洋上の対決 ～愛のバトルロイヤル～

アルヴィダ
　日頃お世話になっていますから、
　プレイヤー提督に
　プレゼントを渡しに参りましょう。
　
部下
　ですが、
　プレイヤー提督がどこにいるか、
　知ってるんっすか？
　
アルヴィダ
　いいえ？
　
部下
　プレイヤー提督は
　どこにでも現れるって噂ですから、
　今どこにいるか、わかったもんじゃないっすよ？
　
アルヴィダ
　では、近くの港に寄港して、
　酒場で噂話を聞いてみることにしましょう。
　

　
　(リガの酒場)
　
アルヴィダ
　あの、プレイヤー提督が
　今どちらにいらっしゃるか、
　ご存知ですか？
　
酒場の主人
　プレイヤー提督？
　最近は耳にしないねぇ。
　
アルヴィダ
　そうですか…。
　
酒場の主人
　でも、あそこで騒いでるお嬢さんなら、
　顔が広いから知っているかもしれないぜ？
　
　おーい、エマちゃん！
　こちらのお嬢さんが人を探してるんだが、
　話を聞いてやってくれねぇか？
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　ん～？
　そういうことなら、このエマさんに、
　おっまかせ！
　
　私は交易商人の
　エマ・クラウゼヴィッツ。
　あなたは？
　
アルヴィダ
　わたしは海賊のアルヴィダです。
　プレイヤー提督を
　探しているのですが…。
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　プレイヤーちん？？
　
　海賊さんってことは…
　プレイヤーちんを探して
　これまでの数々の恨みを思いしれ～！って話？
　
アルヴィダ
　ふふ。
　確かにプレイヤー提督とは
　また戦いたいですけど、そうではありません。
　
　日頃からお世話になっているので、
　プレゼントを渡したいと思っているのです。
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　ほえ～。
　さすがプレイヤーちん。
　女海賊さんからもプレゼントもらえるのか～。
　
　とはいえ、プレイヤーちんは
　行動範囲が広いからなぁ。
　見つけることはできるけど……………ん？
　
　アルヴィダさん、
　プレイヤーちんと戦いたいの？
　
アルヴィダ
　えぇ。　できれば戦いたいですが、
　プレイヤー提督の戦いは
　見ごたえがあるので、観戦もしたいですね。
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　なら、エマさんに良いアイディアがあります！
　どうせ渡すなら、ただ渡すだけじゃつまらない。
　もっと楽しめるイベントにしよう！
　
アルヴィダ
　えっ？
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　つまり、プレイヤーちんには、
　数多のライバルをなぎ倒して、アルヴィダさんの
　プレゼントを勝ち取ってもらうのです！
　
アルヴィダ
　それは面白そうです！
　エマさん、お願いできますか？
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　ふっふっふっ。任せて！！
　

　
　(かくして、数日後にはバルト海を中心として
　 謎のイベントが、大々的に告知された)
　
　「アルヴィダの愛を手に入れろ！！
　　プレゼント争奪戦　バルト海で開催決定！
　　優勝者以外にも賞品多数！
　　　　　　　　　協賛：クラウゼヴィッツ家」
　

　
　(船長室)
　
ロッコ・アレムケル
　提督。
　エマ嬢ちゃんから手紙が届いていやすぜ？
　
ニーナ
　エマさんから？
　何か火急の用でしょうか…。
　開けてみますね？
　

　
エマ・クラウゼヴィッツ
　プレイヤーちん、お久しぶりー
　エマでーす！
　
　突然ですがバルト海でアルヴィダさんの
　プレゼント争奪戦を開催します。
　
　アルヴィダさんはプレイヤーちんに
　プレゼントを渡したいみたいなので、
　ちゃんと参加して、勝ち取ってね！
　
　バルト海で待ってま～す！
　

　
ロッコ・アレムケル
　なんで、アルヴィダ嬢ちゃんが
　提督にプレゼントを渡したいってのに、
　争奪戦になっちまってるんだ？
　
ニーナ
　エマさんのことですから、
　面白そう、とか
　商売になりそう、とか…
　
ロッコ・アレムケル
　嬢ちゃんなら、ありそうな理由だな…。
　
　とりあえず提督、アルヴィダ嬢ちゃんが
　待っているみたいですし、
　バルト海に向かいやしょう。
　

　
　(リガの埠頭)
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　おーい！
　プレイヤーちーん！
　待ってたよ～！
　
アルヴィダ
　プレイヤー提督、
　お久しぶりです。
　
ニーナ
　エマさん、アルヴィダさん。
　お久しぶりです。
　
ロッコ・アレムケル
　で、エマ嬢ちゃん、
　どうしてこんな事になったんで？
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　プレイヤーちんを探すのが大変だから
　一大イベントにしちゃえば商機があるし、
　アルヴィダさんも戦えるし、ナイスアイディア！
　
ニーナ
　でも、結局プレイヤーさんに
　招待状を送ってくるんでしたら、
　探すのと同じではないかと…
　
ロッコ・アレムケル
　それに、アルヴィダ嬢ちゃんのプレゼント争奪
　ってことは、嬢ちゃんは戦わないで
　見てるだけになるんじゃ…。
　
アルヴィダ
　大丈夫です。
　確かに戦いたいですが、見ているのも楽しいので。
　
　でも、できればプレイヤー提督、
　後日でよいので、また手合わせしてくださいね。
　
ロッコ・アレムケル
　これは断れる雰囲気じゃありやせんな…。
　嬢ちゃん、目が完全に戦闘モードですぜ…。
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　とーもーかーくー！
　プレイヤーちんは、頑張って優勝して
　アルヴィダさんの愛を受け取ること！
　
ロッコ・アレムケル
　それじゃあ、提督。
　優勝目指していっちょ頑張りやしょう。
　
ニーナ
　………ん？
　愛？…………受け取るものは愛、なの！？
　
　えーーーーーーーーーーーーーー！？？
　

　
　(バルト海洋上)
　
ジュピトル・フェルナンデス
　ふっふっふっ。
　アルヴィダさんの愛は俺のものだ。
　
　アルヴィダさーん！
　待っていてくださいねーー！
　

　
　(モスクワ)
　
ピョートル1世
　バルト海で女海賊の愛を奪い合う
　模擬戦が開催されるだと？
　
部下
　はい。
　
ピョートル1世
　これは参考のためにも見に行かねばならんな。
　
エカチェリーナ・アレクセーエヴナ
　わたくしも参りましょう。
　
ピョートル1世
　えっ？
　お、お前も来るのか…？
　
エカチェリーナ・アレクセーエヴナ
　えぇ。
　あなたがちゃんと戦えるのか、
　しっかりと見させてもらいます。
　
ピョートル1世
　そ、そうか………おお、忘れていた。
　ルフォールよ、お前も同行して
　わしの指揮を補佐してくれ。
　
フランソワ・ルフォール
　畏まりました。
　わたくしでよければ、お供いたしましょう。
　

　
　(ストックホルム)
　
グスタフ・アドルフ
　バルト海で模擬戦が行われるのか。
　楽しそうではないか！
　
アクセル・オクセンシェルナ
　陛下、間違っても参加はなりませんぞ。
　
グスタフ・アドルフ
　なんでだ！
　良いではないか。
　強者が集いそうだどは思わんか？
　
アクセル・オクセンシェルナ
　確かに。
　強者が集いそうではありますが、
　陛下が参加する理由にななりませぬ
　
グスタフ・アドルフ
　むむむ。
　ならば、バルト海の交易路に悪影響を
　及ぼしておらぬか、監視に赴くのなら良いな？
　
アクセル・オクセンシェルナ
　なりませぬ。
　監視であれば、海軍に命じればよいことです。
　
グスタフ・アドルフ
　先ほど強者が集いそうだと言ったではないか。
　監視しても万が一の際に止められなければ
　意味がないではないか。
　
アクセル・オクセンシェルナ
　……………………仕方ありませぬな。
　こうなった陛下は止められませぬ。
　
　ただし、補佐役として私も参ります。
　よろしいですな？
　
グスタフ・アドルフ
　おお！
　そなたがいれば負ける気はせんな。
　優勝はいただきだ！
　
アクセル・オクセンシェルナ
　監視役ということをお忘れなきよう………。

エマ・クラウゼヴィッツ
　プレイヤーちん！
　これが今日の援助だよー！
　アルヴィダさんの愛を目指してがんばろー！

　
　(埠頭)
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　ふっふっふっ。
　順調みたいだねー。
　
ニーナ
　エマさん！
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　それじゃあ、頑張っている
　プレイヤーちんには
　私も力を貸してあげよう。
　
　ということで、これからは
　プレイヤーちんについていくから、
　よろしくね！

　
　(バルト海洋上)
　
アルヴィダ
　ああ………
　プレイヤー提督は
　やはり強いですね。
　
ピョートル1世
　いい勝負にはなるのだが、
　今一歩プレイヤー提督に及ばんな。
　
グスタフ・アドルフ
　ハッハッハ！
　まったくもって同感だな、ロシアの大帝！
　これだけ戦えれば、満足すべきであろうな。
　
アクセル・オクセンシェルナ
　陛下、これ以上を望むのは贅沢というものです。
　
グスタフ・アドルフ
　うむ。そうだね。
　プレイヤー提督、
　次も熱き勝負をしようぞ！
　
ピョートル1世
　獅子王ほど悔しいわけではないが、
　次こそはもっとよい勝負をしたいものだ。
　
　では、プレイヤー提督。
　また会おう！
　モスクワまで来た時は遠慮せず余を訪ねてくれ。
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　それでは、アルヴィダさんから
　プレイヤーちんに、
　プレゼントの贈呈でーす！
　
ロッコ・アレムケル
　そこそこ戦えやしたが、
　勝者とは言い切れねぇ順位に終わりやしたな。
　それでももらえるんですかい？
　
アルヴィダ
　えぇ。
　奪い合え、というのはエマさんの煽りです。
　これを渡したくて提督を探していたのですから。
　
　プレイヤー提督。
　受け取ってください。
　日頃お世話になっているお礼です。
　
ニーナ
　へ？
　お世話になっているお礼？
　
アルヴィダ
　はい。
　
ニーナ
　エ、エマさん、
　謀りましたね……………？
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　お礼だって、愛のこもった贈り物だよー？
　
ロッコ・アレムケル
　まぁ、強弁ではありやすが、
　まちがいじゃあねぇな。
　
ニーナ
　む～～～。
　なんか、納得できません。
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　まぁまぁ。
　あ、それから戦闘結果に応じた報酬もあるから、
　ちゃんと持って帰ってね。
　
ロッコ・アレムケル
　おお！
　これはありがたいですな。
　
　それはそうと、今回のイベントで
　エマ嬢ちゃんも相当儲けたんじゃ
　ありやせんか？
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　ま～ね～。
　
ロッコ・アレムケル
　その商才は相変わらずですなぁ。
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　もうないけど。
　
ニーナ
　えっ…？
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　儲けは今回手伝ってくれた人たちへのお礼とか
　困ってる孤児院への寄付とかに使っちゃって
　もうありません！
　
ロッコ・アレムケル
　その金遣いの豪快さも相変わらずですな…。
　おまけに私欲じゃないところが、
　あの人望に繋がってるんでしょうな。
　
ニーナ
　器の大きさでは、だれもエマさんに
　勝てない気がします…。
　
エマ・クラウゼヴィッツ
　まぁ、私はイベントが楽しかったからそれで十分！
　
アルヴィダ
　わたしもプレイヤー提督に
　贈り物を渡すことができましたし、
　皆さんの戦いぶりを観れて楽しかったですね。
　
　ただ、覚えてらっしゃいます？
　プレイヤー提督、
　イベントに参加されるときにしたわたしのお願い。
　
ニーナ
　ま、まさか…。
　
ロッコ・アレムケル
　手合わせしてほしい、ってやつですかね…。
　
アルヴィダ
　えぇ。
　皆さんの熱い戦いをみて、
　わたしも戦いたくて仕方ありません！
　
　プレイヤー提督、
　いざ、尋常に勝負です！
　
ロッコ・アレムケル
　提督。
　今回はお疲れ様でしたな。
　
　無事、アルヴィダ嬢ちゃんから
　プレゼントを受け取れやしたし、
　報酬も貰えて万々歳でさぁ。
　
ニーナ
　そ、そんな悠長に感想を話している場合では
　ありませんよ！？
　
ロッコ・アレムケル
　あとは、アルヴィダ嬢ちゃんとの戦いを
　受け流しながら、次の目的地に向かいやしょう！
　
ニーナ
　い、急いで出航しましょう！