コケコ「カミツルギ!中古ゲーム屋に行くぞ!」カミツルギ「え?」 前編

Last-modified: 2017-05-27 (土) 03:28:05

カプ・コケコ「足りねぇ!!」
カミツルギ「う~ん…… コケコ兄ちゃんのお金を足してもこれだけかぁ」

休日の正午前、メレメレ島で一番偉いであろう特別なポケモンと、異世界から来た折り紙小僧が床にお金を並べ見つめ合いながら地べたに座っている

ウツロイド「二人とも床に座りながらお金を置いて見つめ合ってどうかしたの?」
カプ・コケコ「おぉ、ウツロイドか。見ろよこのしょっぱいお金。これじゃあカミツルギが欲しがってるゲームが買えねぇ」
カミツルギ「うん、ゼ○ダのブレ○オブワールドが買えないよ」
ウツロイド「いきなり間違えてる、ブレス○ブザワイルドだよ…… ま、まあ気持ちは分からなくもないよ。そのゲーム私もプレイしてみたいゲームだからさぁ……」
カプ・コケコ「あぁ~!誰か戦の遺跡に新作ゲームソフトお供えしてくれねぇかなぁ~」
ウツロイド「ゲームソフトを捧げ物にしてほしいと願う神様なんて前代未聞ね。それにゲーム機本体もちゃんと持ってるの?」
カミツルギ「スイッチなんて買えないよ!WIIUならあるけどさぁ」
ウツロイド「ふ~ん、じゃあ後はソフトさえ買えばプレイ自体はできるわけね」
カプ・コケコ「俺の欲しい新作ゲームを毎年10本以上供物にしなきゃ天罰下すぞ!って脅すような真似はさすがに出来ねえし、やったとしてもブルルにこっぴどく叱られそうだからなぁ……」
ウツロイド「そんな新作ゲームをお供えしないと天罰が下ると言い伝えられている風習のある地方になんて住みたくないわ」
カプ・コケコ「命を捧げろとか無茶ぶりする神よりは良心的だぜ」
ウツロイド「そりゃそうだけど……」

カプ・コケコ「よし」
カミツルギ「なに?」
カプ・コケコ「カミツルギ!中古ゲーム屋行くぞ!」
カミツルギ「え? 新作なのに中古ゲーム屋?!僕達が買おうとしているのは新作のゲームだよ。中古ゲーム屋に売ってるの?」
カプ・コケコ「たまにいるんだよ!新作ゲームをホイホイ買うはいいが買ったゲームが肌に合わなかったから値崩れしないうちにすぐに中古に出す奴が!」
カプ・コケコ「他人の手垢がついてようが関係ねぇ!それを狙う!」
カミツルギ「他の人も狙ってない?」
カプ・コケコ「だから今すぐ行くぞ!」
カミツルギ「なるほど……」
ウツロイド「……中古も数か月ぐらい我慢して待てば値段も落ち着いてある程度安くなるのに」
ウツロイド「まぁ、数か月も我慢できる人達じゃないからこうなってるんだろうけど」
ウツロイド「でもゼル○って値崩れしにくいけどね」

カプ・コケコ「さぁカミツルギ!中古ゲーム店へ行く準備を始めるぞ!」
カミツルギ「おー!」
ウツロイド「そんなに張り切っていくとこでもないでしょ。お金もってけばそれで十分だよ」
カプ・コケコ「もし○レスオブザマイルド買えなかったら別の面白そうな中古ゲーム買うぞ!スーファミとかは面白いゲーム多いからな」
カミツルギ「スーファミ?」
カプ・コケコ「ふっふっふ、最近のガキンチョは知らねえんだな!灰色の神ゲー揃いのゲームが遊べるハードの事さ!」
カミツルギ「おぉ~!で、それって家にちゃんとあるの?」
カプ・コケコ「あるぞ! 押入れの中で埃被ってるけどな。たぶん遊べるぞ」
ウツロイド「バーチャルコンソール利用すればいいのに…… 有名どころのゲームは大体揃ってるし。それにまたタイトル間違えてるよ、マイルドじゃなくてワイルドだよ」
カプ・コケコ「ウツロイドはいちいちうるさいな! いいだろ別に、人の行動すらこっちの方が賢い選択だみてえに茶々入れやがって」
カミツルギ「そんな事より早く行きたいよ! 中古ゲーム屋に早く行こ!ねえねえ!」
カプ・コケコ「それもそうだな!じゃあなメトロ…じゃねえウツロイド、お前が仰天するようなスゲえ中古ゲーム買ってきてやるからな!または新作○ルダ」
ウツロイド「そうね、行ってらっしゃい」

ウツロイド「行っちゃったな」
赤ウツロイド「む?ウツロイドどうしたんだ?さっきゲームがどうたらって聞こえたけど」
ウツロイド「え?えっと、さっきコケコとカミツルギの二人が少ないお金で新作ゼ○ダを手に入れるために中古ゲーム屋に行こうって騒いでたの」
赤ウツロイド「新作○ルダ…… それついおととい私の所に届いたゲームじゃないか!プレイしてるけどすごく楽しいぞ!」
ウツロイド「え!? ………あの二人もタイミング悪いなぁ。 赤ウツロイドに頼んで借りればよかったのに……そうすれば無駄なお金を使わずに済んだだろうし」





中編に続く・・・