幽々子様が大醸造人と戯れるようです　その4

死者の経済～代議制まで

「前回はレポ自体は殆ど進まず、解説がメインの回だったわね」
「というわけで今回はレポ本体の方を進めていきたいと思います。
まずはAD1180年に【反魂の儀】、そして早速社会制度の変更を起こします」
「本当はどうせ代議を採用するんだから憲法取得まで待ちたかったけど
憲法取得までどんなに短く見積もっても10ターン以上はかかる。それは流石に待ちきれないわ。早速制度変更よ」
「SSにもあるとおりまずは労働制度を死者の王国に、ついでに宗教を道教に変更します。
これは今後、ハンマーには余裕が出る一方で衛生はいくらあっても足りなくなるためです」
「以下に出力が具体的にどう変化していくかを纏めておいたわ
注釈として、AD1240までは分かりやすくなるように研究100％時の出力を載せているけど
実プレイ時は比率は60%～70%辺りを維持していたわ。OX控えてたし資金はある程度しよう、という考えね」
「ただし、OX以降は実プレイ時でも研究100％で回しています」

	全体	首都のみ
AD1190 （採用直後）
AD1240 （採用5ターン後）
AD1280 （首都OX完成直後）
AD1360 （代議制採用直後）

「見ての通り、特に代議制採用直後の出力が別物レベルで跳ね上がっているのが見て取れるわ
AD1240で一旦出力が落ち込んでいるのは、首都の小屋を破壊して農場を張ったせいね」
「ただ、今にして思うと小屋の破壊は少々判断を誤りましたね。
せめて代議制までは人口の維持が出来る程度に留めておくべきだったかもしれません」
「ま、おかげで代議制を採用出来る頃には首都でも余裕を持って
醸造人を雇えるようになったんだからこれはこれで無駄ではなかった、とも思うわ」

大醸造人、幻想郷へ

「時間をちょっとだけ巻き戻して。AD1250年、首都白玉楼にてついに待望のハゲ一匹目が爆誕したわ」
「幽々子様、口が悪くなっていますよ。
それはさておき、ハゲの誕生により【うわばみ志向】の真髄、【大醸造人誕生時にプチ黄金期】の効力が発揮されました」
「上記出力変化図でAD1280年、AD1360で黄金期の出力になっているのは
まさしくハゲ金期の力によるものね」
「そして、これを見ている方々は恐らくもう気付いていることでしょうが。
【うわばみ志向の効力：大醸造人誕生時にプチ黄金期】に加え、【死者の王国で無限醸造人雇用】……
そう、これで

１．頻繁に大醸造人が発生し
２．その度に小黄金期が起こる

の、コンボを達成できるというわけです」
「他文明でも出来なくはないことなんだけど、他文明だと雇用可能醸造人は
自国に入ってきている酒の数によって変わってくるから、どうしても安定しないのよ」
「その点、我々は死者の王国さえ採用すれば酒の有無に関係無く無限に醸造人を雇用できる上に
その死者の王国で総食料量が跳ね上がるので、余計に醸造人を大量雇用しやすい…と
うわばみ志向を持つ指導者にとっては最高に条件の良い文明と言っても過言では無いでしょう」

国立公園、そして醸造人型農場経済真の力へ

「タイトルの通りだけど、確かに死者の王国＋代議制で研究出力は跳ね上がったわ。
でも、この経済はまだこの時点では30％程度の力しか出せていないのよ」
「そうですね。何せ首都の初期出力を犠牲にしてでも森を残した成果が、ようやく発揮されるのですから。
では、反魂の儀からの技術取得順と合わせて出力変化を見ていきましょう」
「あ、ちなみにカッコ内の技術はたぶん交換で入手したものだわ。
セーブデータから状況を読み取ってレポにしている形なんだけど、技術取引などはどうも確信を得れなくてねえ」

反魂の儀→工学→ナショナリズム→憲法→（火薬・封建制・羅針盤・蒸留術・判定見切り）→化学
（ギルド・銀行制度）→科学的手法→生物学→（光学）→天文学→（経済学・物理学・共通規格・企業）
→蒸気機関→スキマ→ライフリング→医術

	全体	首都のみ
AD1480 （科学的手法取得直後）
AD1530 （国立公園完成直後）
AD1580 （上記から10ターン後）

「これはまた跳ね上がり方が急激ですね。大体20ターンほどで継続出力が2倍近くにまで跳ね上がっています」
「ここまでに到達出来る準備期間こそ長いけど、完成してしまいさえすれば中々悪い数字ではないでしょう？
ちなみにAD1530年…国立公園が完成した直後には、それまでに定住させたハゲと
国立公園の効力で大量に雇えるようになった醸造人から出るのおかげで
富生産無しでの研究100％黒字…純粋100％黒字が達成できたわ」
「ハｇ…醸造人の力で国家運営維持費を全てまかない、それでいてかつ黒字達成…
オイルマネーもビックリのトンデモ経済ですね」



「他には何といっても我々白玉楼が誇る最強一般建造物、迷い家の効力も忘れてはいけないわね
【スキマ】の技術で解禁され、を50％引き上げて、クリーンな電力を与え、おまけにまで付くという凶悪な建造物よ。
デメリットの+1がデメリットになってもいないほど強いこの建造物、白玉楼で工業化時代を生きるなら必須と言ってもいいわ」
「我々はハゲ金銭、代議制ビーカーの他にも有り余るで経済を回していますからね。
工場などもそうですが、ハンマー中心経済にとって、工場と電力は国家出力を跳ね上げる神の建造物です。
やれ不衛生だの何だのと言った諸問題は気にしてはいけません。ハンマー型経済にとっては、これが生命線なのです」
「醸造人型大農場経済では醸造人雇用の維持を意識する分
ハンマーには比較的余裕があるからあまり緊急生産はしないんだけど、この迷い家と工場だけは別ね
この2つだけは奴隷してでも早いうちに建てた方がいいわ」



「そしてAD1620年、待望の医術を獲得。
と、同時に社会制度を。代議制・官僚制・死者の王国・環境保護主義・呑んべえ主義・道教に変更。これが今回のプレイにおける社会制度の最終形です」
「そして社会制度の最終形を得た醸造人型大農場経済の出力は、こうなったわ」

AD1620 （環境保護主義採用後）

「純粋黒字でターン毎に産出されるが約1700…育ちましたね」
「でもね妖夢、これでもまだ醸造人型大農場経済の完成率は80％ほどなのよ
何せ重要建造物の【工場】と【研究所】の2つが未だ未完成なのよねえ」
「言い換えると、その2つが無くてもこの出力が出せるとも言えますね」
「それに偉大なハゲも着実に湧き出ている、湧き出る度に首都の出力も強化されていくわ。
工場と研究所の2つが建つ頃には2000超えもいけるわね」
「東方叙事詩で宇宙開発競争勝利を狙うのに必要とされるの境目が2000といわれていますしね。（※神社除く）
また、技術開発競争に関しても蒸気機関が独占技術でした。この辺りで技術的にも追いついてきた、と判断しています」
「宇宙へ行く準備は着実に整っている、というわけね」

「無限の黄金期」

「さて妖夢。突然だけどここで一つクエスチョンよ」

現在、文明は黄金期に入っていて、残り2ターン
この状態で新たに偉人を消費して追加の黄金期を発動させた場合、黄金期は残り何ターンになるか？
マウソロス霊廟は建設されていないものとする

「…残り2ターンのところに8ターンの黄金期を追加、黄金期残り10ターンに変化…ですよね？これが、何か？」
「はい、正解。では次は今回のプレイレポに用いた実際のセーブデータを用いて質問するわね」



「この形で、次のターンにはどうなるのが妥当かしら？」
「ええと…このままいけば次のターンに桜花結界で大醸造人が誕生して
幽々子様のうわばみ志向のおかげで4ターンの黄金期追加、次ターンには黄金期残り2ターンなので、残り6ターンになる…ですか？」



「ちょっと惜しかったわね。実は内部的な処理の都合で【残り7ターンに】が正解よ。
でも、たった1ターンの差でわざわざ引っ掛けたのではないわ、この問題は。
…黄金期残り7ターンとなった場面のSSを見て、何か気付くことは無いかしら？」
「ふむ、えーっと……ん…んん！？
黄金期残り7ターンで、次の大醸造人が残り2ターンで首都で爆誕…？」



「感付いたようね。2ターン後に別のハゲが誕生し
黄金期残り10ターンで、次の大醸造人が残り4ターンで中有の道で爆誕
4ターン後は…正直言うと確率のブレが生じて大科学者が出てしまったけど、更にその4ターン後、黄金期残り2ターンでまた別の大醸造人が誕生。その後は安定して大醸造人が発生して……」





「画像はAD1530年、奇しくも一つの境目である国立公園完成時ね。
この頃にハゲが新たな黄金期を呼び、更にその黄金期から新たなハゲが誕生する。
うわばみ志向持ちの奥義、アンリミテッドハゲワークス無限の黄金期を達成できた、というわけよ」
「黄金期は社会制度変更時の革命が無い、タイル出力が上がるといった効力と共に【偉人発生率が上がる】という効力もありますしね。
ハゲが新たなハゲを呼ぶ状態…成る程無限の黄金期ですね」
「ちょっと話が逸れるけど、前回にある遺産相性解説の項で
うわばみ志向持ちにとっての神遺産、マウソロス霊廟の評価が低かったのは実はこれに由来しているのよ
なにせ、マウソロス霊廟が無くても大農場経済が本格始動すると無限の黄金期が比較的簡単に達成できてしまうのよ」
「黄金期が長くなる効力は確かに魅力的ですが、マウソロス無しでも安定して黄金期が継続するなら
事実上建てる意味があまり無い、とも言えますしね」
「これが他文明のうわばみ志向持ちなら是が非でも手に入れたい遺産の一角なんだけどねえ。
ただ、この無限の黄金期、もう1文明だけ比較的簡単に達成できる文明があるわ。その名は星蓮船……
ま、本筋ではないからここでは触れないでおくわ。気になるのであれば色々調べてみてね」

戦乱の中での外交

「さて、最後にAI文明との外交にも触れておきましょうか。
おさらいとして、AD1100年に全文明が戦争状態から開放されて、ひと時の平和が訪れたんだけど…」






「はい、結論から言います。小傘さんが和平後2ターン後、AD1120年に戦争準備状態に。
それに負けじと影狼さんもAD1180年に戦争準備状態に入りました」
「流石は幻想郷、短い平和ねえ。
影狼は小傘に【怒っている】だし、小傘は小傘で影狼に【怒っている】。
そして互いに国境を長く接している国同士。戦争相手はほぼ決まってるようなものね」
「しかし我慢というものを少しは覚えた方が良さそうですね、彼女たちは。
影狼さんも和平から手一杯になるまでの期間は決して短くはなかったのですが、相手が悪かったですね。
AD1190年、影狼さん手一杯モードからほぼ間を置かずに小傘さんが準備完了したのか、小傘さんからの宣戦布告という形で再び世界大戦となりました」
「ちなみにこの時、小傘と【親しみを感じている】者同士の屠自古もちゃっかり対影狼宣戦に参加しているわ
西側空気諸国の中では辛うじてそこそこの存在感がある分、多少は戦況を引っ掻き回しそうなのが一つ。
そして先にも妖夢が述べたけど、影狼側は戦争の準備が足りていない可能性が高いのよ」
「一方、殆ど時間をかけなかったとはいえ準備そのものはしっかり行った小傘さん、という構図になりました。
先の戦争で小傘さん側も影狼さんに匹敵する国力を得た以上、今回の戦争は小傘さんの側がやや有利と思っていいでしょう」



「結果から言うとAD1340年、影狼さんは氷精側が氷原に建てた…要するにレティさん用の都市一つ奪ったのに対し
小傘さんは首都に近い、主力と言ってもいい都市を2つ奪ってスコア逆転。
ここで小傘さんに活版印刷の技術と引き換えに停戦してもらいました」
「確かに影狼はラスボス確定なくらい勢いがあるけど、かといってこの状況で放置していると
影狼が負けて、代わりに影狼を食ってもっと強くなった小傘がラスボスになるだけ。それじゃ元も子も無いわ
非戦時は、とにかく1国のみが突出した状況を作らないことが肝要よ」
「ちなみに屠自古さんは状況が変わったので最悪影狼さんに食われてもいいやくらいに放置していたのですが
1410年に自発的に和平しました。運が良いですね彼女は」

しかし平和は訪れない

「しかし折角平和が訪れたというのに、次ターンの1420年に再び戦争準備に入る人がいました。ナズーリンさんです」
「ナズーリン…？ただでさえ空気の西側諸国の中でも一番国力が低そうなあの子じゃない。
何かトチ狂ったのかしらね？」

「そしてAD1515年、ナズーリンさんが屠自古さんに宣戦布告
…したのはいいんですが、更にここから事態は面倒臭いことになっていきます
案の定、宣戦するだけしておいて結局勝てそうになかったのか
AD1535年、ナズーリンさんが影狼さんの自発的属国になり、影狼さんが対神霊廟戦線に介入してきました」
「ナズーリンとかいうネズミには本当に何がしたいのか小一時間くらい問い詰めたいわね…
それはさておき、ナズーリンの自発的属国化で再び影狼がスコアトップに立ったけど
元々半分属国みたいなもんだった西の空気1人を加えただけだし、事実上はまだ小傘がトップだと思っていいでしょうね」
「なので両国のバランスが釣り合うのを狙って放置、AD1585年に屠自古さんが影狼さんに降伏しました。
しかし事態はこれに留まらず次ターンのAD1590年、すぐにまた影狼さんが戦争準備状態に入りました」
「影狼は私達に対しては【不満は無い】だけど、小傘に対しては【怒っている】状態、ついでに属国の咲夜にも【いらだっている】となっているわ。
まあまず間違いなく、対小傘宣戦だと思っていいでしょう。」



「しかしそうなると一つ、非常に大きな問題が発生します。上記画像はAD1590年の技術取引一覧表です。
そう、この図を見て分かるとおり小傘さんのみライフリング未取得です」
「AI間同士の戦争で状況が大きく変化するのは主に2つ。
【ライフリング】の有無と【大量生産】の有無の2つよ。
次点として軍事学の有無や鉄道の有無も影響は及ぼすけど、この2つ程ではないわね」
「この状況のまま影狼さんがライフリング未取得の小傘さんに宣戦した場合、その未来は簡単に予測できます。
間違いなく、小傘さんを降伏させるところまでボコボコにします。これは、2大国間でダラダラと殴り合ってもらいたいという方針を掲げている身としては非常に宜しくない事態です。
…なので……」



「既に我々は戦争を起こす気が無いため、これは完全な寄り道なのですが
ここで寄り道してでもライフリングを研究して小傘さんに無償譲渡しています。
取引でも良かったのですが、スコアトップの影狼さんは論外、咲夜さんは…マンサだから独占技術の蒸気機関を手渡したくはなかった、という理由で自力研究となりました」
「どこぞの伝説のギャンブラーが言っていた【後の三巡を買うための避けられない出費】と似たようなもの、だと思っていいわ。
ここで黙っていると影狼の制覇勝利でゲームセット。それだけは避けなければならないのよ」
「ライフリング未取得だと思っていたら、突然謎のライフリング無償譲渡が第三国から飛んできた…
私が影狼さんならブチ切れてますね、間違いなく」
「元はといえば状況を引っ掻き回したナズーリンが一番悪いのよ。恨むならネズミを恨みなさい」
「この目論見が功を奏して、AD1650年に影狼さんからの宣戦布告で始まった三度目の世界大戦は
双方大して都市の取り合いを出来ないまま、AD1700年に和平となりました」
「良い傾向ね。2カ国の大国はこうして延々と争っていればいいのよ
その間に私達が宇宙へ行けばいいだけの話だわ」

まとめ

１．アンリミテッドハゲワークスは白玉楼だと結構簡単だよ！
２．勢いにさえ乗ってしまえば高い研究力とハンマーを同時に出せるよ！
３．


「ちなみに余談ですが…妖怪の山の戦争狂枠こと天子さんですが
今回は早々に影狼さんの属国になって内政に集中しだしたのが
功を奏しているためか、何気に属国にしては技術開発が早いです
特にAD1505年に天子さんがブロードウェイを建設した時は流石に少々驚きました」
「電気系遺産は私達としても是非欲しいから取れるようなら狙ってたんだけど
天子のブロードウェイ建設ログを見て諦めたのよね。
何せその頃は電気に手が届くどころか、生物学研究の真っ最中だったし」
「戦争狂でもヌクれば普通に技術開発が早い、というわけなんでしょうかね。」




「さて、プレイは大詰め。次回は最後…宇宙開発競争～勝利までいきたいわね」
「叙事詩で非戦宇宙はマイナーでしょうけど、これはこれで楽しいものですよ
もし興味を持たれたら一度試してみては如何でしょうか？ネットがいかに強いか再確認できます」






＜＜その3　｜　その5＞＞

何かツッコミ・疑問点等があればどうぞ

「やはり拙者の志向を受け継ぐ者は存在感たっぷりで強いでござるな」