&flash(http://www.youtube.com/v/eXudfLhvXmc,200x30);
「・・・わかるわけないだろ・・・お前らごときに、僕の気持ちなんか・・・。」
さっきまでの声とは違う、悲しそうな声が聞こえた。
・・・何か事情があるのね。
「・・・確かに、あなたの気持ちのすべてを、私は理解することはできない。
でも・・・少しなら。少しなら・・・わかるよ。
・・・だから話してみて。私が聞いてあげるから。」
「・・・一週間前に・・・いっしょの夢を抱いていて・・・いっしょにその夢をかなえようって、いつでも言ってくれた女の友達が死んだ。
・・・病気だったんだ。
僕はそのことを知っていた。でも・・・!何もできなかった・・・!
彼女のために、何かをしてあげたかったのに、何一つ出来やしなかった!!!
・・・好きだったんだ、彼女のことが。自分でもわかっていた。
でも、最期にそれを告げることもできなかった・・・!
僕は・・・何をしてあげればよかったのか・・・そして・・・これから、彼女のために何をしてあげればいいのか・・・。
・・・考えてみたんだ。
・・・どんな結果に行きついたかは忘れた。
気づいたらこんなことをしていた。
・・・何をしているんだ、僕は。
こんなことをしても・・・何も変わらないというのに・・・。
彼女だって・・・・・・喜ぶわけがないことぐらい、わかっていたのに・・・!!
・・・馬鹿・・・。
・・・馬鹿だな、僕は。
誰も喜ばないと知っていて、こんなことをするなんて・・・。
馬鹿だよ、僕は・・・。」
・・・そっか。
何をすればいいのか、わからなくなってしまったのね。
悲しかったのね。苦しかったのね。
私がわかるのは、せいぜいそれくらい。
でも、彼は、私が思っているそれ以上に思っていることがある。抱えていることがある。
そうじゃなきゃ、こんなこと・・・できないものね。
思った通りのことを言おう。それが一番。
「・・・ありがとう。つらい思い出を、わざわざ私なんかに話してくれて。
・・・でも、こんなことはしてはいけない。
あなたも、わかっているわよね。
あなたがこんなことをしてしまったら、あなたが大好きだった彼女も悲しい。
・・・きっと言っているわよ、彼女。
馬鹿だな、って。何をしているの、って。
・・・でも、悪いことをした、って気づけた。あなたは偉い。
だから、もうやめましょう。こんなこと。」
・・・しばらく聞こえたのは、すすり泣く声だけだった。
・・・あ、そういえば・・・。
「・・・リンクさん達、見ず知らずの私に、親切にしてくれてありがとうございました。
これ、お礼になればいいですが、どうぞ。」
「・・・これは、クリスマスプレゼント、ですか?
2つも・・・ありがとうございます。」
残り一つは・・・。
「どうぞ。」
「・・・?!・・・なんで、なんで僕に?
僕は何も、いいことは・・・っ」
「いいことをしたとか、悪いことをしたとか、関係ない。
あなたに・・・あげたいの。
きっと、中には・・・あなたの望んでいるものがあるわ。」
「・・・悪いことをして、ごめんなさい。
そして、
ありがとう。開けてみるよ。」
プレゼント箱の中には・・・