではお馴染みな道具が売っているのである(もちろん着物など江戸っぽいものも売っているのだが、それはほんのわずか)。
この様にカオスな世界観こそこの作品の大きな特徴であり、サガシリーズの売りである「自由すぎる自由度」を明示し今後の作品群の方向性を決定づけたと言っても過言では無い。

おんがくの　きれあじを　きみらのからだで　あじわうがいい！

今作の音楽は植松伸夫氏と伊藤賢治氏の合作である。
ファイナルファンタジーシリーズで一世を風靡した植松氏と現在ではいわゆる「イトケン節」で確固たる地位を築いた伊藤氏の合作だなんて贅沢すぎる作品である。
もちろん両氏の名に恥じない名曲揃い。

ここの　レースじょうで　あーるてぃえーレースを　かいさいします

• サガシリーズはロマンシングサ・ガからシンボルエンカウントとなったが、今作はランダムエンカウントである。そのため、エンカウント数を減らしてタイム短縮を狙うということができない。
  しかし、サガ２における戦闘中の逃走成功判定には敵・味方の素早さが大きく関わってくる為素早さを調整すれば１００％逃走を成功させることができる。素早さを調整しやすいメカが鍵を握ることになる。
• 要所に不可避モンスターが配置されている。
  名曲「死闘の果てに」に相応しい強さを誇り、それはもうアツいバトルになる・・・・・・はずであるが、各ボスのほとんどがそれぞれ致命的な弱点を抱えている。マヒが効いたり眠らされて無抵抗のまま殴られ続けたり石化で一発突破されたり・・・・・。ボスの弱点を把握することが素早い攻略のポイントになるだろう。
  (もちろんさしたる弱点が無く、強力な全体技をバシバシ放ってくるボスもいるので注意が必要である)