紹介
ここは、エインシャント卿…ロボットについての物語…それが明かされる場所。
ロボット視点で話が進みます。というかロボットの回想と思って下さい。では、どうぞ!
小説
さて………
偶には自分の部屋で、昔の事を思い出すのも良いものだ…
あれは…そう、結構昔になるな…
あの日…静かなエインシャント島に亜空軍が攻撃してきた時は、とても慌ただしかったな…
「マスターロボット様!何とかして下さい!」
「くっ…対抗手段が無い…くそっ…皆、良く聞け!我等は、一時期奴らに味方する!」
「ええっ?」
「もっとも、この決定には不満が有る者も多かろう。だがしかし!今は、対抗出来る術はないのだ…」
「解りました。我等、マスターに従います!」
そう…皆、私に従ってくれた。
この、愚かな私に…
用が済んだら開放する、との条件はあった…
それを信じ、私達は悪事に力を貸す事になった…
皆との静かな日々を取り戻す事を誓って…
それから、亜空間爆弾を作り出した…
それで彼方此方に亜空間を作っていった…毎回毎回、2機もの仲間を失った…
皆、生きてエインシャント島の土を踏みたかっただろうに…
皆、私に手を振ってくれたのに…
さらに、世界は「亜空間」という穴だらけになった…
世界が…世界のパーツが…次々と私の手で…闇へ飲み込まれていく…
私は、耐えられなかった…
そして、自分が…抗えない自分が情けなかった…
ある時…ガノントロフが私の同胞を操り…
亜空間爆弾を起爆した…
その時、私は思った…
裏切られた、と
約束は、所詮奴らには屑同然…私は、そう思った…
私は決意した…
今、私一人だが、同胞を失った今は関係無い!亜空軍を裏切る!、と…
だが、決意よりも、同胞を失った悲しみの方が大きく、私は動けなかった…
しかし、スマブラの皆に連れられて、私は今此処に居る…
新たな仲間の傍に…
エインシャント島の土は踏めないが、それでも…
仲間が居るのなら、それも問題ない…
そう、絆が有るから…
終