勇者デンジュモクの冒険8-3

Last-modified: 2017-07-28 (金) 13:31:34



前回までのあらすじ

敵の魔法によって分断された勇者一行!
紅白ウツロイド、カミツルギ&マッシブーンが勝利を収める中、因縁のあるデンジュモクは……?


グソクムシャ「……やはりトラウマは強かったようですね?」
デンジュモク「……う……!」
ナマコブシ「デンジュモクさん戦ってください! このままじゃ……」
グソクムシャ「やれ」
ヌメルゴン「了解。 りゅうのはどう……!」ドドドドドド
デンジュモク「ぐあああ……ッ!」
ナマコブシ「わあっ!」
ドサッ
グソクムシャ「フフ……」
デンジュモク「く……うッ」
ナマコブシ「……デンジュモクさん……わかりますよ、守れなかったことがトラウマなのは。 でもっ……戦わなきゃ……!」
デンジュモク「……ナマコブシ。 ごめん。 敵だとしても……! 守れなかった仲間に攻撃するなんて……」
ナマコブシ「……もういいです。 ボク自分で戦いますから」
デンジュモク「なっ……!? 戦えんのかお前!?」
ナマコブシ「できませんよ! でもやらなきゃならないんです! 確かに昔の仲間は大切かもしれませんよ! 
でも……ボクらには今の仲間がいるでしょう!」
デンジュモク「!!」


マッシブーン『気に入った! デンジュモク……だな? お前に着いていく! なかなかおもしろい奴だな』
カミツルギ『みんな……うん! ありがとう!』
ウツロイド『きっと力になれる』
赤ウツロイド『ああ、よろしく』

ネクロズマ『ライバル……フ、悪くない』


デンジュモク「……今の、仲間……」
ナマコブシ「だからボクは戦います。
それが勇者一行としての道だから!
やあああああ! 喰らえっ!」
グソクムシャ「効きませんよ」ガッ
ナマコブシ「く……あァッ!」
ヌメルゴン「丁度いい。 ここでこの使い魔を消してやれば、さらなるトラウマを与えられますね」
グソクムシャ「名案です。 ……やれ」
ヌメルゴン「……ヘドロウェーブ」
ナマコブシ「!!」
ドドドドドドドドド


グソクムシャ「……さて、消えましたかね…… ……!!」
ヌメルゴン「!!」
ナマコブシ「デンジュモクさん……!」

デンジュモク「まもる……」
グソクムシャ「……やっと動きましたか。 しかし2対2……そのまま潰して差し上げましょう」
デンジュモク「……グソクムシャ、ヌメルゴン。 ごめんな」
ヌメルゴン「? 何を謝って……」
デンジュモク「ちょーっと我慢してくれ……」バチバチ
ナマコブシ「! Zワザ!?」
グソクムシャ「!!」
デンジュモク「仲間のためにお前らを
……倒す。 そして、お前らをここから助けてやる」
グソクムシャ「何を世迷い事を……!」
ナマコブシ (グソクムシャが構えた!
アレは“反魔法”……相手の魔法を無効化する力だ)
グソクムシャ「貴方の力なんかじゃ、届かない!!」
デンジュモク「届かせてやる!
そのために……! 今まで強くなったんだ!
スパーキングギガボルト!!!!
ドゴオオオオオオオオオオオ!!
グソクムシャ「!! (無効化……しきれない!)ぐッ!」
ヌメルゴン「ぐあああああッ!!」


デンジュモク「ハア、ハア……どうだ?」
グソクムシャ「……が……」
ヌメルゴン「く…………」
ナマコブシ「……勝った。 勝ったんですね!」
デンジュモク「ああ。 ありがとなナマコブシ。 お前がいろいろ言ってくれなかったら負けてた」
ナマコブシ「ボクはあなたの使い魔ですよ? 当然です」
デンジュモク「そうだな」

ウツロイド『デンジュモク、ナマコブシ! 聞こえる?』
デンジュモク「! ウツロイド!?」
ウツロイド『詳しい事情は後で。
今から合流するよ。 アメモースが転送してくれる』
デンジュモク「えっ!? 一体どういう……わっ」シュン
ナマコブシ (アメモース……?
ボクらを分断した敵だったんじゃ……?)シュン


続く