賑やかな街だな・・・。
人々の話し声、建物や街路樹を彩る電飾・・・。
見とれるなぁ・・・。
「ぼーっとしてると危ないぞ。」
「あ、すいません。」
そんなこと言われても、見とれてしまうものは見とれてしまう。
どの人もみーんな、クリスマスが来て楽しそう。
・・・そういえば・・・この3つの箱、誰に渡そうか・・・。
「だから危ないって。」
「あ、ああ、すいません。」
ほんとにどうしようかな・・・。
ガチャ
「え~クリスマスを楽しみにしているみなさんにお知らせがありま~す。」
え?だ、誰ッ?!
「今から我々が・・・
クリスマスをぶっつぶします!!!」
な、なんだって?!?!
どうしよう!そんなことされたら、みんなの楽しみがなくなってしまうし、それに!
僕の・・・サンタの存在理由がなくなってしまうじゃないか!!
何とかしなきゃ!!
でも、僕に何かできるわけがなく、ただこの騒動を見ていることしかできなかった
その時、僕はあいつらのもとへ走っていっていた