勇者デンジュモクの冒険9

Last-modified: 2017-07-28 (金) 13:51:18



前回までのあらすじ
襲いかかる魔王の近衛兵……しかし、全ての戦いにおいて勝利をおさめる勇者一行であった。


これは、デンジュモクとナマコブシがグソクムシャとヌメルゴンを倒す少し前の話である。


ウツロイド「ちょっと、大丈夫!?」
アリアドス「ぐ……うう……ッ」
アメモース「ハア、ハア……うあッ」
赤ウツロイド「(明らかに様子がおかしい……)オイ、どうした?」
アリアドス「うう……ん? 誰っすか、アンタら……?」
ウツロイド「……赤」
赤ウツロイド「ああ。 おそらくこいつらは何者かに操られていた……または人格を書き換えられていた」
ウツロイド「私達の記憶がないようだし、操られていた方だろうね。 一応構えて赤。 治癒する」
赤ウツロイド「……ああ」


カミツルギ「聞きたいこと?」
マッシブーン「そうだ。 あんなことがあったからといって、こいつらがそう簡単にデンジュモクを裏切るとは思えない。 多分、操られていたんだ」
ミロカロス「……フフ、当たり」
カミツルギ「!」
ミロカロス「身構えなくていいです。
さっきの君のリーフブレードで、もう我にかえっていたから……」
マッシブーン「やはりか。 その魔王って奴に捕まってからか?」
ミロカロス「ええ。 操られていたといっても、自我はあった。 魔力が解けるトリガーである、大きなダメージを受ける機会をずっと伺っていたの」
ヤトウモリ「痛た……あ、姐さんも戻れたっすか」
カミツルギ「よかった……みんなデンジュモクが嫌いになったワケじゃなかったんだね」


アメモース「当たり前だよ……だってあの人ビビリだもん」
アリアドス「どっちかと言うと、『しょうがないなあ』って感じだったっすよ」
ウツロイド「とりあえず、みんなと合流したいんだけど……」
アメモース「ワープだね? 任せて!」


シュンッ
マッシブーン「!」
ウツロイド「!」
カミツルギ「!」
赤ウツロイド「!」
ナマコブシ「!」
デンジュモク「! みんな……」
アメモース「デンジュモクさん……」
アリアドス「…………」
ミロカロス「……私達……」
ヤトウモリ「……ホントなんて言ったらいいか……」
デンジュモク「……グソクムシャやヌメルゴンから聞いた。 お前ら……
簡単に、裏切ったなんて思ってすまなかった。 それに……あの時見捨ててごめん
ずっと……謝りたかったんだ」
グソクムシャ「いいんすよ。 俺らデンジュモクさんがビビリだってことぐらい知ってるっす」
ヌメルゴン「魔王から解放してくれたから、むしろ感謝してるよ~」
デンジュモク「お前ら……ごめ……
イヤ、ありがとう」
ヤトウモリ「それでこそデンジュモクさんっすよ! 虚勢張っててもらわないと!」
デンジュモク「オイwww虚勢ってなんだwww」


グソクムシャ「本当に、いいんすか?
魔王との戦いにいなくて」
マッシブーン「今までずっと操られてた奴に戦わせられないだろ」
ウツロイド「マジレスすると、向こうは君らの戦い方を熟知してるわけだしね」
ミロカロス「そう……待ってるわ」
シュンッ
赤ウツロイド「よし! 魔王のもとを目指すぞ」

???「その必要はない」

カミツルギ「!? 誰っ……」
ドサッ
ネクロズマ「……く…………」
マッシブーン「ネクロズマ!? どうしたんだ!? こんなボロボロになって」
デンジュモク「(嘘だろ……ッ コイツの強さは俺がよく知ってる。 それが敵わないなんて……) てめェ、何者だ!!」


???「魔王、アクジキング
………………もとい」


アクジキング「ん? どうしたんじゃ?」mgmgmgmg


???「本当の魔王」
シルヴァディ「シルヴァディだ」


続く