徐々にライバル文明が台頭してくる足音を聞く氷精連合と幽々子様。
既に技術アドバンテージは消え去り、一進一退の遺産争奪戦が行われている。
無償の技術者排出能力を持つ永遠亭や、単純に高い生産力を持つ紅魔館相手に、
果たして全ての遺産を死守できるのだろうか?
「まずは、こちらをご覧ください。
紀元1380年現在の技術状況です。」
「パチュリーが紙の研究を終え、恐らく独自技術を研究中。
永琳が天文学と音楽を視野に入れ、高い研究力を見せています。
音楽と言えば、霖之助もリーチ。運が悪いと来るでしょう。
また、神奈子が蒸留術の研究を終えています。
機械は全員持っていて、工学に全員リーチ。」
「とりあえずは、こんな感じでしょうか。
既に遺産を建造し終わって、絞りカスになった技術の状況は省いています。
いやはや、皇子にしても酷いスピードですね。」
「でも、そろそろAIの所持技術が把握できなくなってくるわね。
交換は禁止して無いから、前のターンの独占技術が、次のターンでは普遍化してる事もザラよ。
共同戦線ボーナスも、各文明が互いに+5まで育っているわ。
異宗教・平和志向度ペナルティ付きでも用心止まりの、圧倒的仲良し世界よ。」
「もはや笑うしか無いですね。
神奈子→パチュリーが苛立ちなのは、異宗教と平和志向度に加えて国境問題もあるからですね。
本来だったら、激怒した神奈子がパチュリーに攻めている状況でしょうか。」
「でも、この世界ではそんな事は無い。
内政屋はぬくり続けるわ。
ユニットの生産も少しさぼって、ね。」
「この頃の都市の様子よ~♪
後からデータを掘り返したものだから、細かな違いは勘弁してね~♪」
「ようやっと建築する遺産が無くなって、研究を急いでいる時の一幕ですね。
ここら辺は、調整を少々しくじっています。」
「早く研究を終わらせてね~
この時点で既に慧音と霖之助が工学を持っているから、本当に危険よ~」
「遺産に関係しない不要技術を研究している暇なんて、ありはしません。
通貨やもう歌しか聞こえないなどを研究している間に、猶予が消えるのですから。
通貨は、この縛りにおいては最もいらない技術の一つですね。」
「不要技術と言えば、契約とかも不要ね~。
活版印刷の前提でもあるから、そのうち取らないといけないけど。」
「そうですねぇ……。
もしもーし。
そう言うわけですので、後500年くらいは現状の戦力で耐えて下さーい。」
「こっちは象兵がダースで来てるって言うのに……
了解よ!
パターン化のお陰で砲撃がまた強化されたし、行軍も手に入ったからどうにかして見せるわ!
いくわよ、二人とも!」
「「はーい」」
AD1290・宴会幹事役完成!
AD1320・待望の大科学者、アルハーゼン誕生!即座にアカデミーを建設。
AD1320・首都防衛戦が増えたため、ベホマを作成。
AD1370・ハギア・ソフィア大聖堂完成!
AD1370・大技術者、ヘンリー・ベッセマーが異国で誕生。
セーブをして様子を見る。
AD1370・未来から帰還。アルキメデス先生を使い、サンコーレ大学を建設。
同ターンの建設ならば、プレイヤー有利の法則により無事建設。
クリア後に確認したところ、技術者が湧いたのはやはり紅魔館だった。
同技術者は大図書館の建造に使われた様子。
AD1410・パチュリーが属国から離脱。
属国は宗主に幸福を与えるため、慧音の幸福資源が一つ減ったと考えればとても有り難い。
「サンコーレは危なかったけど、何とかなったわね。
ナショナリズムと酒主権を急ぎなさい。
それが終われば、もう終盤戦に突入よ。」
「そうですね。
残る目ぼしい遺産と言えば、自由の女神とクレムリン宮殿、電気系遺産くらいですし。
現代遺産は、取られる事はないでしょう。
ところで、隠れた拘りとして「可能な限り各種一番乗りは目指す」と言うのがあります。
経済学や物理学は不可能でしょうけど、湧くようになった大科学者のお陰で教育が独占です。
自由主義が狙えると思いますが……ボーナスはどうします?」
「民主主義の一択でしょう。
民主主義も自由の女神も重いから、早めに行かないと。
ダメだったら、火薬辺りでいいわ。
判定見切りと⑨に繋がる、重要技術よ。」
「では、ナショナリズムの後は憲法→契約→自由主義にビーカー貯め→活版印刷と参ります。」
「それでいいわ。
自由主義はクレムリン宮殿解禁の共産主義に繋がるから、必ず取らないといけないしね。
遅いよりは、早く手に入れてボーナスを貰った方がいいわ。」
「了解です。」
「ああ、それと。
自由主義獲得の直前にはセーブするのよ。
あなた、研究を変え忘れてターンエンドする事が結構あるから。」
「はっはっは、そんな間違いなんてしませんよ。
大丈夫ですって!」
(ひそひそ)あたい知ってるよ、あれフラグって言うのよね。
(ひそひそ)そうね。心が鳥目になってるわ。
AD1430・システィナ礼拝堂完成!
AD1500・大技術者・ウィリアム・T・G・モートンが異国で誕生。
AD1505・ノートルダム大聖堂完成!獲得に遅れを取っていたため、大変焦った。
なお、前ターンで誕生した技術者はまたもやパチュリーのもの。
パチュリーは工学を持っていなかったため、運が良かった。
AD1550・大技術者ナイン・シンが異国で誕生。
手元にはもう大技術者がいないため、タージマハルが取られないよう祈る。
AD1565・タージマハル完成!
技術者を生んだのが立ち遅れの神奈子様だったため、助かった様子。
永琳だったら次のシド星行きとなっていた。
AD1570・ジン派を創始。酒は二つ目。
AD1575・さとりの地霊殿が完成。
AD1600・マルウィヤ・ミナレット完成! 石材のお陰で僅か4ターン。
AD1745・他国でヴェルサイユ宮殿完成! 犯人は霖之助。どうでもいい。
「自由主義にリーチ、セーブ&エンドっと。
……あれ?
獲得できる技術に民主主義が無い……?」
「民主主義には、活版印刷が必要でしょ……
さっき自分で言ってたじゃない……」
「あるぇー?」
「とぼけてもダメよ。
これも縛りのリロード回数に含めるからね。」
「……ふぅ。
まあ、民主主義一番乗りのお陰で、しばらく遺産は無いのですけどね。
今のうちに通常遺産(穀物庫や城)を作りつつ、独自技術をさらっと埋めます。
本当に500年かかってやんの。」
「では、現状の報告を。」
「遺産の建造が殆ど完了し、通常遺産(城やお酒の製造所、大学など)を建設して貰っています。
鉱山や工房で働いていた市民も科学者になり、ようやく研究力が上がってきています。
生まれた偉人は、ガンガン埋めます。」
「それがいいわ。
哲学志向による科学者の集中定住でビーカーを誤魔化せるのは、普通の話。
科学者が湧くとは限らない以上、もう塵でも芥でも埋めないとやっていられないわ。
芸術家は、二人集まれば科学者一人分の研究力になるのよ。」
「遺産以外は、私が作るわ~♪」
「やっと休めるわね……。
お腹が空いたから、穀物庫を優先して作ってね~」
「私は休めませんけど……」
AD1645・間違えて自由主義を手に入れてしまったためリロード。⑨である。
AD1675・改めて自由主義を獲得!今度こそ民主主義を手に入れる。
AD1700・チルノ出撃!
ついに、ついにあたいの出番ね!
さいきょーのあたいが、立ちはだかる全てのなんだいを打ち破って見せるわ!
”なんだい”を漢字にすると?
?こう言う時はこう言う物だって、レティが言ってたの。
とにかく、リグルとルーミアの所に行って来るわ!
「不安だわ……。
ところで、あの子を出した理由は?」
「単純に、海を凍らせるためです。
今回は海に面しているのでガレオンが作れますが、例の仕様がありますので、
ボスをあまり船に乗せたく無いのですよ。」
「なるほどね~」
「あと、この時代になると敵の生産力も上がってスタックの数が膨大になってきます。
中世軍が30体の大軍勢なら、ルネッサンス期には50の超軍勢です。
難易度皇子でも、7文明が総力を結集させれば天帝スタックに届きます。
まあ、常に戦力の逐次投入をさせているので、そうはならないのすが……。」
「AI文明を一人のプレイヤーがまとめ上げたり、
AI同士が共闘の概念を知っていたらこの縛りは不可能ね。」
「以前挙げて貰ったように、疑似副次被害を与えるチルタッチはとても有益です。
しかし、この頃になると……」
「なると?」
「こうなります。」
AD1725・ムルシア(八坂神奈子)か氷精連合によって占拠されました!
AD1725・ムルシアが氷精連合によって破壊されました!
「!?」
「前線のレティさん~?」
「はいはーい、こちら前線のレティよ~。
紀元前から見えていた、妖怪の山の前線都市を潰した所よ~」
「脆かったね。
防衛兵が誰もいなかったよー。
砲撃一発で、みーんな溶けちゃった。」
「ど、どう言う事なの!?」
「これが、リグルを選択した最後の理由です。
リグルの個人マークは、『特別奇襲、先制攻撃1、視界+5、地形コスト無視』です。
つまり、軍事科学が無くても特別奇襲ができる貴重なユニットです。
そして、丘に登ればこの通り。」
丘の上のリグル、世界を知るの図。
「これは、確かに凄いわね。
敵の領土内なのに、鉄道が無い敵に対しては一方的に攻撃できるじゃない。
砲撃し放題、殴り放題、敵のボスの位置確認もバッチリってわけね。
でも、そこを聞いたわけじゃないわよ?」
「では、ご説明しましょう。
既に、世界との技術差は圧倒的です。
こちらが化学を研究していると言うのに、慧音先生辺りは科学的手法、
引いては物理学を入手していました。
もちろん、自由主義を独占していたり、そもそも教育がまだ寡占だったりしますが、
光学すら普遍化し始めています。
敵には普通にマスケット・胸甲騎兵が混ざり始めていますし、
技術状況的にそろそろライフル兵が来るでしょう。
と言うか、霖之助はもう出しています。」
「これ、本当に皇子なの?
技術で負けすぎでしょう?」
「我々の歩みが遅すぎるのです。
敵は全員マンサ状態ですしね。
と言うわけで、世界を後退させる事にします。」
「……ゑ?」
「どの道、敵に核兵器が出てくる前には侵攻しないといけません。
国連で禁止できますが、電気が研究可能技術に見えたので限界です。」
「防衛は、戦闘力17+コンバット・シューティングをマスターしたルーミアだけで十分よ。
判定見切りを手に入れたからこそ、初めて一人で防衛ができるようになったの。
それでも、99.8%で負けることがあるのがこのゲーム。
後詰のチルノが育てば、完全に安定するわね。」
「あたいが最後の砦よ!」
「万が一二人で対処できないような敵が押し寄せてきても、
リグルが予め作っておいたリトルバグ達が援護するわ。
20体程度のスタックなら、弾幕耐性すら気にせず物理的に粉砕する
ミサイル群が防衛網には配備されているの。」
「OCCなのに国庫が赤字だったのは、そのせいね。
でも、どうしてそんなに湧くようになったの?」
「アップグレードの際に持ち越される経験値は、"たったの"500しか無いわ~
だから、power溢れ経験値が発生しないように、積極的にミサイルを呼び続けてたの。」
「その結果、我ながら意味のわからない数が湧くようになったよ!
結界復活用に、全部は使えないけどね!」
「戦争プレイならではって感じなのか~」
「うーん、あたい達ったらさいきょーねー。
守りは任せて、ガンガンけんきゅーしてね!」
「ああ、やっと仲間が増えた。
一緒に道を繋ぎましょう。
チャリオットに破壊され、騎士に破壊され、もう何度目になるかは分かりませんけど……。」
「その労働者は首都でマッタリしてた半霊なので、
仕事量は変わりませんよ。
密度は上がりますけど。」
「……みょーん。」
「人間の里を破壊っと。
次に行くわよリグル~」
「はーい!」
AD1735・旧都破壊!
AD1740・地霊殿破壊!
AD1745・夢枕破壊!人里を見つけたので転進。
AD1750・フン・コルハプール・(両方とも慧音所有)破壊!
AD1755・稗田家・慧音宅破壊!慧音は家なき子に。
AD1760・人間の里粉砕!
「……そう、もう消化試合なのね。」
「いえ、まだ問題があります。」
「?
技術先進国の人里と紅魔館は滅亡、地霊殿と白玉楼は残り1都市で放置、
妖怪の山はまだ火薬が無く、永遠亭も順調に都市を焼かれている最中。
博麗神社がライフリングを持っているけど、時間の問題。
この状況で何が問題なの?」
「一つは、他の勝利条件を満たしてしまわないようにすること。
もう一つは、研究力です。」
「研究、力?」
「ええ。
今のままだと……
ロボット工学とレーザーまで、研究が進まないかもしれません。」
「!!?
どう言う事なの!?」
「そのまんまの意味です。
技術交換もインターネットも無しに、OCCで戦争・遺産ですよ?
交易路も無いので、通貨や企業、自由市場に空港すら無意味です。
皇子だの天帝だのは関係ありません。
単純に、地力の問題です。」
「そう。
宇宙船が不問ってのは、この事だったのね。」
「いえ、それは国内にアルミが湧かなかった時の保険です。
正直な所、今回のプレイでは『最悪の事態』が発生しましたので。
プレイヤー的には気にしなかったのですが、縛りからこっそり外した次第です。
元々、時間か征服勝利で終わらせる予定でしたけどね。」
「姑息なのね。
ところで、何でスパイの無限生産をしているの?
もう平和主義に切り替えたから、経費の無駄でしょう?」
蛮族都市が湧かないように、見張りを作っています。
滅亡させる予定の文明が僻地に新しい都市を建てられる事があるので、それの監視も少々。
防衛力に心配が無いと言っても、最低限の防備を敷くのが礼儀かと思いまして。
「ぶっちゃけ、趣味よ~♪
三峡ダムを作るのに水力・火力発電所を建てたり、意味の無いインフラも整備しちゃうわ~♪
原子力発電所は作らないけどね~♪」
「マスケットを作って、主従制にしたのは?」
「そこにクエストがあったからです。
黄金期が発動しました。」
「……(はぁ)
それを止めて研究力を生産しなさい。」
「はーい。」
「はーい♪」
「不安だわ……」
終わる世界
AD1775・人間の里文明滅亡!
AD1790・紅魔館文明滅亡!
AD1838・博麗神社文明滅亡!
AD1844・地霊殿文明滅亡!
AD1846・白玉楼文明滅亡!
AD1858・妖怪の山滅亡!
劇的ビフォー
&アフター
*:全部リグル一人がやりました。
「永遠亭の都市も、群島都市が三つ残るのみ。
と言うわけで、チルノ出撃!」
「塵しか残さないわ!」
「帰還したのかー。
人類は10進法を開発したのかー」
「ついでに、私掠船の生産を開始。
三隻を作った所で、石油に道を接続。
近海防御についていたフリゲートを駆逐艦にアップグレードっと。
普段はやりたくてもできない、駆逐艦に守られた私掠船です。」
「鬼ね……。」
「も、もう止めにしない?
傷ついた兵士がいたから、助けてあげたわよ?」
「傷ついた兵士?
うちにそんな柔な子はいないわ~」
「軍隊と言えば、リグル・ルーミア・チルノくらいですからね。
あと、ランダムイベント用に作ったマスケですが、練度が高すぎて
コンバットのボス(しかも対火器能力持ちのてゐ)を普通に狩ってしまいました。
でもいいでしょう、講和しましょう。」
「助かったわ……。
早く私掠船を引き揚げて……。」
「その必要は無いわ~。
チルノ?」
「うん。
えっと、貴公の首は柱に吊るされるのがお似合いだ!」
パパパパパオワー!
AD1866・ランダムイベントにより永遠亭と講和。
AD1866・即座に自動宣戦。講和と宣戦、2種類のラッパが同時に鳴り響く。
AD1888・蓬莱診療所(群島都市)破壊!
AD1896・新薬研究所(群島都市)破壊!
「もう、無理なのに……。
鈴仙達を島から脱出させる事もできないわ。」
完全封鎖されている永遠亭最後の都市の図。
「漁場は粉砕、鉄が取れる都市は玉砕、私掠船が近海で大喝采っと。
これでもう本当に何もできないわね~。
暇だから、ボスが復活するたびに対岸からピチュらせるわ~」
「ヒデェ。
でも、滅ぼしちゃだめですよ。
征服勝利してしまいます。」
「そっちも酷いわね~」
「一方こちらは、霧の湖本部。
再び遺産建造中よ。
でもライバルはもういないから、科学者雇用を優先して定住偉人任せで作ってるの。
労働者の仕事も終わって、ようやくノンビリできているわ。
妖夢~。次のご飯まだ~?」
「5000年間、過労で倒れなかったんです。
もう500年くらい、耐えて見せる……!」
AD1750・自由の女神完成!
AD1832・クレムリン宮殿完成!
AD1868・ミスティアコンサート開演!
歌うわよ~♪
AD1892・ブロードウェイ完成!
AD1919・黒幕完成!
お客さんを増やすわよ~♪
AD1927・聖者は十字架に張り付けられました像完成!
ハンマーの入った遺産は普通選挙で緊急生産するわよ~♪
るみゃ像とルーミアのツーショット。
可愛い。
AD1934・エッフェル塔完成!
AD1936・ロックンロール完成!
AD1938・ペンタゴン完成!
AD1991・三峡ダム完成!
AD1999・ハリウッド完成!
AD2012・アポロ計画完成!宇宙船のパーツは暇潰しに作る。
「宇宙船、一応作るのね。」
「研究に目処が立ちましたので。
しかし、完成はしませんね。
うちの国内は……
『銅はねぇ!石炭がねぇ!馬すらねぇ!ウランもねぇ!アルミなんて湧くわけねぇ!』
と、どこぞのカルタゴのような資源状況です。
生産力が足りませんよ。」
「資源による増幅が0で、住吉さんのお力みたいなサポートもほぼ無いから、
軌道エレベーター、研究所、工場、溶鉱炉、製鉄所、十進法があっても、350と少々くらいかしら?」
「これが、『最悪の事態』です。
鉄と石油はあったのですけど、石油より石炭の方が良かったです。
戦車・駆逐艦・戦闘機の3点セットが作れますけど、別にどうでもいいですし。」
「石炭が無いから国立公園を建ずに済んだメリットが無く、
銅とアルミが無いから宇宙船の加速がされなず、
ウランが無いから勤労のサポート外のマンハッタンが加速されずと言うわけね。
馬はおまけでしょうけど。」
「戦争中、ボス随伴用ベホマ騎兵を作れなかったのは地味に痛いです。
お陰で、リグルはより慎重に行動せざるを得ませんでした。
研究力には関係がありませんが、厄介は厄介でしたね。
これも戦争プレイの弊害です。
内陸に位置する事が多いので湧き易いですし、普通は友好国から分けて貰えます。
100ゴールドくらい吹っかけられますけど、それくらい出しますよ。」
「アルミニウム社も、石炭が無いから設立できないわね。
スタンダード・エタノール社の存在があるから、確かに石油が一番いらないわね。
そう言えば、マイニングやシド寿司は作らなかったの?」
「マイニングは、1ハンマーしか増えないので論外です。
シド寿司は海産物と米が合計で6つあるので中々の数値ですが、
『素材が5つ→食料+2.5→工房を2つ追加できる→工房は6つ→無い方がマシ』
ですからね。
国有化と比べると、全然ダメダメです。」
「そうね。
でも、遺産の数が水増しできたわよ。」
「……しまった!」
「おバカさん」
AD2030/1月・マンハッタン計画完成!
AD2042/7月・戦略防衛機構完成!
AD2046/1月・軌道エレベーター完成!
AD2047/7月・博麗会議完成!全ての遺産を建造完了!
AD2048/1月・ウイスキー発祥の碑完成!!
そして……。
AD2050/1月・500ターンの経過により、時間勝利達成!
ラストターンの都市近影。
ごちゃごちゃしていてよく分からないが、意外とペンタゴンが小さい。
「本当にギリギリだったわね。
でも、終わったわ~!」
「博麗会議が最後に回っているのは、
チマチマ出される議題が鬱陶しいため、ギリギリまで待ったからです。
同じく記念碑を最後に建てたのは、それ以前に建てると平和的解決をしかねなかったからです。
人口を最大まで伸ばすと、ウイスキーとジンの普及度が50%になってしまっていたのです。
それに気が付いて、人口は減らしました。
創始した酒が1種類だった場合は、問答無用で平和的解決をしてしまいますね。」
「平和的解決……平和?」
「グラフはこんな感じ。
まずは一番面白い軍事力から。」
「最後の方で思いっきり落ちているのは、首都が焼かれた時。
その後跳ね上がるのは、レジスタンスの分と思われるわ。
永遠亭が心電図みたいになってるのは、ボスを焼き続けたからよ~
25ターン置きくらいに、キャラベルが出てきては私掠船にやられてたわね。
せめてガレオンを作ればいいのに。」
「GNPはこんな感じです。
難易度が皇子なだけあって、常にトップをキープ。
でも、こちらは全てを満遍なく研究しないといけないため、これでも足りなかった印象です。
一度霖之助に抜かれているのは、黄金期でしょうか?」
「生産力はこう。
OCCとは思えないくらい食いさがってるのが、特徴的と言えばそうかしら?
最後グッと伸びたのは、人口を最大まで伸ばしたから。
そこからカクッと落ちているのは、
その人口を使って飢餓を出しながら技術者と醸造人を雇ったからよ。
私の分のご飯を残したら、こうなっちゃったの。
ごめんなさいね~」
「文化力は、常にトップをキープ。
私が監督したんだから、当然よね~♪」
「このグラフだけは、他が0になったから相対的に高く見えるのではなく、
元々馬鹿みたいに高いですね。」
「最終的な文化値は42万を超えたの~♪
エルミタージュも建って無いのよ~♪
まあ、5万から先は無意味に近いんだけど。
食料グラフは、私の独断で割愛するわ~♪」
「ちょーほーはお粗末、かと思えば割と普通ね。
途中で生まれた定住大スパイが一人で頑張ったって、大ちゃんが言ってた。
むしろ、大スパイが大ちゃんだった。」
「スコアグラフなのかー。
ジグザグしてるのは、他の文明が最後まで奴隷を使ってたからだと思うのだー。
……面白いデータとしては、これも挙げておこうかな。」
「紀元1400年頃の、蒸留術が全員に行き渡った頃の図よ。
見ての通り、絶対酒制度で染まってるの。
技術を手に入れて、布教が終わり次第革命していたみたい。
他国の生産力を、地味に足止めしているのが分かる一面かな?
ちなみに、クリア後にデータを掘り返してWBで検証してみた結果、
厭戦感情は全く影響を与えていなかったの。
スパイポイントを大量に出して都市調査を見たから、間違いは無いと思うよ。」
「あ、あれ?」
「ゼウスがあるにも関わらず、大きな都市で不満3点程度、小さな都市では0点だったの。
これは、こちらから攻撃を仕掛け続けたからかしらね。
厭戦感情は、他国領土内での攻撃失敗時に大きく溜まるそうだから。
あと、AI間で効率的に資源が渡り歩いていたのも要因っぽいね。
『資源が豊富で嬉しいよ!』が、全部の文明ともに+9くらいあったの。」
「る、ルーミア?」
「ん?なんなのだー?」
「気にしないで。
この製作者は、ルーミアが頭が良い派に属してるだけよ。
1・2ボス好きだから。」
「ああ、そう言えば私の一人称もボクとかじゃないね。」
「資源の話を引き継ぐわよ~。
白玉楼を攻略してる時、鉄と銅を切ってから都市を焼いたら、戦士が出たの。
でも、次のターンには鎚鉾兵が湧くようになってたわ。
他国から即座に供給を受けたんでしょうねー。
仲の良さもさることながら、流通の良さも分かるわ。
戦略資源が即座に融通されるって、どんだけ~って感じよ。」
「で、肝心の敵の撃破数の集計がこちらよ。
兵科別ね。」
撃破ユニット一覧
戦士:16
剣士:96
斧兵:60
鎚鉾:85
槍兵:34
長槍:30
マスケット:144
ライフル:57
弓兵:10
長弓:156
チャリオット:86
弓騎兵:84
騎士:68
胸甲騎兵:8
騎兵隊:10
軍用象:75
カタパルト:119
トレブシェット:122
ガレー:3
キャラベル:13
ガレオン:9
フリゲート:6
労働者:25
開拓者:3
斥候:1
小計
白兵:321
火器:201
弓兵:166
騎馬:331
攻城:241
船舶:31
その他:29
総勢:1320食
破壊した都市:69
「……ふへ~」
「あたい達、ちょっとやり過ぎたね……。」
「予想通り、騎馬ユニットが多いのかー」
「マスケ・ライフルがやたらと多いのは、文明を滅亡させた時に消滅するユニットも
撃破数に含まれているのではないかと推測してるわ。
そこまで倒した記憶が無いもの。
長弓は、普通に攻めに使われていたわね。」
「で、それとは別にボスユニットの総計がこちら。
解禁された順番に並べてあるわ。
アップグレード段階は無視するからね~」
撃破ボス一覧
にとり:30
早苗:11
レミリア:12
フラン:12
パチュリー:2
メディスン:73
うどんげ:90
てゐ:19
魔理沙:16
魅魔様:7
霊夢:2
勇儀:24
こいし:15
さとり:4
幽々子:12
紫:12
幽香:5
映姫:12
小町:4
合計:214ピチューン
「永遠亭の二人がやたらと多いのは、暇潰しにピチュられまくったせいね。
それが無かったら、体感として2割程度になっているはずよ。
なので、合計数には『15/18/4』と換算してあるわ。」
「あの兎、こんなところでも苛められ役なのね……。」
「その結果が、こちら。
もう経験値が殆ど残って無いらしいわ。」
放置していても、この程度しか昇進が付かない。
悲しいかな、コンバットルートなのに歩兵にも勝てそうにない。
「そして、技術はあるはずなのにアップグレード資金が足りないみたい。
面白い事に、鈴仙・メディスンが倒されている間はてゐが生産されなかったわ。
メディスン→鈴仙→メディスン→鈴仙→……と出て来たの。
これもアップグレード費用の問題かと思ったんだけど、
それだったら被・撃墜回数の少ない方が安いはずだから、
てゐが出てこない理由がやっぱり不明ね。
他の二人が待機せざるを得ない間にてゐが出てこないのは、説明が付かないわ。」
「汚いな、さすがう詐欺きたない……と言う事で。
実際どうなっているのかは分かりませんが、
AIには「ボスユニット用の生産ライン」があるのではと推測してみます。」
「メディスン(第一ユニット)の生産が終わる→うどんげ(第二ユニット)の生産を開始→
メディスンがピチュる→うどんげの生産が完了→てゐよりもメディスンが優先される……
といった感じで。
ボスを全部同時に倒したのにアップグレード段階が違ったりするのは、
そのタイムラグがあったりするからじゃないかなと。
パターン化を手に入れた瞬間のAIなどを、WBでじっくり観察してみたい所ですが、
それはまたの機会で。」
「人里は、あまりボスを重視しない印象ね。
通常ユニットのスタックだけで来る事がしばしばだったわ。
理由はやっぱり不明よ~。
逆に、妖怪の山はボスと数体の取り巻きだけで来る事が多かったわね。
にとりの撃破数も、それを物語っているわ。
指導者にも、軍の動かし方の趣味があるのかしら?
あの店主も巫女をプラプラ遊ばせていたし、パチュリーは軽く砲撃しただけで逃げて行ったわ。
うろ覚えだけど、一番最初に生産されたサードユニットは霊夢のはずなの。
でも、その割には撃墜数が少ないわね。
2割換算したてゐより少ないって、どう言う事なのよ。」
「前線担当らしい感想をありがとうございました。
次をお願いします。」
「次と言っても、私からはこれが最後よ。
ボスユニットの紹介ね。」
リグル
ルーミア
チルノ
「必要無い昇進も含めて、経験値を使いきった状態にしてあるわ。
CAL上昇の昇進は一度も取って無いし、
アップグレードの際に200点くらい無駄になってるわ~。
念のために言っておくけど、無双モードはオフよ。
それでもルーミアのPhスペルは170%の確率で敵に暗闇を与えてたし、
リグルに至っては……」
「うん、こんな感じ。」
大量の蟲を従える女王の図。
「ミサイルだけど、戦闘力は驚きの111。
ドリファ先生の1.5倍近くあります。
数も膨大で、これの支援を受けたボスが突っ込んできたら、
首領スタックですら壊滅するでしょう。」
「ターンを跨いでも消えないのと、必中・弾幕耐性無視なのがセールスポイントだよ!
防衛戦に役立つけど、撃ちっぱなしと開き直れば攻撃時も行けるよ。
30体程度なら吹き飛ばすし、それより多い場合は砲撃か連続戦闘で追い打ちをかけるの。
それでも倒しきれそうになかったら、他の都市から襲えばいいものね。」
「普通の戦争でも、例えば歩兵ラッシュの途中に機関銃兵が出てきた時などに使えば、
スタック内の強力ユニットを後ろに下がらせる事ができます。
それがあれば、十分でしょう。」
「Phスペルの方でもわらわら湧くけど、何より恐ろしいのはこの機動力ね。
一ターンで二都市落とせないと、少々不調くらいの進軍スピードだったわ。
軍事科学が無いのよ、これ。
出撃してから紀元2050年までの6050年間、
ずっと戦い続けたのは伊達では無いわね。」
「とは言え、ここまで育てばどんなボスユニットも大差ないでしょう。
むしろ、全員がこれってのが戦争オプションの面目躍如ってところかしら。
軍事担当からは以上よ~」
「偉人はこうなっています。
大技術者は、工場・製鉄所・工業団地の3点セットが建った辺りでドンドン湧きましたね。
正直、今更感が凄かったです。」
大醸造人:9
大芸術家:7
大科学者:12
大商人:5
大技術者:8
大スパイ:1
大将軍:18
合計:62スキマ落ち
「音楽、もう歌しか聞こえない、住吉さんのお力、共産主義、ファシズムの
一番乗りボーナスも含まれています。
非・哲学にしては、相当量が出ているのではないでしょうか。
大将軍も、ビーカー源なのでまとめました。」
「あら、大将軍は後2人で20人の大台に乗ったのね。
デフォルトで用意されている40人を全部消費できなかったのは、少し心残りよ~。
他国分も合わせてとは言え、ね。」
「さすがに無茶だったのかー」
「そして、最終スコアはこちら。
2568点で、当然のようにイグ・ノーベル賞を頂いてしまったの。」
「時間勝利なんてそんなものです。
とにかく、これにて今回のプレイレポは終了とされて頂きます。
ノーロードでプレイ、かつ今回のような守り易い神立地以外でプレイする場合は、
貴族難易度にしないと安定は難しいでしょう。
本家遺産中毒氏も、難易度は貴族ですしね。
これは十数回、下手をしたら数十回に及ぶプレイの結果です。
良い子は真似しちゃいけないぞ!」
「そーなのかー」
「お疲れ様~」
「楽しかったけど、疲れたー
みすちーの所でご飯食べて帰ろう~」
「6名様ご案内~♪
こんな事もあろうかと、用意してあるよ~♪」
「終わった。5500年は長かった……。」
「あらあら、お疲れね~。
でも、飲みには来て貰うわよ~。」
「あたい達の、さいきょーの宴を見せてあげるわ!」
「……みょーん。」
「霧の湖は、世界一の文化の都だからね~
次の幻想郷が始まる前に、これを堪能するよ!」
「そーなのかー」
「インフラ整備担当はみすちーだったので、たぶん鳥料理は一切ありませんね。
では幽々子様、一言お願いします。」
「そうねぇ……。
最初は戸惑ったけど、戦争オプション・OCCは一度くらい試して欲しいわね。
何と言うか、防衛戦における寛容さが跳ね上がるわ。
OCCなら、首都さえ守ればいいから操作が楽だし。
その場合、叙事詩を入れない通常BtSで、シッティング・ブルを使う事をお勧めするわ。
叙事詩には、哲学・防衛の指導者がいないから。
哲学・カリスマの永琳で代用してもいいんだけどね。」
「反省点もいくつかありましたが、楽しくプレイできました。
それもゆゆ様のお陰です。」
「そう。
じゃあ、そのよしみで一ついいかしら?」
「何か?」
「ちょっと逝ってらっしゃい♪」
「え?
あ、実は怒ってる!?
みすちーが6名って言ったのは、この事か!」
「私は、もうちょっとノンビリできるプレイが良かったの!
あっちで反省しなさい!」
「虚ろな眼をしたボスユニット達がこっちを見て……ギャー!?」
・・・
「ふぅ、清々したわ。
何度も不安にさせてくれて……。
では、ここまでご閲覧頂き有難うございました。
これからも、東方と叙事詩とシヴィライゼーションをよろしくお願いします。
……うん、綺麗に纏まったわ~。
こんな酷いプレイでも、終わり良ければ全て良しよね?」
「幽々子様~。
もう始まってますよ~」
「はーい、今行くわ~
では、これにて閉幕。
ありがとうございました~」
意見・要望・感想などありましたらお願いします。
- 乙。おもろかったー -- 名無しさん (2010-01-16 01:07:39)
- OCC・戦争で技術取引ありは厳しすぎる・・・!それをやってのけた作者は乙! -- 名無しさん (2010-01-18 10:12:45)
- このレポに感化されてやってみたけど運ゲーすぎるwww石材・大理なしでやってのけた作者がすごい。 あと氷精連合よりは妖怪の山のほうがやりやすいかも。まぁ、レポにする場合は氷精のほうがいいかも。中盤以降ぶっちぎりすぎるので・・・ -- 名無しさん (2010-03-27 01:44:41)
- 石材はあったかもですが…今更か… -- 名無しさん (2011-01-04 01:20:33)