プロ貴族とプロ皇子がタッグで皇帝に挑んでみる3
1800年の世界。
白麗神社・氷精連合・永遠亭の先進国、妖怪の山・紅魔館は後進国がほぼ確定。
地霊殿は核融合こそ一直線で取っていったものの、ナショナリズムから先のツリーが伸びていない片手落ち状態。
人里・白玉楼文明はどれかと言えば地霊殿に近く、この時点で無線通信などはあるものの、大量生産・民主主義などは未所持。
森近とは一馬身ほど差を付けられた状態。
「森近は電気・無線通信ルートから独自技術に行くだろう。その間に超伝導に急ぐぞ」
「超伝導、ですか?」
「研究所は最後の研究ブースト施設だからな。こいつで一気に研究を加速させて追い抜く」
大量生産ルートを無視し、独自方面へ急ぐプレイヤー文明。
その間も他国の進歩は待ってくれない。
白麗神社でシド寿司建設
「シド寿司が広まってきたら、資源交易も控えないとな」
「カニの輸出をを絞らねばならぬ日が来るとは」
「カニ玉楼も終わりだな」
「永遠亭のタニスがキューバ的な位置にあるので、そこから偵察飛行を飛ばしましょう」
「白麗神社はもう通交条約すら結んでくれんからな。偵察は大事だ」
「シド寿司はまだ国内で広めているだけみたいですね。見たくないスタックも見えますが」
「……まあ、正面からはもう戦えないな」
「共産主義になっちゃおう」
「そいつはいいな。私も共産主義だから、態度ボーナスだ」
「防衛協定結んであげるけどどうする?」
「喜んで」
永遠亭と防衛協定を結び、軍備もちょいちょい積み増し。わりと盤石か。
「軍備はこちらに任せて下さい。そちらは研究を」
「わかった。頼む」
「あと、いざという時のために少し核兵器も作っておきたいんですが」
「ん~? ああ、こっちにウランは沸いてるから使っていいぞ」
「ありがとうございます」
この時点で役割分担は逆転。
白玉楼が戦車・歩兵・機械化歩兵、及び海軍ユニットなどを作り、人間の里は研究一直線。
「反魂蝶がまさか通常建築物だとは思わなかった」
「ビックリでした」
「お陰で科学偉人が生まれてはすぐビーカーになって消えていく」
ここにきて白麗神社完成。
「白麗神社か。インターネット相手に宇宙競争はしたくないがな」
「え?」
「どうした?」
「こちらの技術が流れてませんね」
「ん? ああ、本当だ。人工衛星も超伝導もこっちの独占になってるな」
プレイヤー達の勘違い。
永久同盟による白玉楼・人里のテクノロジー共有がインターネット発動条件の『既知の二文明』に該当すると思っていた。
「システム的にひとつの文明として扱われているんですね」
「嬉しい誤算だったな。このリードならいけるぞ!」
現代戦
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数ターン後、高らかに鳴り響く開戦のファンファーレ。
地霊殿が紅魔館に宣戦
「館モノのラストは炎上よね!」
「どこかで言ったようなセリフだな」
「館と言えば炎上よね!」
「館モノと来たら(ry」
最後進国・紅魔館。袋叩き。
「蜂蜜酒派総攻撃か。聖戦は怖いな」
紅魔館。もうダメぽ
「10ターンか。長持ちした方じゃないか」
「お嬢様以外の方に従うのは本意ではないのですが」
「降伏先は、妖怪の山か。白麗神社の傘下に入らなかっただけマシかもな」
下策
「さて、宇宙船ができるまでに、他が勝利しないように妨害を考えないといけませんね」
「杞憂に終わればいいがな」
「あと一人大将軍が出せれば、主従神権で特別奇襲が乗せられるのですけれど」
「そういえばそっちに石油を渡してる関係で、こっちはまだ私略船が作れるんだよな。
何隻か作ってそっちに貸与しよう。レティあたりにガレー船をくれてやって、それを狩って大将軍ポイントが稼げるだろう」
「海賊行為もやむなしですか」
「どうせ狩られる側もこっちが作るんだ。気にせずやろう」
「……で」
「私略船を白玉楼で渡したわけだが」
「なんで氷精連合の軍艦が白玉湾内に停泊してるんでしょう?」
「んー? べつに通交条約結んでるんだしいいでしょ?」
「それに最近この辺海賊が出るっていうみたいじゃない。もし出てきたら守ってあげるわよぉ~?」
「くっ……」
「相手の方が一枚上手だったな」
そのレティは妖怪の山と宣戦。
最終戦争モードに突入。
「レティは妖怪の山と最後の戦争か。まあこっちはその戦争が終わるまでには宇宙に飛んでるさ」
宇宙船建造
人里は宇宙船パーツ大生産モードに突入。
秘奥義・黄金期24ターン
「スパイポイントを振っていますが、白麗神社の最近の研究はマスメディア・高々度航空術。……宇宙は諦めて文化勝利にシフトでしょうか?」
「ま、白麗神社の文化ポイントは18000ほど。こっちの方が速いさ」
「白麗会議で提案、信教の自由!」
「却下! 世界地図が書き換わる!」
「審議拒否はこちらが出しておきますね」
白玉楼は審議拒否+奴隷解放圧力でどうにもならなくなる。
文化スライダーに30%、研究出力は400まで落ち込む。
実質、宇宙船は人里が頑張ることに。
「ま、こーりんが宇宙開発から退いてくれたお陰で大丈夫。変な勝利をされるライバルもいなさそうだしな」
「永遠亭が何度か外交勝利決議を提出してますけどね」
「ウチが票を入れなきゃ、通らないだろ」
「さて、そうこうしてる間に宇宙船も無事にパーツ全部完成させて飛んでったよ」
「あとは番狂わせがなければいいのですが」
「山奥にでも遷都して、機械化歩兵作ってよう」
「右におなじです」
ビクビクしていたプレイヤー達だったが、
特に宣戦もなく宇宙船はアルファ・ケンタウリに到達。
宇宙勝利
「なんとかなりましたね」
「白玉楼のUUで偉人ジャンプ連打できた上に黄金期も長かった」
「こーりんが宇宙開発に突っ込んできてたら怖かったが。後半はかなり勝利確信できてたのも事実だな」
「ま、インターネットの効果を見誤ってたのもあるけどな」
「そうですね。白麗神社のインターネット効果が永久同盟にも及んでいたならば、完全に打ち上げレースになっていたでしょう。
一応、宇宙船レースで競り合った時のために準備はしてありましたが」
「ねえ妖夢。そろそろ白玉楼に戻らない? 海軍カレーも食べ飽きちゃったし」
「風の音? というか潮風の音? そういやお前らどこにいるんだ?」
「白麗神社沖です」
「え? 通行は結んでないんだが」
「ぎりぎり公海ですので」
「戦艦、駆逐艦、空母、輸送艦計11隻、随伴潜水艦に核弾頭12本……だと!?」
「ぶはっ!!?」
「白玉楼も勝つためには手段を選ばない」
「打ち上げ競争になれば最悪、強行上陸で首都破壊も考えていたわ」
「ええ。そうなった場合」
「まず幽々子さまがこの地点に上陸。スペルカードは難易度昇進を全て取った上でカードレベル上昇していただいたので、黒染めの桜でのユニット即死率は60%」
「さらに幽々子さまもろとも核弾頭の飽和攻撃で白麗神社、アリスの家の防衛戦力には蒸発してもらいます。
永遠亭の領土、タニスから爆撃機も飛ばせるので成るでしょう」
「妖夢。いま『もろとも』って言った?」
「同時にアリスの家を海兵が制圧。私はアリスの家で下船。
特別奇襲で単騎、白麗神社を破壊します。これなら1ターンで首都が破壊できました」
「反撃で上陸部隊はまず全滅。反攻部隊は我らの文明を滅ぼすでしょうが、
こちらの首都が焼かれる前に移民船はアルファ・ケンタウリの土を踏んでいたでしょう」
「そんな事を考えてたのか、君は……」
「文明規模で刺し違えって物騒~」
「ねえ妖夢。いま『もろとも』って?」
「まあ、平和に宇宙船が飛んで良かったな」
人間の里&白玉楼文明 宇宙勝利1900年
幸いにして最終戦争は起こらず。
- これは面白かった、是非次回も期待してますねw -- 名無しさん (2009-12-06 12:51:05)
- お疲れ様です。私なら核攻撃→ゆゆ様でみょん呼び出し首都焼却だけしてさようならかなぁ -- 名無しさん (2009-12-06 16:24:02)
- ゆかりん消滅については申し訳ないとしか言いようがないんだぜ・・・輸送の船に乗ってるボスユニットは一体だけなら大丈夫かと思ったのですが、位置が先頭じゃないとバグが発生するのかな・・・?とりあえずお疲れ様です!外交とか、天子と紫の掛け合いとか、ところどころの小ネタとか面白かったです。 -- 蒼破 (2009-12-06 19:47:11)
- よろこんで! がツボに入ったw -- 名無しさん (2009-12-06 22:22:40)