スマブラ小説倉庫/フリースマブラリレー小説/第6作

Last-modified: 2013-03-14 (木) 11:46:13

リレー小説

キャラクターの状況(第36話時点)

  • サバイバル乱闘の状況
    乱闘中。敗退者が出ている。
  • サバイバル乱闘参加者
    チームファイター(状態)状況
    レジェンドマリオ(最後の切り札使用可能)終点でピカチュウと戦闘中。
    インフィニティピカチュウ(最後の切り札使用可能)終点でマリオと戦闘中。
    敗退者ルイージ・リュカ・スネーク・ゲーム&ウォッチ・トゥーンリンク・ソニック・オリマー・アイスクライマー・ワリオ・ピット・プリン・ピーチ・ウルフ・ポケモントレーナー・ディディー・ファルコ・ロボット・C.ファルコン・ドンキーコング・デデデ・ネス・ヨッシー・サムス・マルス・フォックス・ゼルダ・アイク・ガノンドロフ・カービィ・メタナイト・クッパ・リンク・ルカリオサバイバル乱闘に敗退。閉鎖空間で乱闘を観戦しつつ、優勝者を予想している。
    タブーの配下こどもリンク(影虫)・ドクターマリオ(影虫)・ロイ(影虫)・ミュウツー・(影虫)・ピチュー(影虫)タブーが倒された為、消滅。
  • その他のキャラクター
    マスターハンドサバイバル乱闘を主催している。
    タブー復活したが、ファイターに再び倒された。

第1話 特殊ルール・サバイバル乱闘

ある日のこと。スマブラの皆はいつものように、大乱闘の為に空中スタジアムに集まっていた。だが、今日は少し違うようだ。集まったファイター30人余りの前に、マスターハンドが現れた。
『今回は、特殊ルールの大乱闘を行ってもらう。その名も、サバイバル乱闘だ。』
マスターハンドは、そのルールを詳細に説明した。

-サバイバル乱闘では、"この世界"の全土が戦闘フィールドである。
-これから2時間以内に、全てのファイターは自由にスタート地点を決める。
-乱闘が始まったら、他のファイターを倒すことを目的とし、"この世界"を自由に駆け巡る
--乱闘は体力制である。ただし今回は、休憩をしていれば少しずつ体力は回復する。
--個々の作戦によっては、決めた地点から動かずにいたり、他のファイターと手を組んでも構わない。もちろん、いつでも作戦の変更は可能である。
---同数のファイター同士の戦闘にならなくてもよい。つまり、「3対1」なども許可される。また、他の乱闘に割り込んで参加しても構わない。
-体力がなくなればファイターはフィギュア化する。その際には、マスターハンドがフィギュアを回収する。
-乱闘中は、"この世界"の至る所に「亜空の敵」やアイテムがある。アイテムは自由に使って構わない。
--必ずしも戦う義務はないが、「亜空の敵」は倒すとアイテムを落とすことがある。このアイテムも使用可能である。
--アイテムには「食べ物」などの回復アイテムも含まれる。これを手に入れると、ただ休憩するよりも早く体力が回復する。
-最後の一人になった者が優勝者である

マスターハンドは参加者全員に小型通信機を配った。これについての説明も加えた。

-この通信機で、敗退者の情報が全員に配られる。ただし、倒したファイターや敗因は伝えられない。
-チームを組んだ者同士であれば、距離が離れていてもこれで連絡が取れる。
-スタートの合図や優勝者への報告もこれで行う。

「以上だ。それではこれより、スタート地点の決定を行う。各人、2時間以内に自由に場所を決めるように。なお、この時間内にチームを組んでも構わない。」
ファイター達は散らばって行った。裏にある影も知らずに…
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
マリオは、道を歩きながら作戦を練っていた。
「やっぱりここは正々堂々と戦うべきかな。チームを組んでも結局は戦い合わなければいけないし。ファイターとして、2対1とかは卑怯に見えるしなぁ…」
だが、そんなことを考えているマリオに、リンクが話しかけた。
「マリオ、俺とチームを組まないか? チームは卑怯に見えるかもしれないが、それは普段の乱闘でのことだ。このルールの下では、チームも戦略の内だ。それに、乱闘に割り込んでくるファイターも普通にいるだろうしな。」
リンクのことは信用しているが、マリオは悩んだ。チームを組むか組まないか、マリオの決断は…?

by金魚
後書き:
今回のリレー小説では、斬新な作品を書いてみたいと思いました。今までのフリーリレー小説は、『亜空軍と戦う為ファイターが旅を続ける』という内容が多かったのですが(勿論その内容が悪いわけではありませんが)、それを少し違った趣向に出来ないかと考えて、この設定を考えました。
小説内ではまだ明かされていませんが、実は今回もタブーが絡んでいると言う設定です。その謎を少しずつ明かしながら、ストーリーを進めたいと思っています。
しかし、それは本作の核ではありません。この話でマリオが作戦を練っているように、あくまで主題は「サバイバル乱闘とそれに関わるドラマ」です。出来れば、今後10話ほどはタブーは出ず、サバイバル乱闘のストーリーのみということでお願いします。m(- -)m

第2話 チーム・レジェンド

マリオは迷った末、リンクの誘いを受けた。「そうだな。割り込みや人数差の乱闘があって、他に亜空の敵も出るんだ。決して卑怯なことではない、立派な戦略だ。チームを組もう。」
2人は通信機の連絡を出来るようにした後、チーム名を決めた。チーム・レジェンド。2人でこの大会の伝説」になりたい、その思いからだ。「スタート地点はどこにする?」とリンクが聞いた。マリオはドルピックタウンと答えた。マリオが地形をよく把握しているからだ。
ドルピックタウンに着いた。海の近くだ。ここで、スタートまで待つことにした。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~~・~・~
その頃、湖の近くで他のチームが作られていた。フォックスファルコによる、チーム・スターフォックスだ。どちらが勝っても「スターフォックスの勝利」という名誉が生まれる、と考え、一致団結したのだった。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~~・~・~
そして遂に、スタートの時がきた。
『これより、サバイバル乱闘を開始する。5..4..3..2..1..スタート!』

byエドセドラ

第3話 誓い

マルスは、荒野を駆けていた。
砂塵が舞う荒野で、共に戦う仲間を探していたのである。
マルス「(仲間が居れば、その分勝率もあがるだろう・・・決して卑怯ではないだろう・・・)」

マルスは、一人の少年を見つけた。
マルス「ん・・君はリュカか。・・・どうだ、僕と仲間にならないか?」
マルスは、思い切って、そう尋ねた。
リュカは、戸惑いながら、その誘いを受けた。
しかし
リュカ「でも、僕は臆病だし・・・役に立てないかも・・・」
マルス「誰だってそうさ。でも、自分のために戦うと思えば少し楽になるよ」
リュカは、マルスの言葉を聞き、頷いた。
二人は、生き残ることを誓い、チームライフとチーム名を決め、荒野を進んだ

・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~~・~・~

その少し前に、海を越えたヨースター島で、サバイバル乱闘の初戦が始まろうとしていた・・・

・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~~・~・~

by名無しの名無し
厨二臭い文章ですいません。
いきなり入ってきてすいません。

第4話 ピットVSルイージ、そして新たなチーム

ヨースター島で戦おうとしているのは、ピットルイージだ。
まずルイージロケットが飛ぶ。ピットはそれを見事にかわし、アローを放った。命中したが、ファイアボールを投げるルイージ。するとピットは盾を使い、跳ね返した。だが次にルイージサイクロンが命中。ピットは大ダメージを受けた。するとピットは近くにあったハリセンを掴んだ。「そんなもので何が出来る!」ルイージは再びルイージロケットを繰り出した。そこにピットはハリセンを投げた。空中に吹っ飛ばされたルイージに、ピットが滑空で近付き、連続攻撃を決めた。「威力の弱い武器だからって、油断したね? 武器の特性は威力だけじゃない!」そして、エンジェリングを使い、止めを刺した。

フィギュア化したルイージをマスターハンドが回収した。そして通信機に連絡が渡った。
『敗退:ルイージ』
こうして束の間の勝利を喜ぶピットの元に、ヨッシーがやって来た。戦い方を見て感心した為、ピットと手を組もうと言うのだ。ピットは承諾した。ここに、チーム"ウイング"が生まれたのだった。
by金魚

第5話 謎のダンボール

プルルル、プルルル••••
[スネーク]大佐、なかなか面白いものが開かれたな!
[大佐]こちらは有利なのではないかスネーク。
[スネーク]ああ、大佐と情報を交換もいいからな。
[大佐]まあ、仲良くやっていこうじゃないか。
[スネーク]さあな。そろそろ行ってみるか!
ヘリコプターに乗って数分後••••

[スネーク]待たせたな! ここはシャドーモセスか••••まあダンボールに入っておくか••••

dyマリカレー
あとがき
無名作者が編集してすみません。
でも宜しくお願いします!

第6話 Endless Battle

スネークの潜むシャドーモセス島に、2人のファイターがやって来た。リュカとマルス――チーム・ライフだ。
「リュカ、この辺りには何かないか?」2人は戦闘時に使うアイテムを探していた。リュカのエスパーを使えば見つけやすいのだ。「…あった。ホームランバットだ。」「これはかなり強力だな。よし、持っていこう。」
それを段ボールの中から隠れて見ていたスネーク。スネークは隙を窺ってマルスにミサイルを発射した。だが、そこに偶然現れたギラーンが、攻撃を阻んでしまった。ミサイルが当たったギラーンは、怒り狂ってスネークに突進してきた。スネークはサイファーで空中に逃げた。そのままキックを当てるが、あまり効いていないようだ。「どうなっているんだ…」すると大佐から通信が来た。「奴は頭が弱点だ。そこを狙え。」スネークはミサイルをギラーンの頭部に命中させた。そして近くにあったバンパーを投げつけて見事倒した。
スネークはギラーンを倒したが、チーム・ライフに見つかった。マルスとリュカは、スネークに勝負を挑んだ。「リュカ、俺を敵に回すにはお前はまだ…未熟!」少し戸惑うリュカをかばって、マルスは言う。「未熟だろうと、彼は戦うことを望んでいる。戦いたいという意思のままに行動するのは、正しいファイターの生き方だ。」リュカはその言葉で自信が湧いた。そして、スネークは勝負を受けた。
シャドーモセス島で、チーム・ライフVSスネークの対決が始まった。
by金魚

第7話 分の悪い賭け

 スネークは逃げていた。2対1という数の差があり、リュカがホームランバットを持っているだけでなく、乱闘中にマルスがギラーンが落としたビームソードを横取りし、勝ち目がなくなったからだ。しかし、スネークがヘリコプターの目の前にたどり着いたところで、ヘリコプターが爆炎を上げる……リュカの投げたホームランバットがヘリコプターのエンジンを破壊したのだ。だが、スネークの運も尽きてはいなかった。スネークは偶然にも2つのアイテムを見つけたのだから。
(可能性は低いが……ショウタイムだ)
 逃げるスネークを追うチーム・ライフ。PSIで隠れているスネークを見つけることが出来るリュカが集中攻撃を受けてダメージが大きいが、ここでスネークを取り逃がすのはもっと危険だからだ。そんな中、リュカはスネークが投げてきた何かを咄嗟にガードしようとして、
「ハリセン!?うわあ!!」
見事にガードブレイクされてしまった。そして、すかさずスネークがもう一つのアイテム……ホームランバットを投げつけ、リュカはフィギュアになってしまった。しかし、スネークの運もそこで尽きたのか、マルスが投げたビームソードが直撃し、スネークは止めを刺された。
『敗退:リュカ、スネーク』
 マルスは、通信機から流れるマスターハンドの声を複雑な気持ちで聴くのだった。
byナオ

第8話 勝者無き戦い

海賊船では、こどもリンクとトゥーンリンクのチーム・ヤングリンクVSゲーム&ウォッチVSソニックの乱闘が行われていた。数の差でチーム・ヤングリンクが優勢なので、逆転のためにゲーム&ウォッチが火薬箱を持ち上げようとしたが、その火薬箱をこどもリンクに火の矢で爆破され、その爆発でゲーム&ウォッチは敗退した。
「この調子で、あいつも……って、危なっ!?」
トゥーンリンクは自分のところに向かってきたコロ付きの箱を横スマッシュで破壊、しかし、中に入っていた毒キノコで小さくなってしまい、そこをソニックのホームランバット投げがヒット、そこからソニックの空中上攻撃と空中後攻撃がヒットし、トゥーンリンクは敗退した。
「そんな!?」
「遅すぎだぜ」
さらにソニックはその速さでデクの実を拾ってこどもリンクに投げつけた。ソニックはスピンチャージからのスピンジャンプ、空中前攻撃でHPの差を埋めた。こどもリンクは、反撃としてはりせんを投げつけるがかわされ、そのまま激しい乱闘が始まった。しかし、落下したはりせんが二人のそばにあったスマートボムにヒットし、こどもリンクとソニックが爆炎に巻き込まれ、二人とも敗退した。
byハテナ

第9話 幻想

「リュカ…クソッ…!」マルスは、仲間を失った悲しみからむちゃくちゃに剣を振るい、ザコ敵を蹴散らしていた。仲間を倒した相手が残っていれば、その相手に復讐として怒りをぶつけられただろう。だがスネークが敗退した今、彼には「リュカを助けられなかった」という思いが募るばかりだった。そんな時、彼の元に一人のファイターが訪ねて来た。ワリオだ。
ワリオはマルスに、チームを組まないかと誘って来た。ワリオは、今マリオとリンクがドルピックタウンにいると知っており、不意打ちして二人を倒そうというのだ。向こうには気づかれていない上、先ほどマルスが敵を倒して手に入れた多くのアイテムがあれば、勝利は間違いない。それはマルスも理解出来た。「どうだ、悪い話じゃない。」「…」マルスは実はワリオのことがあまり信用出来ないでいた。だが…「お前が優勝しなけりゃ、敗退したリュカも報われないと思うぞ?」「…!!」マルスは、リュカのことを考えると、ワリオと手を組むことを決意した。「うん、チームを組もう。マリオ達を倒し、優勝に近づくんだ。」「よし、今こそ優勝に向けて、思い切り羽ばたこうぜ。俺たちは、チームペガサスだ。」 こうしてチームを組んだ二人は、ドルピックタウンに向かって走って行った。
by金魚

第10話 友情が産んだ勝利

跳ね返された電撃をピカチュウがジャンプで回避する。
「カービィ、やっぱり跳ね返されちゃうよ」
「けど、ビームソードのリーチが長いから、うかつに近づけない……」
もともと仲が良かった二人はポケモンスタジアムで出会い、最後の二人になるまで共に戦い、アイテムなしの真剣勝負で決着をつけるという約束でチーム:フレンドを結成した。しかし、その直後にビームソードを持ったドクターマリオが現れ、乱闘をする事になったのだった。しかし、ビームソードとドクターシーツによって思うように戦えないのが現状だ。そして、いつの間にかカービィが攻撃に参加しなくなった事にドクターマリオが気付いた。
「ハハハハハハ、仲間に見捨てられたようですね」
 勝利を確信したドクターマリオ、しかしピカチュウは全く焦りを見せなかった。
「それはどうかな」
 そういってピカチュウはドクターマリオをジャンプずつきで突き飛ばした。すると、ドクターマリオは花火のような爆風を浴びた。次々と起こる爆風の中でドクターマリオは見た。見慣れない筒から軌道がばらついてる弾を放つカービィの姿を。そう、ピカチュウは自身を囮にして、カービィにアイテムを取りに行かせたのだった。そして、ボロボロになって地面に向かって落ちていくドクターマリオに弾切れとなったクラッカーランチャーが投げつけられ、ドクターマリオはフィギュアとなった。二人の友情が産んだ勝利だった。
『敗退:ドクターマリオ』
「遅くなったお詫びにコレ食べて。乱闘に戻るときに見つけたんだ」
 ピカチュウはカービィから受け取ったリンゴを食べてHPを回復した。
byナオ

第11話 意外な挑戦者、意外なチーム

ここは亜空間。"亜空の使者"の事件以来、"この世界"と亜空間は切り離されていたが、タブーは亜空間で復活の準備を進めていたのである。「ようやく復活できるようになった…だが亜空間から出ることは不可能だ…まずは…」タブーはサバイバル乱闘が始まる前に、他の次元で5つのファイターを影虫から作っていた。こどもリンク、ドクターマリオ、ロイ、ピチュー、ミュウツーだ。5体は影虫を凝縮して作られており、本物同様の力を持っているのだ。「今迄の乱闘で、こいつらがファイターとして向こうの世界で動けることが分かった。既に2体は敗れたが…」タブーは"この世界"にいるロイに命じた。「サバイバル乱闘に優勝し、我々がファイターの頂点に立つのだ。まずは向こうにいるチームウイングを倒せ。私も支援する…」「はい…」ロイはヨースター島に向かった。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
その頃、チーム・ペガサスはドルピックタウンに到着し、建物の陰からマリオ達の様子を探っていた。そして―――
by金魚

P.S. 以前に言っていたタブーを登場させました。実は、僕の中では偽ファイターやタブーの構想は既に出来ているので、出来れば僕が次の話を執筆するまで、タブーや偽ファイターに触れるストーリーは書かないようにお願いします。m(- -)m

第12話 己の誇りの為に

 緑のこうらが直撃し、オリマーはフィギュア化した。メタル化したワリオに注意が向いたところを激辛カレーを食べたマルスが奇襲し、さらにワリオがレイガンで援護射撃した為に瀕死となったオリマーに、それを耐えきる術は無かった。
「よし、作戦通りだな。マリオはまだ見つからねえが、まだドルピックタウンを一周したわけじゃ無いしな」
 と、リンゴを口にしながらワリオが言う。予想以上に広いドルピックタウンでチーム・レジェントを探すのは困難だったため、見つけたファイターを倒しながらチーム・レジェントを探すことにしたのだ。しかし、マルスはワリオのやり方に違和感を感じていた。
「おっと、次が来たみたいだぜ」
 そういってワリオの投げた弾切れしたレイガンがアイスクライマーのポポに直撃する。それが次の戦いという名の蹂躙の始まりだった。アイテムの力にものを言わせたやり方に迷いを抱えるマルス。しかし、戦わないわけにもいかず、ビームソードを弱っていたポポに投げつける。しかし、それはナナがかばって吹っ飛ばされる。
「ナイスだ!マルス」
 その声と共に発射されたスーパースコープの最大チャージ弾が地面に落ちたナナに直撃し、ナナは敗退した。そして、ナナを倒され怒りにまかせてワリオに突撃するポポもまた、スーパースコープの最大チャージ弾の餌食となった。その光景を目の当たりにして、迷いに押しつぶされそうになるマルス。
「ワリオ、マルス、お前たちの卑怯な戦いもここまでだ!」
 それは、探していたマリオの声だった。しかし、その後に行われた戦いはワリオの予想に反し、チーム・ペガサスが劣勢だった。連戦でアイテムを消費していた上にマルスが迷いを抱えていた為、本来の実力を発揮できなかったのだ。
「マルス、速くマリオかリンクのどちらかに最大チャージ弾を当てろ!!」
 追い込まれたワリオが言う。スーパースコープの電池残量は丁度最大チャージ弾一発分だ。マルスは迷い続けた結果、ある決断をした。そして、発射された最大チャージ弾はワリオに止めを刺した。
「卑怯な戦いは終わりだ。二人とも、これを食べた後、全力で来てくれ」
 そういって、マルスは電池切れしたスーパースコープのを海に投げ捨て、マキシムトマトをマリオとリンクに渡した。もうアイテムも残ってないにも関わらず大きなHP差がある相手が二人という状況で勝利するのは不可能だった。しかし、マルスに後悔は無かった。そして、マリオのエアスラッシュがヒットして地面に落ちて行くマルスにダブルキックが炸裂した。
 
『敗退:マルス』
 
byナオ
注:スマブラXにおけるドルピックタウンは街の様々な場所を移動しつつ戦うというステージですが、今回はとても広いステージとして扱ってみました。

第13話 幻? 影? 亜空間

ヨースター島を歩くチーム・ウイング――ピットとヨッシー。2人はスマッシュボールとモンスターボールを見つけた。「ピット、スマッシュボールは君が持つべきだと思う。僕はモンスターボールを持つよ。」ヨッシーは、先の戦闘を見てピットの力を信じていた。そして切り札を使いこなせるのは自分よりもピットだと考えたのである。
そこに、あの戦士がやって来た。タブーの配下、ロイだ。しかもプリム軍団を引き連れている。「何故プリムを…今は誰の命令も聞かないはず…」ピットが不思議がっていると、ロイが答えた。「教えてやろう。こいつらはタブー様が作り出したプリム、"マッドプリム"だ。」「何、タブー!?」驚いているピットに、プリム達が襲いかかる。「ヨッシー、ここは僕に任せて。」炎、バズーカ、ビームソード…様々な能力を持ったプリムだ。流石のピットも、大ダメージを受けてしまう。逆転の為、スマッシュボールを使おうとしたその矢先、ロイがエクスプロージョンを使い阻止した。ピットは倒れ込んだ。「ぐっ、ここまでか…すまないヨッシー、君にスマッシュボールを託す。仇を取ってくれ…」「えっ…」戸惑うヨッシーの手に無理矢理スマッシュボールを握らせた瞬間、ロイのマーベラスコンビネーションを受けピットはフィギュア化してしまった。

「ピット…君が僕を信じてくれたのなら…」ヨッシーはスマッシュボールを使った。「最後の切り札!!!」ヨッシーの背中に翼が生えた。「スーパードラゴン!」ヨッシーは、僅か1秒で、スーパードラゴンに変身する。では、その原理を説明しよう。スマッシュボールの凄まじいエネルギーを浴びて、ヨッシーは、僅か1秒で、スーパードラゴンに変身するのだ。ロイはプリムに命じる。「抹殺!」プリムは様々な攻撃を繰り出すが、ヨッシーは空中に舞い、炎を吐いて敵を一掃した。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
こちらは亜空間にいるタブー。「亜空間に引きずり込め…」部下のマッドプリムは時空ホールを開放し、ロイとヨッシーを一時的に亜空間に引きずり込んだ。影虫ファイターは、亜空間では3倍の能力を持つことが出来るのだ。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
「ここは…亜空間!?」空からマッドファウロンが現れ、スーパードラゴンにビームを放ってきた。「行け、モンスターボール!」モンスターボールからはグラードンが現れ、ファウロンにだいもんじを放ち撃墜した。
スーパードラゴンは時間切れにより、ヨッシーに戻った。「喰らえ!」ロイはヨッシーにスラッシュを繰り出し、命中させた。反撃にヨッシーが卵投げを使うが、高速移動によりかわされる。更に透明化した。だがヨッシーは臭いで居場所を突き止め、舌を鞭のように使い、ダメージを与えた。そして―――

ヨッシーはビームソードを取り出した。ロイも剣を構える。2人はたがいに走り出した。「ドラゴン・ブルーフラッシュ!!」「スーパーマーベラスコンビネーション!!」2つの技がぶつかり合った。勝ったのは…「グワァァ……」ヨッシーだ!
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
亜空間から脱出したヨッシー。「ありがとうピット…僕を信じてくれて…」その時、通信機から声が聞こえた。『敗退:ピット、ロイ』影虫ファイターも、他のファイターと同様に扱われているようだ。「それにしても、タブーが復活したなんて… 他のファイターと協力できないかな…」だが今はサバイバル乱闘中。ヨッシーに限らず、タブーとの戦いに専念するのは危険なのだ。

by金魚

第14話 散っていく者達

 湿地でもファイター同士の戦いが行われていた。プリンとピーチのチーム・ピンクとウルフの戦いだ。スターフォックスを倒す為だけにアイテム集めをしていたウルフがチーム・ピンクに見つかったのだ。ウルフは、リップステッキで二人の頭に花を咲かせてHPを削り、弱ったプリンに弾切れしたリップステッキを投げつけたが、プリンの投げたどせいさんにぶつかって二つのアイテムは水没してしまった。しかし、それはウルフの読み通りだった。ウルフは即座にはりせんを投げ、その多段ヒットでプリンはフィギュアになった。そして、無策でビームソードを構えて向かってきたピーチにホームランバットを投げて止めを刺すウルフだった。
「まだ半分以上残ってやがるのに消耗してしまったな……新手か!?」
ウルフの勘が敵の存在に気付く。そう、3匹のポケモンを連れたポケモントレーナーが現れたのだった。
「ゼニガメ、フシギソウ、リザードン、一気に行くよ!」
「遅いぜ!」
 ウルフはクラッカーランチャーの連射でゼニガメに集中攻撃。丁度最後の一発がゼニガメをフィギュアに変えた。次に、ウルフは重量のあるクラッカーランチャーを投げ捨てて、レイガンを取り出し、2匹相手に遠距離戦を行う。そして、弾切れしたレイガンをリザードンにぶつけて、その隙にファイアフワラーの炎を浴びせてフシギソウのHPを0にして、弾切れしたファイアフワラーをリザードンに投げつけた。しかし、ウルフが受けているダメージも小さいものでは無かった。
「まだスターフォックスを倒してねぇんだ。絶対に負けられねぇ!」
「ゼニガメとフシギソウの分まで頑張れ、リザードン!」
 スターロッドの星型弾を主体にしたウルフの猛攻が始まる。リザードンの反撃で深手を負うも、スターロッドを投げつけてリザードンを倒した。しかし、その戦いの間にポケモントレーナーはスーパースコープを発見してそれのチャージを始めていた。ウルフがそれに気づいたのは最大チャージ弾が発射されていた後、しかもポケモントレーナーに向かってボム兵を投げた直後ですぐにリフレクターを起動できなかった。ポケモントレーナーもまた、ボム兵を回避する術を持たなかった。そして、二人は相打ちとなったのだ。

「敗退:ウルフ、ポケモントレーナー」

byナオ

第15話 伝説の戦士たちよ

ここはマリオ達チームレジェンドがいるドルピックタウン。マルスの姿を見て、彼らの中で何かが変わろうとしていた。マリオが言う。「俺たち、このままここで待機しているべきじゃないのかな…」「マリオ、何を言ってるんだ。無駄に動けば、敵に見つかりやすい。そりゃあ、アイテムや仲間は動いた方が探しやすいだろうけど…」「そうじゃないんだ。通信機から敗退者の名前が次々に出ているだろ。もしこのまま、俺達が関わらないところで殆どの相手が倒されても、俺達は満足出来ないと思う。」「…」リンクは迷った。確実な勝利か、試合の満足か。どちらを取るべきか。するとマリオがこう言った。「俺達のチーム名、覚えてるか?」「ああ、チームレジェンドだ。」「俺達がこのまま勝って、伝説になれると思うか?」「…!」リンクはマリオのこの言葉で決意をした。「そうだな、このままじゃ、伝説どころじゃない。もっと満足出来る勝利を決めよう。」こうして2人は歩き出した。まずは湖の方へと。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一方ここは亜空間。「ロイめ、しくじったか。仕方ない、今度はミュウツー、お前の番だ。チームスターフォックスを倒せ…」タブーが命令を下した。
by金魚

第16話 勝利という名誉の為に

「悪いな、ディディー」
 ファルコのゴールデンハンマーがディディーをフィギュアに変えた。亜空軍との戦いで行動を共にしていた相手であるが、スターフォックスの名誉の為に情けをかけるわけにはいかなかった。
「しかし、どうする……予想以上に敗退者が多くて、ウルフの奴もやられちまってるが……」
「とりあえず、そろそろ動くか?このあたりはアイテムが少ないみたいだしな……って、プリムの群れだ!」
 身構えるフォックスとファルコ。しかし、そのプリムの群れの先頭にいたのはミュウツーだった。そして、二人は知らないが、そのプリム達はマッドプリムと呼ばれるタブーが新たに作り出した存在だった。
「スターフォックスだな。悪いが消えてもらう」
 戦闘が終わったばかりでろくに休息もしていないチーム・スターフォックスにとってこの状況は最悪だった。しかし、これで終わる彼らでは無かった。
「フォックス!俺が足止めしているうちに逃げろ。このままだと犬死だ」
「くっ……」
「スターフォックスの勝利の為だ。頼んだぞ」
「解った……すまんな」
 そういってフォックスは逃げる。それを支援する為にファルコはクラッカーランチャーを構え、マッドプリム達に砲撃を放つ。しかし、弾切れしたクラッカーランチャーを敵に投げつけた所で景色が変わる。そう、亜空間に引きずり込まれたのだ。
「亜空間!……まさかこいつ等は!?」
驚きつつもミュウツーと戦うファルコ。しかし、亜空間にいることで能力が3倍になったミュウツーにはまるで歯が立たなかった。そして、ファルコはシャドーボールが直撃し、フィギュアとなった。
 
「敗退:ファルコ」
 
 無我夢中で走ってたフォックスは気が付いたら森に居た。そして、ファルコの敗退を知らせる通信を聞いて、ファルコの敵討ちを誓うのだった。
byナオ

第17話 風の唸りか雄叫びか、亜空軍が企む大破壊

チームレジェンドは湖に向かう途中の森で、偶然にもフォックス、ヨッシーと出会った。レジェンドは臨戦体制を取るが、フォックスは残り体力が不十分で、怯んでいた。だが、ヨッシーは戦おうとせず、先ほどのことを3人に話した。
「実はさっき、亜空軍と戦ったんだ。影虫で出来たファイターだった。」「えっ…」フォックスはヨッシーに話した。「少し前にプリムがいたんだが、よく思い出してみると変だった。ミュウツーに従っているようだった。」ヨッシーは確信した。「それは亜空軍だ! どうしよう、このままだと亜空軍に試合を乗っ取られてしまうかも…」するとマリオが言う。「信じられないが、こうなったら仕方ない。みんなで亜空軍を倒そう。まずは仲間を集めて…」「待て。」リンクが言った。「今仲間を探すのは危険だ。どこから不意打ちされるか分からないし、騙そうとしていると誤解されるかもしれない。」「そうか…分かった。4人だけで行動しよう。2人とも、チームレジェンドに入ってくれるな?」2人は承知した。
4人は、フォックスが敵を見たという湖に向かった。
「ファルコ、お前の仇は必ず取ってやるぞ。」フォックスはそう呟いた。
by金魚

第18話 リンクの失策・そして、受け継がれる想い

「他愛もない……」
 ロボットのフィギュアが地面に落ちる。偶然にも、遠くから亜空間の発生を目撃した彼はミュウツーに戦いを挑み、返り討ちにされたのだ。しかし、すぐに新たな挑戦者が現れた。ヨッシーとフォックスを加えたチーム・レジェントだ。
「借りを返しに来たぜ、ミュウツー!!」
 ファルコの仇を討つと意気込むフォックス。そして、チーム・レジェント亜空間に引きずり込まれた途端、飛んできたバンパーがヨッシーに直撃した。バンパーが飛んできた方向に居たのはピチューだった。
「アハハ、単独行動してると思ってたでしょ」
 ピチューがレイガンでの援護射撃にまわっての戦闘。それは、余程良いアイテムが無い限り4人で勝つことどころか、互角に戦う事すら不可能なレベルだった。
(くっ……相手が一人だと思って油断してた……)
 自身の判断を責めるあまり、リンクの動きは鈍っていく。そして、弾切れしたレイガンをピチューが投げつけ、ヨッシーはフィギュアとなった。それを見たフォックスは向かってくるミュウツーとピチューに向かって2つのバナナの皮を投げ、2人を転ばせた。
「マリオ、リンク、今のうちに逃げろ!俺達の分も頼んだぞ」
「俺のせいだ……だからここは……」
 リンクが言い返す。
「一番弱ってるのは俺だ……」
 先の戦いのダメージが癒えてないフォックスは既に限界が近かった。
「リンク、行くぞ……」
 マリオはリンクの手首を掴み、リンクごと逃走する。それを確認してミュウツーに向かっていくフォックス。しかし、ミュウツーに触れる前に体が念力で宙に浮かび、回転して地面に叩きつけられた。
(……すまん……ファルコ…………)
薄れゆく意識の中、フォックスはそう心の中で呟いたのだ。

「敗退:フォックス」

byナオ

第19話 君の雄姿は輝いているか

チーム・レジェンドは亜空間から脱出し、再び森に来た。「リンク、如何する? 仲間を探すか?」「…」リンクは、フォックスやヨッシーが犠牲になったことを悔やんでいた。勿論それはマリオも同じだったが、目の前でフォックスの意志を見たリンクは、よりその気持ちが強かった。「…マリオ、俺はこの手で、ミュウツーを倒したい。」「分かった…」そこに、ミュウツーとピチューが2人を探しに来た。「どこだ、マリオ、リンク!!」「来たか、亜空軍…」リンクは敵の前に敢然と姿を現した。「ここにいるぞ。勝負を付けてやる!!」マッドプリムが何体もいる。「成敗!」というピチューの声により、マッドプリムは攻撃を始めた。「行くぞ、マリオ。」「うん。」マッドプリムの炎をマリオがマントで跳ね返し、バズーカの弾をリンクが剣で切り落とす。リンクの体内に秘められていた全エネルギーが、感情の高まりと共に頂点に達したとき、彼は究極の力を手にする。プリムのビームソードを剣で真っ二つにし、回転切りで一掃した。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
「亜空間に引きずり込め…」部下のマッドプリムは時空ホールを開放し、4人を一時的に亜空間に引きずり込んだ。影虫ファイターは、亜空間では3倍の能力を持つことが出来るのだ。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
「ここは亜空間か… マリオ、お前はピチューと戦ってくれ。俺はミュウツーを倒す!」「よし!」

ピチューが電撃を飛ばすと、マリオはジャンプでかわし、ファイアボールを当てた。「くっ、マッドファウロン!!マッドデスポット!!」暗い空を二つに裂いて、マッドファウロンとマッドデスポットが現れ、マリオにビームと弾丸を飛ばした。「負けてたまるか。頼む、アシストフィギュア!!」マリオは、ヨッシーから授かっていたアシストフィギュアを使った。するとカット&アナが登場し、2体に大ダメージを与えた。更にマリオが空中パンチを使い、マッドデスポットを倒した。だがピチューはマッドファウロンに乗って、リンク達の戦っているところへ向かった。「待て!」マリオは追うが、スピードが違い、置いて行かれた。

リンクはミュウツーと対峙する。ミュウツーのシャドーボールとボム兵を避け、爆弾を当てた。するとミュウツーが透明化し、リンクに体当たりを連続で繰り出してきた。リンクは回転切りで全方位に攻撃し、ダメージを与えた。姿を現したミュウツーは分身し、リンクはそれぞれに弓矢を飛ばす。しかしミュウツーは全て消え、リンクの後ろから攻撃を仕掛けて来た。「クローショット!!」リンクはミュウツーがねんりきを使う前にクローショットで腕を掴み、投げ飛ばした。
「なかなかやるな。だがここまでだ。サイコキネシス!!」リンクは宙に持ちあげられた。「所詮アイテムも戦略もないお前に、私を倒すことなど不可能なのだ。」「…確かにアイテムや戦略も大切だ… だがな、最後に勝負を決めるものは他にある。宇宙全体よりも広くて深いもの、それは一人の戦士の心だぁ!!!」リンクはサイコキネシスを打ち破った。「ばかな…」「行くぞ!」
ミュウツーはビームソードを取り出した。リンクもマスターソードを構える。そこにマッドファウロンが現れ、ピチューの電撃と共にレーザーを放ってきた。リンクはそれをかわし、爆煙が広がるなか、ミュウツーと剣をぶつけた。「エスパーブレイク!!!」「マスターソード・真っ向両断!!!」勝ったのは…「ヌァァ……」リンクだ!

「ミュウツーがやられた…仕方ない、ここは一旦引こう。」ピチューはマッドファウロンで何処かに逃げて行った。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
亜空間から脱出したマリオとリンク。リンクはヨッシーとフォックスの仇を取り、森から再び歩きだした。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
その頃、チーム・フレンドは、ネスに戦いを挑んでいた。

by金魚

第20話 タブー参戦

チームフレンドはネスに戦いを挑むが、彼はチームに入れてくれないかと頼んだ。2人は合意し、ネスをチームに加えた。
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ここは空中スタジアム。倒されたファイターのフィギュアは、ここにある巨大な箱の中にワープさせられるのだ。そしてマスターハンドは、そのフィギュアを管理していた。
そこに、マッドファウロンに乗ったピチューが現れた。「ん?どうしたピチュー。乱闘中はフィギュアは戻せないぞ。」「うん、別にいいんだ。あなたの居場所が分かったから…」「何!?」その瞬間、空中スタジアムに亜空間が広がった。
「ここは…はっ、まさか復活したのか、タブー!」するとどこからか声が轟く。「…フフフ、その通りだ。久しぶりだなマスターハンド。私もこの乱闘を楽しもうと思ったが、こうも次々部下が倒されてはな… こうなれば作戦変更だ。お前を倒してやる。行け、ピチュー!」ピチューは亜空間の力で巨大・メタル化した。そしてマッドファウロンとマッドデスポットと共に攻撃を始めた。「ぐあぁ!」さすがのマスターハンドも、大ダメージを受け、倒れ込んでしまった。「くっ、誰か…」「最早お前に勝ち目はない。私がこの世界の支配者だ!!」
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その頃、偶然空中スタジアムの近くを歩いていたレジェンドは、亜空間を見つけた。「あれは…リンク、行ってみよう。」2人は亜空間に突入した。
byエドセドラ

第21話 主催者交代

「コングロケット!」
「ストライキングニー!!」
 ドンキーの脚がマッドファウロンを、ファルコンの膝がマッドデスポッドを撃破する。空中スタジアムにいた彼らチーム・マッスルはマスターハンドが倒されるところを発見し、ピチューを倒すことにしたのだ。しかし……。
「私を忘れてもらっては困る……」
 ファルコンの身体に何かが絡みつく。それは、タブーの操る光の鎖だ。そしてそのままファルコンはタブーに振り回され、地面に叩き付けられてフィギュア化した。
「ファルコン!?」
「隙ありぃ!!」
 それをみて驚くドンキーに最大まで溜められたピチューのロケット頭突きが直撃し、ドンキーも敗退したのだった。
「この状況で真っ向から向かってくる馬鹿がいたなんて……ところでタブー様、倒したファイターのほうは?」
「残念だが、スペシャル乱闘が終わらない限り復活はおろか影虫で偽ファイターを作る事すら出来なくなっている。最も、復活できないのは向こうの戦力が増えないという事でもあるし、奪った主催者権限でマスターハンドを倒したファイターと同じ状態にしたから、無理に解除する必要はないだろう」
「で、これからどうします?」
「このまま乱闘を続けてもらおう。このように、勝手に共食いしてくれる……」
 タブーがそういったと同時にデデデのフィギュアが亜空間に現れた。そう、彼は乱闘に敗れたのだ

byナオ
台詞多めにしてみたら質が……

第22話 なぜだ?! タブーの城!

マリオとリンクが亜空間に突入すると、向こうに城が見えた。タブーの鎖はそこから放たれていたのだ。タブーの声が聞こえる。「チーム・レジェンドか…無駄な足掻きを…以前の恨み、必ず晴らしてやる。ピチューよ、そいつらを始末しろ!!」
マリオは、姿を変えたピチューとの戦いを挑んだ。だが、影虫ファイターは亜空間では3倍の能力を持つことが出来るのだ。連続のかみなりを受けてしまった。マリオとリンクは同時にスマッシュ攻撃を放つが、あまりダメージにはならない。そこに電撃が飛んできた。しかしそれが2人に当たる直前、ある戦士が剣で防いだ。アイクだ。アイクは、タブーを倒そうと2人に協力を求めた。2人はすぐに応じ、力を合わせた。アイクの火炎、マリオのファイアボール、リンクの爆弾を同時に使った。似た属性の攻撃が、互いが互いを強化し、ピチューに大ダメージを与えた。「スーパージャンプパンチ!」「回転斬り!」「天空!」同時攻撃で、とどめを刺した。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
3人は城に突入した。「ここは俺たちの出番だ!」「みんなの微笑みが戻るなら、どんなつらさも超えてやる!」「亜空軍との戦いの痛み、苦しみは、俺達だけが知ればいい!」意気込むマリオ達。そこに、タブーの部下のマッドプリムが現れた。マッドプリムはホームランバットを持って攻撃してきた。「マッドプリムは、亜空間では4倍の能力を持つことが出来るのだ!」「嘘を吐け!」アイクは剣で攻撃を受け止め、その隙にポンプと弓が当たり、マッドプリムは倒れた。
「よくここまで来たな、チーム・レジェンド…」そこに、タブーが現れた。「私は復活の際、羽根までは元に戻せなかった。それでもこれだけの力がある!」タブーは、光の鎖を槍に変形させ、3人に攻撃した。「くっ…強い…!」だがアイクは諦めるなと言った。そしてスマッシュボールを取り出した。「本当は自分が優勝する為に取ってあったが、ここでやられては優勝も何もない。3人で使おう。」するとスマッシュボールは3人の思いを受けとめ、強く輝いた。スマッシュボール・サバイブが生まれたのだ。3人はそれを同時に使い、最後の切り札『ネオスマッシュキャノン』を使った。「負けるか!」タブーはドラゴンキャノンを発射した。だが力は、思いの詰まったネオスマッシュキャノンの方が強かった。「そんな、馬鹿なぁぁ…」こうしてタブーは消え去った。
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タブーが倒れた事により、タブーの配下は影虫ファイターを含めすべて消滅した。更に亜空間も消え、3人は空中スタジアムに戻ることが出来た。主催権がマスターハンドに戻り、フィギュアから復活した。
「お前達、よくやってくれた。」「いえ。それよりも、多くの犠牲が出てしまったことが…」リンクがそう言うと、マスターハンドは悩んだ。「タブーの存在に気付かなかったのは私の失態だ。犠牲者を元に戻してやりたいが、誰が亜空軍に倒されたのか、完全に亜空軍による敗退だったのか、私には分からないのだ。かと言って、一からやり直せば今までの戦いが無駄になる…」マスターハンドは悩んだ末、一つの結論を出した。「今回タブーを倒してくれたマリオ、リンク、アイク。お前達が望むファイターを、1人につき1人だけ戻そう。納得がいかない部分もあるかも知れないが、これまでの戦いを無駄にせずハンデを埋めるには、これが一番だと思う。」3人は合意した。
マリオは自分達に亜空軍の存在を知らせてくれたヨッシーを、リンクは仇を討ったことを伝えたいという意図でフォックスを選んだ。そしてアイクは…「実は、前に物陰からマルスを見たんだ。」アイクは、マルスがワリオに陥れられ、望まない戦いを後悔したことを知っていたのだ。「だから、俺はマルスを戻してやりたい。今度は後悔しないように…」マスターハンドは、3人の考えを受け入れ、ヨッシー、フォックス、マルスを元に戻した。「ここは…」フォックス達は戸惑っていたが、すぐに説明を受け、3人に礼を言った。

「よし、サバイバル乱闘を再開だ!!」ファイター達は空中スタジアムから地面に降り立った。マリオとリンクのチームレジェンド以外は、全員別々の方角に分かれた。全員は、最後まで諦めずに戦い、このメンバーが出会っても本気で戦う事を誓い、戦場に戻った。

by金魚
後書き:以前にも言っていた通り、亜空軍を話の軸にするつもりはないので、タブーは早めの退場としました。これから復活させるつもりもありません。少し呆気ないと思う方もいるかもしれませんが、本筋を『サバイバル乱闘』の話に戻し、そちらを深く描いていきたいと思います。

第23話 友情VS決意

 森ではチーム・フレンドとヨッシーの戦いが行われていた。人数差こそあるものの、チーム・フレンドは少し前にデデデを倒したばかりで、サイマグネットを持つネス以外のダメージは回復しきっていなかった。なにより、ヨッシーの気迫が凄まじく、それが戦力差を埋めていた。
(亜空軍相手とはいえ、一度負けた身……なら、私はマリオさんを勝たせる為に戦う。その為には……)
 ヨッシーが狙ってるのはネスだった。サイマグネットはマリオのファイアボールも吸収するからだ。しかし、ネスも逃げようとはしなかった。
(ピカチュウとカービィが最後に二人で戦おうとしてることくらい予想がつくからね……なら、友達として出来ることは一つだ)
 ネスはピカチュウとカービィを庇いながら戦っていた……それゆえにHPが残り少ない事に誰もが気付ていた。止めを刺そうとするヨッシー。だが、その前にカービィがヨッシーを掴んだ。
「これ以上はやらせない、ブレーンバスター!!」
 しかし、それはネスへの攻撃を防げなかった。ヨッシーが木で受け身を行い、そのままあばれしっぽでネスを攻撃したのだ。
「くぅっ……二人とも……勝って……」
 着地してからの尻尾による追撃がネスへの止めとなった。そのまま、ピカチュウにばたあしキックを放とうとするが……。
「ネスの仇だ!しっぽサマーソルト!!」
 ピカチュウの怒りの一撃で逆に瀕死にまで追い込まれた。そして、雷がヨッシーを撃ち抜いた。

『敗退:ネス、ヨッシー』

(ネスの為にも、絶対に勝とう)
そう、二人は誓うのだった。

byナオ

第24話 帰ってきた 亜空戦隊ザコレンジャー

ここは「戦場」。メタナイトがいる。そこに、5体の敵が現れた。彼らは…
「ズバッと参上、ズバッと解決、人呼んでさすらいの亜空戦士、ザコレッド+!」
「命ある限り戦いましょう、亜空・燃え尽きるまで、ザコブルー+!」
「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ、お前を倒せと俺を呼ぶ、俺はザコイエロー+!」
「亜空戦士の一番星、ザコグリーン+!」
「亜空豪快、ジェイダス+!」
「亜空戦隊ザコレンジャー!ジャイアント!!」
メタナイトが連続スマッシュを使うと、4体はあっけなく吹っ飛んだ。残るはジェイダス+だけだ。「お前の弱点は分かっている。胸のコアだ。」だか、コアは盾で守られていた。メタナイトはマッハトルネイドで盾を破壊した。そして二刀流スマッシュ攻撃をかわし、胸に剣を当てた。
「くっ、妹よ~」ジェイダス+がそう言って力尽きると、地下からシェリー+が現れた。メタナイトが攻撃するが、ダメージが与えられない。さらにビームや突進を使ってくる。「どうすれば…」するとそこへはどうだんが飛んできて、装甲を壊した。「今だ。」メタナイトはギャラクシアプラズマ返しを使い、シェリー+は破壊された。

敵を倒した後、ルカリオはメタナイトに勝負を挑んだ。メタナイトはそれに応じた。
by金魚 (ちょっと小ネタを入れてみました。)

第25話 2 VS 1+2

ルカリオのはどうだんがメタナイトを襲う。メタナイトはディメンションマントでかわし、ルカリオに切りつけた。更にマッハトルネイド。ルカリオは大きなダメージを負った。すると、ルカリオの波導は強さを増した。「何!?」「驚いたか。自身の体に、波導は応えるのだ!」

その頃、チームレジェンドは荒廃した動物園にいた。そこでサムスが2人に勝負を挑んだ。2人いるレジェンドが有利かと思われたが、サムスは何と2つのアシストフィギュアを隠し持っていた。そこから、サムライゴローとスタフィーが現れた。「マリオ、サムスは頼む。俺はこの2体を相手する。」「よし。」
リンクはサムライゴローの技を見事によける。剣を使うリンクには、相手の剣の動きが予想出来たのだ。そのままタイムアップとなり、アシストフィギュアは消滅した。更に攻撃しようとするスタフィーに爆弾をあて、スマッシュ攻撃を使う。こちらもタイムアップとなり、消滅した。
マリオのキックをジャンプでよけ、サムスはチャージを始めた。マリオはダッシュ攻撃を繰り出すが、ボムをぶつけられる。そしてチャージ弾が発射された。だがマリオは間一髪スーパーマントで跳ね返し、サムスに当てた。「ぐっ…」「今だ、ファイア掌手!!」とどめが決まり、サムスはフィギュアになった。そして2人は、新たな相手を求め歩き出した。
[敗退:サムス]
「これで少しは、伝説に近づけたかな。」マリオは冗談混じりにそう言った。
byエドセドラ

第26話 漁夫の利狙い

 フォックスが獲物をおびき寄せるためにわざとメタル化して足音を立てて歩いていたら同じ足音が聞こえてきた。その正体は、同じく相手に自分の存在を気付かせる為にメタル化していたマルスだった。そして、二人が遺跡で鉢合わせると同時にメタル化が解け、それが乱闘開始の合図となった。
「すまんが、アイテムを使わせてもらうぞ。雑魚戦中に毒キノコに当たったりして苦労して集めたんだからな」
 そういってフォックスはうさぎ頭巾を装備する。ちなみにフォックスは、スーパーキノコに当たって巨大化したが為に飛び道具持ちの雑魚軍団に狙われてしまい、それを切り抜けるのに貴重なフランクリンバッジを消費してしまっている。どうやら復活した時に運をかなり使ってしまったようだ。
「遠慮は無用だよ。僕は僕のやり方で戦うだけだから」
 ただでさえ速いスピードを更に上げたフォックスに対し、マルスはリーチの長さで対抗する。それでも、フォックスが有利だったが……
「見えた!!」
 マルスのカウンターがうさぎ頭巾を破壊したのだ。そして、マルスの反撃が始まるが、フォックスは不敵な笑みを浮かべ、あるアイテムを使った。
「悪ぃな、マルス!」
 そのアイテムとは激辛カレーライスだった。フォックスが吐き出す火炎弾に耐えきれず、マルスはフィギュアとなった。しかし、遺跡での戦いはそれだけでは終わらなかった。
「ファルコの為にも負けるわけにはいかないからな……!?」
 激辛カレーの効果が切れ、勝利の余韻に浸るフォックスにボム兵が投げつけられ、フォックスもまた敗退したのだ。

『敗退:マルス、フォックス』

(馬鹿め、勝利するのはこの俺だ)
 ボム兵を投げたのはガノンだった。彼は二人の戦いをこっそりと観賞し、勝ったフォックスに止めを刺したのだった。漁夫の利狙い……それがガノンの作戦だ。

byナオ

第27話 混沌ノサキニ

戦場では、ルカリオとメタナイトが戦っている。ルカリオの波導を見て、メタナイトは少し怯んでいた。それでもギャラクシアを構えるが、ルカリオは予想外の言葉を口にした。「…メタナイト…私とチームを組まないか?」「何!?」「私は、実は仲間を探していた。そしてお前を見つけ、力を見極める為に勝負を挑んだんだ。」「なるほど、私の力を認めてくれたと言うことか。お前も確かに強い。このチームなら…」
2人は、互いの力を認め、チームを組むこととなった。すると、ルカリオが言った。「最終的な目標だが、このチームで倒したい相手がいる。それは、マリオとリンクのチーム・レジェンドだ。」どうやら、チーム・レジェンドは着実と"伝説"に近付けているようだ。2人は決意を固めチーム・インパルスの名を決めた。そして2人は、次の敵を求めマッハスピードでこの世界を駆け抜けていった。
by金魚

第28話 戦場揺るがす衝撃

 湖畔ではチーム・インパルスとアイクがチーム・レジェンドに対抗するためにゼルダと組んだチーム・ファイトの乱闘が行われていた。
(くそっ……もっと早く決断していれば……)
 アイクは焦っていた。チーム・インパルスは連携を捨てて、チーム・ファイトを分断しようとし、出来たばかりでまだ連携が未熟なチーム・ファイトはそれを防げなかった。しかも、それでも連携しようと考えてしまった為、チーム・ファイトは相手に隙を見せることになってしまったのだ。
(だが、諦めるわけにはいかない……)
 しかし、勝利の女神はアイクに微笑まなかった。メタナイトのマッハトルネイドでゼルダがフィギュアとなったのだ。
「何!?」
「甘い!空襲脚!旋空拳!」
 隙を突かれて波導によって強化されたルカリオの連撃を喰らうアイク。さらに、返し、突き、掴みからの押し出しとルカリオの攻撃が決まってアイクは吹っ飛ばされた。
「終わりだ!波動弾!!」
(くっ……マリオ、リンク……気をつけろ…………)
 チーム・レジェントに心の中で警告するアイクに波導弾が直撃した。

『敗退:ゼルダ、アイク』

byナオ

第29話 戦士死体置場(モルグ)

ここは、空中スタジアム。そこの閉鎖されたボックス空間では、サバイバル乱闘に敗れたファイター達が、フィギュアとなって安置されていた。ただただ静かな空間。だが、そこに変化が訪れた。
「ん…ここは…」「確か俺は、負けたはず…」なんと、敗れたファイター達が一斉に復活したのである。「一体どうなっているんだ!?」すると声が聞こえて来た。マスターハンドの声だ。
『サバイバル乱闘も、もう終盤だ。残っているファイターは8人のみ。お前達も、クライマックスは見届けたいだろう。ここから出すわけにはいかないが、前方の巨大モニターで乱闘の全貌が見られる。』
その言葉の通り、みんなの前にこの世界各地の様子がライブ中継され始めた。
ネスはチーム・フレンドが気になっている。「がんばれよ、僕の分まで。」アイクはレジェンドを見ていた。「うまくやっているか…」
そんな中、モニターよりも気になる相手がいるファイターが一人。ワリオだ。
「おい、マルス。よくも裏切ってくれたな。」
説明しよう。ワリオは乱闘中、マルスとチーム・ペガサスを組んだ。レジェンドを不意打ちしようとしたが、戦い方を疑問に思っていたマルスが戦闘中に裏切り、最終的に2人とも敗れてしまったのである。
「あの時撃っていれば勝てた。それなのにお前は!」「戦い方が不満だったんだ…」「何だと!?」
遂にワリオは殴りかかった。マルスは避ける。だがワリオが連続攻撃を仕掛けたため、マルスはダメージを受けた。ワリオは怒り狂っていた。その攻撃は予測が出来ない。「やりたいことは、それだけか! …全てが狂っているのなら、僕は自分を信じて戦う…」マルスは隙をついてシールドブレイカーを放った。「ぐっ…」ワリオは飛ばされた。そこにスマッシュ攻撃を繰り出そうとする。
「2人とも、やめろ!!」フォックスとファルコが2人を止めた。「俺達はチームで敗れた。だが…」「次の戦いを、勝ち方を考える。それがファイターだろ!」
ワリオは落ち着きを取り戻した。「ふん…」そのままボックスの隅っこで不貞寝を始めた。「マルス、裏切ったのは事実なんだろ。反省の印に、体育座りでもしていたらどうだ。」そう言うフォックスの冗談を聞いて、少し決まり悪くなってしまったマルス。「見ないでくれ…こんな醜い姿を…」
ワリオ以外のみんなは、モニターを見始めた。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
そうしている間にも、サバイバル乱闘は繰り広げられていた。クッパが神殿にいる。「…俺の体力は最高潮に達した。今こそ、出陣のとき…」クッパは、出来るだけ動かずに回復アイテムを使うなどして体力を温存していた。この乱闘では、動かなければ体力が回復するのだ。そして今のクッパの体力は、この世界におけるファイターの体力の限界点であった。「…この状態なら、たとえ凄まじいダメージを受けても敗れない。何人相手でも、この体力があれば無敵だ…」クッパは神殿から動き出した。
by金魚

第30話 ガノンの大誤算

 ガノンドロフは追われていた。彼が荒野に移動するとチーム・レジェンドの二人が居たのでこっそり後をつけようとしたらリンクにばれてしまったのだ。リンクにとって宿敵であるガノンドロフの気配ほど読みやすいものは無いという事に気付かなかったが故のミスであった。最も、チーム・フレンズには野生の勘に優れるピカチュウが、チーム・インパルスには波導で相手の位置がわかるルカリオが、そしてクッパはガノンドロフの作戦(漁夫の利)の前提を覆す程の圧倒的なHPを持っているため、こうなるのは必然であったともいえるが。
 そして、脚の遅いガノンドロフが飛び道具持ちの二人相手に逃げられるはずもなく、飛び道具でガノンドロフのHPは削られていった。
「卑怯な真似をした報いだ!マリオキック!!」
 追いついたマリオの攻撃が直撃し、ひるんだガノンドロフに追撃の二連パンチが決まる。
「お、おのれ……」
「リンク、決めろ!」
 マリオのスライディングがガノンドロフを宙に浮かせる。
「終わりだ、ガノンドロフ!!」
 リンクの空中回転切りがガノンドロフに止めを刺した。

『敗退:ガノンドロフ』

byナオ

第31話 戦略真っ白事件 VS 嵐を呼ぶ友情戦士

ピカチュウとカービィのチーム・フレンド。彼らはニューポークシティにいた。「ここは少し遊園地みたいな所だな。」「うん、かなり広い。気を付けて、何処かに敵が隠れているかも…」だが、その心配は一瞬にして吹き飛んだ。隠れもせずにクッパが目の前にすっくと立ったのだ。「お前達…勝負だ。」2人は勝負を受けた。
カービィはファイナルカッターを使い、先制攻撃を命中させた。だがクッパは全くダメージを受けていないようだ。「その程度か?」クッパはスマッシュ攻撃でダメージを与えた。そこにピカチュウがでんげきを飛ばす。だがジャンプで避け、そのまま"空を飛ぶリムジン"に乗った。そしてクッパは、リムジンの上で武器を取り出したのだ。「レイガン!」銃弾がカービィに当たる。「ビームソード!」更にリムジンから降り、ピカチュウを切り付けた。
「負けてたまるか。行くよ、ピカチュウ。」「話し合っていたあの技だね。」カービィはピカチュウを吸い込んだ。そしてコピーし、2人でクッパに向き合った。「コピーでんげき、発射準備完了!」「OK!」そして2人で同時に技を放った。「「シューティング!!」」連続の無数のでんげきが、クッパに命中した。だが―――「…効かないな…そんな技。」「何!?」「一体どういうこと!?」

クッパはビームソードを使い、横に切り付けた。2人ともダメージを受けた。更にジャンプして空中からのパンチ。カービィに命中した。「喰らえ、ファイアウェーブ!!」炎が2人を襲う。遂にカービィがフィギュア化してしまった。ダメージがより蓄積していたのだ。「カービィ!!」残るピカチュウも、もう体力は殆どない。「とどめを刺してやる…」「くっ…」仲間を倒され、あまりの強敵に出会ったことの恐怖で、ピカチュウは逃げ出してしまった。「待て!」
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
スピードの違いは大きく、クッパはピカチュウにかなり距離をつけられた。そのままクッパはルイージマンションで敵を見失った。「見失ったか…仕方がない。」だがクッパが諦めようとしたその時、不運がピカチュウを襲った。
『敗退:カービィ』
「!?」通信機の音声が漏れ、建物の陰に隠れていたピカチュウが、場所を知られてしまったのだ。「(しまった…)」「そこにいるなピカチュウ…」クッパは音がした方向に近付いて行った。

by金魚

第32話 このままでは終われない

 ピカチュウの元へと向かうクッパ。しかし、その背中に何者かの攻撃が連続で当たったのでクッパが振り向くと、自分がうっかり落としたレイガンを連射するルカリオとこっちに向かってくるメタナイトがいた。
「不意打ちで悪いが、倒させてもらうぞ」
 ピカチュウとどちらを優先するか思わず考えてしまったクッパにメタナイトのドリルラッシュが炸裂、さらにルカリオの投げた弾切れしたレイガンが命中した。勝利を確信するチーム・インパルスの二人、しかし……。
「それで終わりか!」
 クッパのビームソードによるスマッシュ攻撃がメタナイトに直撃した。

 一方、ピカチュウは必死になって逃げていた。思い浮かぶのは先程の戦闘だった。圧倒的な強さのクッパ相手に、ピカチュウの心は恐怖で凍りついた。そして、回想はカービィが倒される光景へと移る。そのとき、ピカチュウの心の中で何かが湧き上がった。
(怖い、怖いよ……けど、このまま逃げてたらカービィとネスに顔向けできない。だから、……クッパだけは絶対に倒す)
 その感情のままに決意したピカチュウの目の前にハートの器が舞い降りた。

 投げつけられたビームソードがメタナイトをフィギュアに変えた。そう、チーム・インパルスの二人は善戦したものの、圧倒的なHPの差に追い詰められ、敗北しようとしていた。極限状態まで追い詰められたことでルカリオの波導の力は最大限にパワーアップしているが、それでも、クッパを倒すことは出来なかったのだ。それ故、ルカリオは戦意を失いかけていた。
「後はお前だけだ、ルカリオ!」
 クッパは空中からの攻撃でルカリオに止めを刺そうとする。その時、雷がクッパを撃ち抜いた。そう、はーろの器によって回復したピカチュウがクッパを倒す為に戻ってきたのだ。そして、この一撃を見て、ルカリオの瞳に再び闘志が宿った。
「私の最後の一撃、うけてみよ!!」
 一矢報いるため、ルカリオはクッパに向かっていった。

byナオ

第33話 クッパ脱走 / 運命の演奏の超新星

「さすがにまずいか…」今の状態でパワーを回復した2体を相手にするのは危険だと判断したクッパは、一旦退くことに決めた。「ワープスター!」隠し持っていたワープスターを使い、ルカリオ達の攻撃をよけ、大声でメッセージを残した。「後で終点に来い。何人でも相手になってやる!!」体力回復のため、そのまま遠くへ避難していった。「…助かった…のか…」ルカリオは、少し安堵感を得た。すると、ピカチュウが話しかけて来た。「ねえルカリオ、チームを組まない? あの反則級の体力があったら、どの道2人とも負けてしまう。それに、どうしても勝ちたい理由があるんだ。」「そうか…実は私も、負けたくない理由がある。出来ればメタナイトと共に叶えたかったが…」その時、偶然にも相手を探し歩いていたある二人組と遭遇した。「…チーム…レジェンド!?」
ルカリオはこれまでの経緯を説明し、自分の真意を打ち明けた。「…私は、チームレジェンドと勝負をするため、メタナイトとチームを組んだ。」「えっ…」2人は顔を見合わせる。「俺達のことを、そう思っていた奴がいたとはな…」

奇妙な縁を感じた4人は、クッパを倒す為、一時的なチームを組んだ。チーム名は、運命的な出会いに感謝し、チーム[デスティニー]とした。そして、目的を果たしたらすぐにチームを元に戻すことを約束した。そんな中、マリオはリンクともう一つ約束をした。「…リンク。」「ん?」「…死ぬなよ。」「…ああ。」

終点があるのは空中スタジアムの近くだ。4人はクッパを倒す為、向かって行った。

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その頃、空中スタジアムでは、誰が勝つか大きな話題になっていた。「まさかあんなチームが生まれるとはな。」「うん。なんと言うか、絶望の中で嵐が吹き始めたような… 全く予測がつかない。」そんな中、ゼルダがワリオを起こした。「いつまでも寝てる場合じゃありませんよ。」「ん…何だ?」みんなは、残ったファイターの中から誰が優勝するか予想し、投票をしようと言い出したのだ。「そういうことか…」
by金魚

第34話 幕間

『そうか、ならばこういうのはどうだ』
 マスターハンドの声が聞こえると、敗退したファイター達の目の前に赤、青、緑、黄、黒の五色の大きな台が現れた。
『赤がマリオ、青がルカリオ、緑がリンク、黄色がピカチュウ、黒がクッパだ。さあ、優勝すると予想したものの台に乗ってくれ』
 そうすると、ファイター達は次々と台に乗っていった。そして、赤の台にはアイク・ヨッシー・マルス・ファルコ・ルイージ・ピーチ・ドンキー・ディディー・オリマーが、青の台にはメタナイト・サムス・ウルフ・ファルコン・スネーク・ポケモントレーナーが、緑の台にはゼルダ・フォックス・トゥーンリンク・アイスクライマーが、黄色の台にはカービィ・ネス・ピット・リュカ・ロボット・デデデ・プリン・ソニックが、黒の台にはワリオ、ガノンドロフ、ゲーム&ウォッチが乗った。
「あんなに圧倒的なHPの差があるんだ、勝負は決まったも同然だろ」
 そうワリオは言う。彼が言った通り、クッパは道中に拾った回復アイテムのおかげもあってHPは最大値まで回復していた。
「いえ、勝負は最後まで解りません」
「俺はリンクが勝つと思うぜ。まあ、勘だけどな」
 と、反論するゼルダとフォックス
「いや、勝つのはルカリオだ。私の見る限り、生き残ってるファイターの中で技量は彼が一番上だ」
 と、実際に戦った事もあり、仲間でもあったメタナイトが続く。
「勝つのはピカチュウだって僕信じてるもん」
「あれだけの気合いを見せたんだし、負けるはずがないよ」
 と、カービィとネスも自分たちの意見を言った。
「俺はマリオが勝つと予想したぞ、なんとなくだけど」
「マリオさんならきっと優勝しますよ」
 と、アイクとヨッシーも自身の予想を言い、その後も意見交換が続いたが、誰一人変更する者はいなかった。

 そして、チーム・デスティニーが終点へと到着した。

byナオ

第35話 気高い姿を君は見たか

マリオ、リンク、ルカリオ、ピカチュウで構成された新チームが、終点にやってきた。「来たぞクッパ、チーム・デスティニーが!!」そこには、宣言通りクッパが立っていた。「4人で来たか。何人でも構わない、全員でかかってこい。」クッパの目は、闘士と自信にあふれていた。4対1というハンデも全く不都合だと思っていないようだ。それは、マリオ達が本気で戦えることを意味していた。「だがその前に、何故俺がここを選んだと思う?」4人は、そういえば、という表情をした。「ここ"終点"は、ファイターの能力を最大まで高めることが出来る空間に変えることが出来る。そしてその空間を作るのは、"彼"だ。」そう言うとクッパの隣に、巨大な左手が現れた。「彼はクレイジーハンド。この場にいる全員の同意があれば、この終点をその空間に変えてくれるそうだ。」マリオ達は話し合った。ルカリオは、そういえばそんな空間があると聞いたことがある、と言う。「俺は全力で戦いたい。そして、お前達にも全力で戦って欲しいのだ。」そのクッパの言葉に、4人も合意した。『全員が合意したな。では、クレイジーゾーン、発動!』クレイジーハンドの影が、フィールドを覆った。
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クレイジーゾーンとは、クレイジーハンドだけが発生させることができる超次元のバトルフィールドである。クレイジーゾーンの中ではファイターたちのエネルギー変換率が高まり、乱闘において最高のパワーが発揮できるのだ。
「ここが…クレイジーゾーン…」「確かに、パワーが漲るのが分かる。」「では…行くぞ…チーム・デスティニーよ…」
勝負が始まった。先ず4人が飛び道具でクッパに攻撃する。全て命中。しかし、最大の体力を持ったクッパは怯みもせずに近づく。「くっ、やっぱり普通に戦っても駄目か…」反撃にクッパドロップが炸裂。更に体から電気が流れ、4人の追加ダメージになってしまった。「うわっ、…そうか、能力は最大まで高まっている。こちらも本気を出さないと…」ルカリオが波導弾を使うが、スマッシュ攻撃で無効化された。続いてピカチュウがでんこうせっかで後ろに回る。クッパがピカチュウの方向を向いた。「今だ。」リンクのクローショットがクッパをとらえた。そして投げ飛ばした。「何!?」そこへマリオの空中パンチ!!
「ぐっ…負けてたまるか…ウオオオォォォォ」クッパが咆哮を上げると、何と巨大なギガクッパ・デストロイクッパになった。「みんな、俺達もファイターだ。全力を出せばクッパとも対等に戦える。変われる力を恐れるな!!」「そうだ、クッパは全力を出している…俺達も。」マリオとリンクの声に、2人も同意する。
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クッパの冷凍光線。リンクは盾で防いだ。そこに3連の弓矢を放ち、ダメージを与える。すると氷柱がリンクに向かって飛んできた。「負けるか、ぶつかろうと突き進む!」リンクの背中に翼のような光が現れ、一気に加速。そのままクッパを剣で貫いた。「ぐぅ、まだまだ…」
クッパは暗黒の弾を掌から発射する。ピカチュウのでんげきで次々に破壊。するとクッパは背中を向け、トゲから黒い銃弾を飛ばした。「一撃で大きなダメージを与えないと!」ピカチュウは尻尾に電気をため始めた。「まだだ…」銃弾を受けても耐える。そして、左手で尻尾を持ち極太光線となった電気が発射され、命中した。「…やるな、お前ら…」
炎がルカリオを襲う。「くっ、かげぶんしん!」炎から脱出。するとクッパは火炎弾を飛ばした。「はどうだん!!」2つはぶつかり合った。「まさか、体力がこれだけあるのに波導が強まっているとは…この空間のおかげか…」更にはっけいを決めた。
「今度は俺だ!」マリオの掌が光を放っている。「スーパーファイアボール!!」光輝く炎が、クッパにぶつかった。だがクッパはマリオを掴んだ。
「マリオを助けるぞ。リンク、ピカチュウ、続け!」3人が連続攻撃でクッパを怯ませた。「負けるか、スーパークッパブレス!」3人は吹っ飛ばされた。「グワぁ…」「みんな! よくも…」マリオとクッパのキックがぶつかった。だがクッパの方が強かった。
「止めだ…」その時だ。リンクの爆弾、ピカチュウのかみなり、ルカリオのはどうだんが、クッパの動きを封じた。「今だ、行け、マリオ!」「おお!!」輝く手でパンチを放った。「ファイア掌手!」「何を…クッパ裏拳!」2つのパンチがぶつかり合った。「うおぉぉ…」「ぐうぅぅ…」そして遂に…
ガキン! クッパがフィギュアになった…


・・・俺は、負けたのか・・・そうだ・・・何が足りなかったんだ、俺には・・・何も足りないものはなかった・・・何だと・・・全員が全力で戦った結果がこれだ・・・そんなことが・・・全力を出し続けた時、ファイターは限界に達する、だがそれを破るものは・・・何だ・・・気合いだろうな・・・そうか・・・兎に角クッパ、お前は全力で戦った、そしてそれは強かった・・・お前も強かったぞ、マリオ・・・


「…やった…」4人が笑みを見せる。遂にクッパに勝ったのだ。「カービィ、やったよ。」「メタナイト、仇は取ったぞ。」
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クッパが倒され、クレイジーゾーンはなくなった。「さて、これからどうするか。」リンクがこういうと、ルカリオが答えた。「私は、やはりチーム・レジェンドと戦いたい。」すると、ピカチュウが一緒のチームになろうと言った。そして、全員で一度休憩をとり、体力が回復してからその対決をしようと提案した。「そうだな、ハンデなしでパワー最大のレジェンドと、満足のゆく戦いをしたいと思う。よし、私とピカチュウで、チーム・インフィニティだ。」こうして、ルカリオの目指してきた勝負が始まろうとしていた。
『敗退:クッパ』

by金魚
後書き:長くなってしまいました、すみません。この後の展開ですが、実は僕の考えの中では「マリオVSリンク」とその決着が構想されています。決して強制はしませんが (若し強制したらリレーの意味がなくなります) 、出来れば最後にこの2人が残るというストーリーにして頂ければ嬉しいです。もちろん、他の展開の方が良いと思えば、そうしてもらって結構です。

第36話 決戦

 チーム・レジェントとチーム・インフィニティの戦いはクレイジーゾーンこそ無い(短期間に連続してクレイジーゾーンに入るのは危険だというクレイジーハンドの判断)ものの、このスペシャル乱闘でも一二を争うほどに壮絶なものだった。そして、ファイター達にはクレイジーゾーンの代わりとして、一度だけ最後の切り札が使えるようになっていた。しかし、その戦いも大きく動こうとしていた。
「追い詰められればられるほど強くなる……これが、波導の力だ!!」
「くっ……今までわざと攻撃を喰らっていたのはこの為か」
 そう、リンクの言ったようにルカリオはわざと攻撃を喰らうことで自分を追い込み、波導の力を強化していたのだ。そして、ルカリオが攻勢を強め、戦況はチーム・インフィニティ有利に動き出した。しかし、チーム・レジェントも黙ってやられるわけにはいかなかった。
「ルカリオは俺が抑える。リンク、お前はピカチュウを!」
「了解。一撃で決める!」
 リンクはトライフォースラッシュで勝負を決めようとした。手のトライフォースから放たれた光がピカチュウを捕らえようとして……ピカチュウの姿が掻き消えた。ピカチュウの電光石火が間に合ったのだ。そして、最後の切り札を使う者がもう一人。
「見よ!波導の嵐!!」
 ルカリオが放った波導がリンクを飲み込み、フィギュアへと変えた。
「リンク!?」
「残るはお前だけだ」
 マリオに止めを刺そうと向かっていくルカリオ。しかし、後ろで見ていたピカチュウは気付いた。マリオがまだあきらめてないことを。
「ルカリオ!突出し過ぎ!」
 しかし、その忠告と同時にルカリオはマリオのスーパージャンプパンチを喰らい、フィギュアとなった。波導の力を高めたためにルカリオのHPは限界近くまで減っていたのだ。
(リンク、仇は取ったぞ……しかし、まだ向こうも終わってはいない……こうなったら……)
(くっ……僕ばっかり生き残って……けど、やられた仲間の為にも負けられない……そのためには……)
((最後の切り札だ))

byナオ
ごめんなさい。僕の力量ではマリオVSリンクにしようとするとイマイチ盛り上がらなかったのでこうなりました。

最終話 嵐を呼ぶ最終戦

前編 マリオの最期か ピカチュウ敗北か!?

マリオとピカチュウの勝負。2人は同時に切り札を放った。「マリオファイナル!」「ボルテッカー!」2つの技がぶつかった。マリオの炎の中を、ピカチュウがボルテッカーで突き進もうとする。だが…
「何だと!?」「くっ…」2つの技は打ち消し合った。通常、切り札の発動中のファイターは半無敵状態になるが、切り札同士がぶつかれば互いの切り札が効くのだ。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
空中スタジアムのモニターで戦闘を見守るファイター達。『これが最後の戦いだ。モニターではなく直接見せてやろう。』マスターハンドがそう言うと、ボックス空間の壁が透明になり、周囲の景色が見渡せるようになった。「あれは!」空中スタジアムの近くにある終点が目視できるようになった。「マリオとピカチュウが戦っている。」「互いに切り札が失われている…あまり決め手がないな。」「だからこそ、本当の力が試されるんだ。」「よし、応援するぞ!」
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
マリオとピカチュウは、戦いを再開していた。その時、2人の目にファイター達の姿が見えた。「がんばれ、マリオ!」長くチームを共にしたリンク。「負けるな、ピカチュウ!」約束をしたカービィ。「私はチーム・レジェンドと戦うことを目標にしてきた。その力を見せてくれ!」「ピカチュウ、僕は君とカービィに勝って欲しい一心だった。どうか、僕達の思いを!」
2人は一層やる気を出した。ファイアボール、でんげき… 次々に技を放つ。

俺はリンクとチームを組んだ。チーム名は「レジェンド」。2人で大会の伝説になりたい、という思いからだ。マルスの決意を見てからは、積極的に行動するようになり、その先で亜空軍の情報を得た。フォックスやアイク、多くの仲間のおかげでタブーを倒すことにも成功した。サムスやガノンとも戦った。そして、自分達と戦うことを目標にしてきたファイター・ルカリオと出会った。自分達が伝説に近付いている、その実感が嬉しかった。手ごわかったクッパにも、一時的に結成したチーム・デスティニーで、勝利を手にしたんだ。そして、最後の勝負に…
僕はカービィと仲間になった。チーム・フレンドは、「最後の二人になるまで共に戦い、アイテムなしの真剣勝負で決着をつける」という約束をした。Dr.マリオを協力して倒した後、ネスを仲間にした。だがネスは僕達を庇って敗れた。更に、クッパにカービィを倒されてしまった。それでも僕は諦めなかった。一時的にチーム・デスティニーを結成し、クッパに勝ったんだ。そして、最後の勝負に…

「喰らえ、ポンプ!」ピカチュウが押される。「くっ、ロケットずつき!」逆に押し切り、マリオにダメージを与えた。「かみなり!」ピカチュウの攻撃をかわし、マント、スーパージャンプパンチのコンボを決めた。「まだまだ!」「負けない!」
その時だ、2人の姿に変化が訪れた。マリオの体が金に、ピカチュウの体が銀に変わったのだ。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
「何だあれは!?」『…あそこはクレイジーゾーンではない。こんなことが起こる筈がない…』マスターハンド達にも信じられない現象が起きたのだ。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
「決めるぞ、次こそ。」「見ていて、みんな。」2人は最後の切り札を使った。スマッシュボールなしの切り札。これもまた、起こり得ない現象である。
レジェンドマリオファイナル!!!」「インフィニティボルテッカー!!!」最大の2つの技が激突した。あまりに強い音と光が、世界に衝撃波が響く。そして…

by金魚

後編 スマッシュブラザーズ大勝利! 希望の未来へ走り出せ!!

…過酷な戦いを制したのは…
『優勝はマリオだ。おめでとう!!』マスターハンドの声が聞こえた。フィギュアになったピカチュウの姿が見えた。「やったぞ…遂に…!!」
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
サバイバル乱闘も終わり、全員が空中スタジアムに集合した。「残念だったね、ピカチュウ。」「ううん、全力で戦えてよかったと思っている。全く悔いはないよ。」
『では、優勝したマリオに演説をしてもらおうか。』「えっ、ちょっと…」マリオは無理矢理表彰台の上に立たされた。
「えっと…、 ………………」少し悩んでから、マリオは喋り出した。
「…心を失わないでくれ。自分を大切にし、互いに助け合い、どんな人たちとも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。たとえその気持ちが何百回裏切られようと。それが、俺の最後の願いだ。」
みんなは歓声を送った。永かったサバイバル乱闘も、遂に終了したのだ。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
争う姿は試合中だけ。乱闘が終わり、ファイター達は楽しく語らっていた。
「最後の戦いはすごかったな。」「ああ、何が起きても不思議じゃない、そう感じた。」みんなが様々な思いを馳せる。
「そういえば、マスターハンドはどうしてこの乱闘を開いたの?」カービィは、どうでもいい質問をした。『ん…、ああ、それは…』マスターハンドは納得のできる答えを探した。「そういえば変だな…」その時、リンクが面倒な事に気がついた。
「普段は観客がいる。だから俺達は、乱闘を見てくれる者がいる、と分かって、試合をしている。けど、今回は違う。誰も見ていないし、参加者以外は楽しめないんだ。」リンク、もういい。それ以上喋らなくていい。
「…まさか、…」どうしたのだろうか、カービィが何かを推理した。「観客と参加者以外に乱闘を楽しめる者…それは…」やめろ。おいマスターハンド、早く止めるんだ。
「…作者…?」…はぁ? マリオは何を言っているんだ。マリオは頭がおかしくなったようだ。
「…マスターハンド、もしかして"この世界"は、実は小説の世界で、俺達は作者の思惑通りに動いているんじゃないのか…?」クッパまで何を言い出すのだろうか。マスターハンド、ちゃんと答えろ。『…』…マスターハンド!?
「やはりそうなんだ。」「この世界は小説! 正体を現せ、作者…」
くっ、ここまできたら仕方がない…
その通りだ。私がこの小説の作者、bLanOwaだ!!
「やっぱりそうか!」「そういえば、タブーが復活した理由も良く分からなかった。あれって…」
そうだ、テコ入れだ。お前たちは全員、ゲームの駒にすぎない。
「何だと!?」「ふざけるな!」
ふん、いいのか? 私が執筆を止めれば、お前達の存在もなくなる。
「えっ…」
ふふふ、気付いたところで、私からは逃れられないのだ。そうだろう、マスターハンド。
『…いや、』
? 何が言いたい? 私の操り人形のくせに。
『貴方は墓穴を掘った。今、ここにいるファイター達は、完全に心を一つにしている。このスマブラなら、究極の技を放てる。』
全員が頷いた。そこにクレイジーハンドが来て、マスターハンドと手を組み始めた。何だ…
『これが、真のスマッシュボールだ。みんな、力を合わせろ!』
まさか、それは…タブーを倒す時に使った、スマッシュボール・サバイブ!? そんな馬鹿な…しかも、あのとき以上に輝いている…!
『マリオを中心に、全員の力を繋げるんだ。小説の世界から脱出するぞ。』「よし、行くぞみんな!!!」
「「「レジェンドスマッシュキャノン!!!!!」」」
何!?こんなことが…私の体にダメージが…
「行けー!!!」
グゥ…こうなれば、最後の手段だ…!!!


私は最後の手段である、"リセットボタン"を押した。

争う姿は試合中だけ。乱闘が終わり、ファイター達は楽しく語らっていた。
「最後の戦いはすごかったな。」「ああ、何が起きても不思議じゃない、そう感じた。」みんなが様々な思いを馳せる。
「そういえば、マスターハンドはどうしてこの乱闘を開いたの?」カービィは、いい質問をした。『ん…、ああ、それは…』マスターハンドは納得のできる答えを出した。
『全員の力を見たかったんだ。普段は4人までだが、全員が広いステージで戦えばどうなるか。色々な自体が生まれるだろうし、皆のきずなも深まると思ったしな。』「そうかー。」


こうして、サバイバル乱闘は幕を閉じた。ファイター達は、互いの力と絆を磨く日々を、続けようと誓った。

by金魚

外伝

皆さんの感想

執筆に加わった方々の感想です。暇があれば書いて下さい。by金魚

  • 金魚
    今回の小説では、いろいろな新しいことに挑戦してみました。全てが成功と言えるわけではないと思いますし、中には残念な部分もありました。しかしこの作品を通して、様々な面で成長でき、新しいアイディアを模索できたと思います。
    それぞれのエピソードに付け加えたいことは沢山あるのですが、それはまたの機会として、恐らく最も衝撃的だった…かもしれない、最終話についてお話したいと思います。あまりに唐突な、しかも所謂メタフィクションなんですよね。
    決して思いつきで書いたわけではなく、小説の中盤辺りで、すでにこの展開を構想していました。1話から順に新しいことをやっていくと、次々に衝撃的なものが現れます。しかし、最後に最も衝撃的なことが起こるのが好ましいはず。ではそれはどんな展開か?…と考えた結果です。この展開を思いついてからは、正義の力が嵐を呼ぶロボットアニメや、痛くて強い特撮ヒーローを参考にしました。
    もしかするとこの最終話が批判を浴びるかも、とも考えました。ですが、僕はこの最終話を、自分の執筆の中で最大級の衝撃を持つと思っています。そして同時に、これを書けたことを誇りに思っています。
    読んで下さった方々、執筆に協力して頂いた方々。ありがとうございました。
  • エドセドラ
    今回はあまり参加出来ませんでしたが、執筆の時はとても楽しく書けました。新しいことを積極的に取り入れていたことが良かったと思います。続きが気になる展開で、最後まで面白かったです。有難う御座いました。
  • 名無しの名無し
  • マリカレー
  • ナオ
  • ハテナ

もう一つのエピソード

終盤に考えた「マリオVSリンク」の構想があります。本編はその結末に至りませんでしたが、考えていたストーリーにとても思い入れがあります。そこで、勝手ながらその部分だけ別に執筆させて頂きます。
後日執筆予定です。by金魚

第36話' 彼らの行方

マリオとリンクのチーム・レジェンド。対するは、ルカリオとピカチュウのチーム・インフィニティ。
「行くぞ、レジェンド!」勝負は、ルカリオのはどうだんで幕を開けた。「スーパーマント!」「勇者の弓!」マリオが防御し、リンクが攻撃をする。
「流石だ、そのコンビネーション。」戦いたいと思ってきたチームとの勝負。ルカリオは、今までの集大成として2人に挑んでいた。
ピカチュウはでんげきで遠距離攻撃を始める。怯んだレジェンドに、はっけいが決まった。「くっ、リンク、お前はルカリオを頼む。俺はピカチュウを…」「…よし、…」マリオはピカチュウと戦い始めた。

大量のでんげきとファイアボールがぶつかり合う。隙をついてロケットずつきが命中。「僕は仲間を失った。その仲間の為にも、僕は勝たなければならない!」続けてダッシュ攻撃を決めるピカチュウ。「ここにはいなくても、過去に繋がった仲間。それが僕に力をくれる。僕は彼らの為に戦っている!」パワーを溜めたかみなりがマリオを狙う。だがマリオはそれを避け、語りかけた。
「…本当にそのままでいいのか?」「何!?」ピカチュウは戸惑った。「何を言う、敗れた仲間の為に戦って何が悪い!!」でんげきが命中した。「くっ… だがピカチュウ、お前は大切なことを忘れている。」「…」「お前はファイターとしての自分の誇りを隠してしまっている!!」「…!?」ピカチュウは驚いた。その隙をつき、ポンプが当たる。「お前は、敗れた仲間の為だと自分を誤魔化している。その思いを、自分の誇りだと誤魔化している!!!」マリオの空中攻撃が決まる。「仲間を失っていなければ、今戦っていないのか! 違うはずだ!」更にスマッシュ攻撃でピカチュウは吹っ飛ばされた。「ぐっ…」「本当のプライドは、仲間に与えられるものじゃない。自分で勝ち取るものだ!」最初の状況から逆転し、ピカチュウは追いつめられた。

リンクはルカリオと戦う。ルカリオが優勢だ。気迫が勝っている。「これが私の求めていた勝負! 本気でいかせてもらう!」連続攻撃を決めた。「…一度体勢を立て直すか…」リンクはジャンプで後ろに回避した。「逃がすか!」ルカリオは空中下攻撃をする。リンクは間一髪かわした。「くっ…」「ここまで来たんだ。勝ってみせる!」リンクが爆弾で攻撃するが、かげぶんしんで避けられた。そして、ビームソードを持った。「うっ…グワッ…」リンクに大ダメージ。「…俺達と戦うことを目標にしていたんだよな…なら、俺が負けるわけにはいかない。目標として、宿敵として、力を見せてやる!」「…はどうだん!!」するとリンクは、チャージしているルカリオの手をクローショットで掴み、投げ飛ばした。そのまま剣で向かう。ルカリオと鍔迫り合いになるが、リンクが押し切った。
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「すごい戦いだ。」「誰が勝つんだろうか…」「僕は最後まで見届けるよ。」
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インフィニティの2人は追いつめられ、マリオはルカリオの落としたビームソードを手にした。「ピカチュウ、確かに敗れた仲間を思うことは大切だ。だが、自分がいることを忘れてはいけない。お前はお前だ。その意思は、誰のものでもない!」「ルカリオ、お前はこのチーム最後の相手に相応しかった。本気で戦えてよかった。」2人は剣を構える。「ビームソード!」「マスターソード!」2人は走り出し、相手に同時攻撃を決めた。「マリオダイナミック!!」「リンククラッシュ!!」―――――止めが決まり、レジェンドの2人だけが残った。遂に最終決戦だ。
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『ルカリオとピカチュウは負けたか。』「だけど、2人とも満足そうだった。何かを悟った顔。そして、満足のいく勝負をした顔。」

最終話' さらば伝説! チーム・レジェンド遂に決着

前編 極限の進化

サバイバル乱闘も、遂に最終決戦を迎えた。マリオ対リンク。最後に残った、チーム・レジェンド同士の対決だ。「覚悟は良いな、リンク。」「ああ、いつでも来い。」
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空中スタジアムのモニターで戦闘を見守るファイター達。『これが最後の戦いだ。モニターではなく直接見せてやろう。』マスターハンドがそう言うと、ボックス空間の壁が消え、周囲が見渡せるようになった。「あれは!」空中スタジアムの近くにある終点が目視できるようになった。「マリオとリンクが戦っている。」「アイテムも地形も敵もいない…あまり決め手がないな。」「だからこそ、本当の力が試されるんだ。」「よし、応援するぞ!」
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マリオとリンクは、戦いを開始していた。その時、2人の目にファイター達の姿が見えた。「がんばれ、マリオ!」力を合わせタブーを破った、アイク。「負けるな、リンク!」思いを託したフォックス。「私はチーム・レジェンドと戦うことを目標にしてきた。その力を見せてくれ!」多くのファイターが応援している。
2人は一層やる気を出した。
「はあっ!」マリオのキックをガードし、ダッシュ切りを当てる。「マリオトルネード!」「回転切り!」2人の力は互角だ。「爆弾!」マリオはスーパーマントで跳ね返した。「くっ…」「ファイア掌手!」リンクは回避した。「喰らえ!」リンクは弓矢を使うが、マリオはジャンプで避け、ポンプを使った。

リンク、お前とは最高のチームを組めた。亜空軍の復活を知った時、お前はフォックスの仇を討ちたいと言った。その意思の強さを知った。だからこそ、お前には負けない。
マリオ、お前とは究極のチームを組めた。マルスを見た時、お前は伝説に近付くため積極的に行動しようと言った。その戦いへの熱意をした。だからこそ、お前には勝つ。

「まだまだあっ!!」「オオオオオ!!」2人の異常なまでの思いが頂点に達した時、その感情がエネルギーとなり、最大のパワーを発揮でき、ある姿に変化した。
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「何だあれは!?」『…あそこはクレイジーゾーンではない。こんなことが起こる筈がない…』マスターハンド達にも信じられない現象が起きたのだ。
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マリオは体が金色に輝く、ゴッドモードとなった。更にリンクも、金色の体を持つ、マスターモードとなった。
「これは…!!」「力が漲る…!!」2人は最大まで高められた技をぶつけあった。「ゴッドファイアボール!!」「マスターボム!!」技がぶつかると、それだけで強い光と衝撃が起こった。
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その光と衝撃は、空中スタジアムのファイター達にも直に伝わっていた。『くっ…皆、危険だ。一度下がれ!』「いや、俺たちは、ここを動かねぇ!」「最後まで、見届けるっ!」「なぜならこれがっ!」「俺達が、ずっと夢見た瞬間だから!!」
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
2人は戦い続けた。「ゴッドトルネード!!」「マスタースラッシュ!!」しかし、互いの体力は限界に近付いていた。「ぐっ、これ以上は持たない…」「次で決めなければ…」2人がそう思った瞬間、終点の中心から七色に光る珠が現れた。スマッシュボールだ。
「はぁ!!」「おりゃあ!!」マリオはゴッドジャンプパンチで、リンクはマスター回転切りでスマッシュボールを取りに行った。すると、何と2人共に切り札の力が与えられた。これもまた、起こり得ない現象である。
「行くぞリンク!」「受けてみろ、マリオ!」
「チーム…」「レジェンドが…」「「最終奥義!!」」マリオは両手が光り輝き、その掌でぶつかった。リンクは、剣が光を帯び、連続で切り付けた。
ゴッド・マリオファイナル!!!」「マスター・トライフォースラッシュ!!!」

最大・最後の必殺技のぶつかり合いが、世界中に衝撃を与えた。そして…
マリオが止めを刺した。


「よし…」リンク…「今こそお前は、本当の伝説…」…!?


「リンク―――――!!」
勝利を勝ち取ったのは、マリオだ。

後編 伝説への帰還

…極限の戦いを制したのは…
『優勝はマリオだ。おめでとう!!』マスターハンドの声が聞こえた。フィギュアになったリンクの姿が見えた。「やったぞ…遂に…!!」
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
サバイバル乱闘も終わり、全員が空中スタジアムに集合した。「残念だったね、リンク。」「いや、全力で戦えてよかったと思っている。全く悔いはない。」
こうして、サバイバル乱闘は幕を閉じた。ファイター達は、互いの力と絆を磨く日々を、続けようと誓った。


変わってここは謎の空間。モニターの前に文字が映し出されている。
「今度はうまく纏まったな。全ては私の執筆。何もかも架空の出来ごとに過ぎない。なあ、マスターハンド、クレイジーハンド。」私はモニターの端にあるアイコンに話しかけた。「私の執筆する小説は、どうなるのかな…」
「フッ…恐らくは続いて行くでしょう…」「え?」私はマスターハンドの声を聞いた。続けてクレイジーハンドも話し始めた。
「確かに筆者と登場人物の関係には様々な問題があったようです。ですがそれがわかっているから…間違いを正すことが可能なはず。」「所詮我々も小説の登場人物。小説の中にしか住めない生き物。」「そして、読む人々に感動を与えようとする。あのファイター達のようにね。」
そうか…私が執筆をつづけて来たのは、決して無駄ではなかったのだな…


SEE YOU AGAIN
Smash Bros. free relay novel
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