ソ連 RankI 攻撃機 Pe-3/Early
概要
ソビエトRankI攻撃機。ソ連攻撃機を開発していくと最初に手に入る双発攻撃機。
ドイツ軍によるモスクワ夜間爆撃を受けて開発された、Pe-2の夜間戦闘機型。
本機はその初期生産型である。
機体情報(v2.33)
必要経費
必要研究値(RP) | 8,600 |
---|---|
機体購入費(SL) | 10,000 |
乗員訓練費(SL) | 600 |
エキスパート化(SL) | 2100 |
エース化(GE) | 45 |
エース化無料(RP) | 110000 |
バックアップ(GE) | 20 |
護符(GE) | 300 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 2.0 / 2.3 / 2.0 |
RP倍率 | 1 |
SL倍率 | 0.1 / 0.3 / 0.6 |
最大修理費(SL) | 740⇒956 / 1400⇒1772 / 1100⇒1392 |
機体性能
項目 | (初期⇒全改修完了後) 【AB/RB&SB】 |
---|---|
最高速度(km/h) | 517⇒555 / 500⇒535 |
(高度5100m時) | |
最高高度(m) | 8400 |
旋回時間(秒) | 27.4⇒24.6 / 28.7⇒26.0 |
上昇速度(m/s) | 7.5⇒13.0 / 7.4⇒10.0 |
離陸滑走距離(m) | 326 |
エンジン型式 | Klimov VK-105R |
最大出力(hp) | ***⇒*** / ***⇒*** |
離陸出力(hp) | ***⇒*** / ***⇒*** |
毎秒射撃量(kg/s) | 1.92 |
燃料量(分) | min52 / 60 / max176 |
銃手(人) | 1 |
限界速度(IAS) | 740 km/h |
フラップ破損速度(IAS) | (戦闘)500 km/h, (離陸)470 km/h,(着陸)320 km/h |
主翼耐久度 | -5G ~ 10G |
武装
分類 | 名称 | 搭載数 | 装弾数 | 搭載箇所 | 購入費用(SL) |
---|---|---|---|---|---|
通常/ステルス | |||||
機銃 | 7.62mm ShKAS | 1 | 450 | 機首 | 16/25 |
12.7mm ブレジン UB | 2 | 300 | 機首 | 9/13 | |
機銃 (単装) | 7.62mm ShKAS | 1 | 1000 | 上部、下部 | 9 |
弾薬
武装名 | ベルト名 | 内訳 | 最大貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||
7.62 mm ShKAS | 既定 | T/Ball/Ball/ AP-I/AI | 13 | 12 | 7 | 3 | 3 | 3 |
汎用 | AP-I/AI/API-T | 13 | 12 | 7 | 3 | 3 | 3 | |
曳光弾 | AP-I/API-T | 13 | 12 | 7 | 3 | 2 | 0 | |
ステルス | AP-I/AP-I/ AP-I/AI | 13 | 12 | 7 | 3 | 3 | 3 |
武装名 | ベルト名 | 内訳 | 最大貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||
12.7 mm Berezin UB | 既定 | T/AP/AP/IAI | 32 | 30 | 22 | 15 | 11 | 7 |
汎用 | AP-I/ API-T/IAI/IAI | 29 | 27 | 20 | 14 | 9 | 6 | |
空中目標 | API-T/ AP-I/AP-I/IAI | |||||||
地上目標 | AP-I(c)/AP-I/ /AP-I/ API-T/IAI | 34 | 32 | 24 | 17 | 12 | 8 | |
曳光弾 | API-T | 29 | 27 | 20 | 13 | 9 | 6 | |
ステルス | AP-I/AP-I/IAI | 29 | 27 | 20 | 14 | 9 | 6 |
武装名 | ベルト名 | 内訳 | 最大貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||
7.62 mm ShKAS | 既定 | T/Ball/Ball/ AP-I/AI | 13 | 12 | 7 | 3 | 3 | 3 |
徹甲弾 | AP-I/AP-I/ AP-I/API-T | 13 | 12 | 7 | 3 | 2 | 0 | |
汎用 | API-T/API-T/API-T/AI | 9 | 8 | 6 | 3 | 3 | 3 |
追加武装
凡例 | ||||
---|---|---|---|---|
記号 | 意味 | 記号 | 意味 | |
RKT | ロケット | BOM | 爆弾 | |
AGM | 対地ミサイル | AAM | 対空ミサイル | |
GUN | 機関銃/砲 | CM | 対抗手段 | |
MINE | 機雷 | TPD | 魚雷 |
分類 | 名称 | パイロン | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
- | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | - | ||
BOM | FAB-250 | 1 | 1 | |||||||||||
BOM | FAB-100 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||||
RKT | M-13UK | 3 | 3 | |||||||||||
RKT | RBS-132 | 3 | 3 | |||||||||||
爆弾
名称 | 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最大貫通力 (mm) | 装甲車両 破壊距離(m) | 非装甲車両 破壊距離(m) |
---|---|---|---|---|---|
FAB-100 | 103 | 36.02 | 87 | 4 | 92 |
名称 | 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最大貫通力 (mm) | 装甲車両 破壊距離(m) | 非装甲車両 破壊距離(m) |
---|---|---|---|---|---|
FAB-250 | 252 | 122.25 | 100 | 8 | 120 |
ロケット
名称 | 弾頭重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最高速度 (m/s) | 射程 (km) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||||
M-13UK | 42.36 | 4.9 | 355 | - | 40 |
名称 | 弾頭重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最高速度 (m/s) | 射程 (km) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||||
RBS-132 | 51.6 | 1.35 | 320 | - | 85 | 83 | 75 | 71 | 67 | 62 |
機体改良
Tier | 名称 | 必要RP | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | 胴体修理 | 180 | 110 | 45 |
ラジエーター | ||||
銃座7mm | ||||
7mm弾薬ベルト | ||||
DZ-40 | ||||
II | 機体 | 250 | 150 | 80 |
コンプレッサー | ||||
新しい7mm機関銃 | ||||
新しい7mm機関銃 | ||||
III | 主翼修理 | 280 | 170 | 70 |
エンジン | ||||
12mm弾薬ベルト | ||||
RO-132 | ||||
IV | カバー交換 | 750 | 1,000 | 160 |
インジェクター交換 | ||||
新しい12mm機関銃 |
カモフラージュ
派生
前機体 | BB-1 |
---|---|
派生機体 | Pe-3 |
次機体 | Yak-2 KABB |
過去の修正
Pe-3 /Early
解説
ソビエトRankI攻撃機。ソ連機をまっすぐ開発していくと最初に手に入る重戦闘機である。
ドイツ軍によるモスクワ夜間爆撃を受けて開発された、Pe-2の夜間戦闘機型。本機はその初期生産型である。
他国の同Rank重戦闘機と比べると、最大で250kgx2、100kgx2と比較的大型の爆弾を搭載できるのが特徴。加えて132mmロケットも選択可能。
夜間戦闘機の本来の任務である爆撃機の迎撃はもちろん、対地攻撃機として運用しても活躍できるだろう。
但し爆撃照準器は搭載されていないので水平爆撃に向かない点は要注意。
また後部銃座にはソ連特有の高レート7.62mm機銃が搭載されており、格下が相手なら十分頼りになる。
機体情報(Ver 1.41)
アーケードバトル
基本情報
ランク | II |
---|---|
バトルレーティング | 2.3 |
愛称・通称 | △ |
分類 | 重戦闘機/爆撃兵 |
必要研究値(RP) | * |
機体購入費(lions) | * |
乗員訓練費(lions) | 3000 |
予備役(eagles) | 10 |
護符(eagles) | 530 |
報酬・修理
項目 | 初期 | ⇒ | 最終形 |
リワード(%) | 90 | ||
---|---|---|---|
研究値ボーナス(%) | +12 | ||
最大修理費(lions) | 580 | ⇒ | 723 |
機体性能
項目 | 初期 | ⇒ | 最終形 |
最高速度(km/h) | 513 | ⇒ | 558 |
---|---|---|---|
(高度5100m時) | |||
最高高度(m) | 8400 | ||
旋回時間(sec) | 27.8 | ⇒ | 24.4 |
上昇速度(m/s) | 6.6 | ⇒ | 14.0 |
離陸滑走距離(m) | 326 | ||
毎秒射撃量(kg/s) | 1.54 |
※追加武装の影響は含まない
武装
固定武装
種類 | 名称 | 口径 (mm) | 門数 | 搭載弾薬数 | 搭載箇所 |
機銃 | 7.62mm ShKAS マシンガン | 7.62 | 1 | 450 | 機首 |
---|---|---|---|---|---|
12.7mm プレジン UB マシンガン | 12.7 | 2 | 300 | 機首 |
銃座
種類 | 名称 | 口径 (mm) | 門数 | 搭載弾薬数 | 搭載箇所 |
機銃 | 7.62mm ShKAS マシンガン | 7.62 | 1 | 1000 | 上部、下部 |
---|
追加武装
搭載条件 | 種類 | 名称 | 重量 (kg) | 搭載数 | 影響 | 購入費用 (lions) | ||
最高速度 (km/h) | 上昇速度 (m/s) | 旋回時間 (sec) | ||||||
DZ-40 | B | 爆弾 100kg x4 | 100 | 4 | -16 | -2.0 | +1.1 | 150 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
B&B | 爆弾 100kg x2,250kg x2 | 100,250 | 2,2 | -26 | -3.4 | +1.9 | 230 | |
RO-132 | R | RS-132ロケット | - | 6 | -19 | -1.5 | +0.7 | 230 |
弾薬
固定武装弾薬
口径 (mm) | 名称 | 内訳 | 購入費用 (lions) | 搭載条件 |
7.62 | Default | T/Ball/Ball/AP-I/AI | - | - |
---|---|---|---|---|
Universal | T/AP-I/AI/API-T | 3 | Offensive 7.62 mm belts | |
Tracers | API-T | 3 | ||
Stealth | AP-I/AP-I/AP-I/AI | 5 | ||
12.7 | Default | T/AP/AP/IAI | - | - |
Universal | AP-I/API-T/IAI/IAI | 10 | Offensive 12.7 mm belts | |
Air targets | API-T/AP-I/AP-I/IAI | 10 | ||
Ground targets | AP-I(c)/AP-I/AP-I/API-T/IAI | 10 | ||
Tracers | API-T/API-T/API-T/API-T | 10 | ||
Stealth | AP-I/AP-I/IAI | 20 |
銃座弾薬
口径 (mm) | 名称 | 内訳 | 購入費用 (lions) | 搭載条件 |
7.62 | Default | T/ボール/ボール/AP-I/AI | - | - |
---|---|---|---|---|
AP | AP-I/AP-I/AP-I/API-T | 1 | Turret 7.62 mm belts | |
Universal | API-T/API-T/API-T/AI | 1 |
機体改良
段階 | 改良項目 | 必要RP | 価格 | 前提条件 |
I | Fuselage repair | * | * | - |
---|---|---|---|---|
Radiator | * | * | - | |
Protective vest | * | * | - | |
Offensive * mm belts | * | * | - | |
II | △ | * | * | △ |
New boosters | * | * | - | |
Compressor | * | * | - | |
Airframe | * | * | - | |
New * mm MGs | * | * | △ * mm belts | |
* modifacation | * | * | - | |
Mk.II year 194* | * | * | △ | |
III | △ | * | * | △ |
Wings repair | * | * | - | |
Engine | * | * | - | |
Turret * mm belts | * | * | - | |
IV | △ | * | * | △ |
100 octane fuel usage | * | * | - | |
150 octane fuel | * | * | - | |
Engine injection | * | * | - | |
Engine throttle | * | * | - | |
Cover | * | * | - | |
New ** mm cannons | * | * | △ * mm belts |
コメント
スキン
研究ツリー
コメント
解説
特徴
この機体は一見、ステータス上何の取り柄もない貧弱な機体に見える。BRが同じ他国の重戦闘機と比べると、Bf 110 C-7のように攻撃力に優れている訳でもなければ、Ki-45 koのようにインターセプターとして使える上昇力がある訳でもない。その実機銃火力は同格の単発戦闘機に毛が生えた程度であり、また最大まで強化しても上昇力はたかが知れているため、爆撃機のいる高度まで向かおうとすれば最悪上昇するだけで試合が終わってしまうかもしれない。
基本性能がこれなので乗り出しは非常に辛く感じるかもしれないが、この機体の真価は対地兵装の開発が完了した時に発揮される。この機体の爆装量は最大で250kg×2、100kg×2。他の重戦闘機を突き放し、本職の爆撃機に並ぶほどの対地攻撃力である。また高威力な132mmロケットを6本積める(元がPe-2なので当然といえば当然だが)
機体構造はかなり頑丈なようで、弾雨を浴びてボロボロになりながらでも悠々と飛び続け自陣に逃げ帰る事ができるほどである。但しこれは機体そのものの強度に限った話であり、コクピット周りはスカスカかつ大きく上方に張り出している構造なので中の人が死にやすい。機体を破壊されるよりパイロットキルで死ぬ方が多くなるだろう。後部に搭載された7.62mm機銃はべったりと張り付いてくる敵機に対していい仕事をしてくれるが、同じ理由でいつの間にか後部銃手がやられていたりする事がよくあるので慢心してはいけない。
因みに、パイロットがよく死ぬ原因にもなっている張り出した風防のお陰でコクピット視点からの眺めは良好である。機体下面にも大きなガラス窓が付いているため、爆撃目標の確認や下方から迫ってくる敵機への警戒も容易にできる。
立ち回り
【アーケードバトル】
ソ連空の本格的な双発攻撃機の世界へようこそ。この機体の名はPe-3。12.7mm機銃×2&7.7mmの火力は微妙だがロケットの火力は目を見張るものがあり、対地にも対空にも使える。
おっと、そこの君。弱いだとか遅いだとか言って飛ばそうとしてるね?飛ばす前に聞いてくれ。この機体は産廃ではなく未改修状態が辛いだけなのだ。
もう一度言おう。未改修状態が辛いだけなのだ。つまり改修さえしてしまえば初心者でも大戦果を上げれるのである!Ураааааааа!!!!....とまあ長い前置きを書いたがここからが本題だ。
まず未改修でも行けるのだが戦車などに対地は出来ないものと思ってくれ。未改修の内は対空砲や砲兵隊に機銃をお見舞いし、戦果をあげよう。
ロケットが開発できればヘッドオンでも対地でも優位を保てる。爆弾で対地もいいだろう。
爆弾で対地をする際は必ず敵戦闘機が来ていないことを確認すること。Pe-3系統機体性能が劣悪で格闘戦をしようものなら即座に機体を破壊され犬死するので急いで自陣地に逃げ込もう。
更に爆弾やロケットの装填は幾度とないアップデートの内に元に戻った(攻撃機での装填時間は一律一分)。そのため引っ切り無しにヘッドオンを仕掛けてくる戦闘機や一撃離脱機も対応できるようになった。
この機体で習ったことは次のPe-3やPe-3bisでも活かせるので活用して戦果を挙げてやろう。最後にだが、絶対に単葉戦闘機に突っかかってはいけない。双発攻撃機には勝ち目はないのである。
リロード速度が爆撃機扱いとなっており思う存分爆弾をばら撒けるので、 アプデで爆弾のリロード速度が変更され、6分ほど必要になった。一応の対空攻撃手段を備えた高速攻撃機として振る舞うのがいいだろう。火力はいまいちな前方機銃3丁だがいずれも機首に集中装備されているため命中精度が良く、敵機と空戦になった際意外なタイミングでこちらの命を救ってくれる事がある。他の多くのソ連機と同じくロケットも搭載可能だが、対地攻撃なら爆弾の方が使いやすいし、空戦で使うとなると機動性も上昇力も今ひとつなこの機体ではかなり辛いものがある。
ただ、アプデで爆弾のリロード速度が変更されたため、今までのようにバンバン爆撃することは難しくなった。爆弾は4発しかないし爆発範囲が広いわけでもないので、爆弾で攻撃できるターゲットの数には限りがある。そういうことを考えると、多少攻撃しにくくても対地対空両方いけて弾数の多いロケットにするというのも手。
【リアリスティックバトル】
要編集
【シミュレーターバトル】
要編集
史実
Pe-2の部隊配備は1941年6月の独ソ戦海戦間際だが、この頃のソ連は、ドイツによって行われたモスクワの夜間爆撃に頭を悩ませていた。そこで新しい双発戦闘機の試作が行われた。この試作機こそPe-3であった。なお、もう一つ試作機があるが、こちらはVI-100という"高高度(双発)戦闘機"である。何故Pe-2が試作の母体に選ばれたかと言うと、この時のPe-2はソ連機の中で最も早い機体であり、すぐに改造できそうな機体としてうってつけであったからだった。Pe-2の改造終了までに義務付けられた期間はたった4日という極めて短い期間であったが、何とか間に合った。エンジンはPe-2のVK-107A(1650馬力)ではなく、少々馬力の小さい クリモフM-105(1100馬力)を搭載した。前方下部観測員席は廃止され、代わりに20mm機関砲と12.7mm機銃をそれぞれ2門ずつ装備し、後方には12.7mmMV-3旋回機銃を装備した。基本的な機体構造は元になったPe-2とほぼ変わらなかった。が、コックピットには操縦士と観測員兼機銃手が乗る複座戦闘機となり、胴体にあった下方機銃席は撤去された。また、主翼はエアブレーキを取り払い、代わりに前縁スラットを増備した。更に、胴体やエンジンナセル後部にはあった爆弾倉は撤去され、燃料タンクが新設された。なお、前期生産型は武装が異なり、12.7mm機銃2門と7.62mm機銃1門である。
試作機の性能は良好で、8月14日には5機の生産が命じられたが、トラブルが起きたことにより生産が遅れた。この後、様々な問題点が浮上した。
- 1.前方に装備された12.7mm機銃を撃つとガラスに罅が入る。ジュラルミンの板を張ったが、強度不足で鋼板に変更。
- 2.排薬莢がラジエーターに入り込み、エンジンが最悪破損。薬莢を回収式に改めて改善。
- 3.火力不足。20mm武装を搭載することに解決。
- 4.機首のガラスから入ってくる光(照空灯や機銃の発砲炎)による視界妨害・失明の危機。
- 5.貧弱な装甲による搭乗員の死亡率の高さ。
これらはPe-3bisで修正され、「さぁ、実戦だ!」・・・と実戦投入したらまた問題が発覚した。機銃の位置が非常に悪く、装弾するのに45分もかかることや、失明の件が改善されてない事だった。前者は機銃の位置を変更し、後者は機首下部のガラスをほぼすべて鋼板で埋め尽く事で解決させた。また、機銃の熱による燃料発火を防ぐために石綿を設置したら20mm機関砲弾の薬莢が回収不能になり、排薬莢が胴体や主翼を傷つける事も出てきて、鋼板で補強させた。何だかんだで改修を繰り返していたら重心が前寄りになってしまったため、主脚を前方に移動させた。
そうして生産されたPe-3だが、当初はそこまで生産されなかった。と言うのも、独ソ戦激戦期では本機の様な様々な事に使えるマルチロール機より、単発戦闘機の方が迎撃戦闘機として有効であったからであった。このままPe-3は終わりかと思われたが、ソ連空軍はあることに有効性を見出した。それは、夜間戦闘機としても使える事だった。そこで夜間迎撃双発重戦闘機としてPe-3bisが製造され、早々と部隊配備が進められた。Pe-3bisの開発・生産には以前からある物を応用し、エンジンをM-105RAにした奴など、300機近くが生産された。Pe-3bisは独ソ戦だけではなく、継続戦争にも用いられ、一機がフィンランドに鹵獲された。RS-82、若しくはRS-132ロケット弾を懸架できた。ソ連海軍航空隊もPe-3の重武装に垂直・斜め方向に撮影できるカメラを装備したPe-3Rを運用しており、そのうちの一機は排気タービンを備えていた。その後、ドイツが劣勢になってくると700kgまでの爆弾を懸架可能なPe-3Mも製造された。独ソ戦ではPo-2の様な夜間に敵基地に忍び込み爆撃をし、就寝妨害を行う作戦にも投入された。
因みに、Pe-3とは異なるのだがやはりPe-2を母体にVK-107PDエンジンを搭載し、与圧室に操縦士が登場するPe-2V1高高度戦闘機が試作されていたが、ソ連軍は低空戦闘が多かったため需要性に欠けるとして試作止まりとなった。
余談だが、このPe-3での著名なパイロットとしてРогов, Алексей Георгиевичが居る。彼は第40爆撃機連隊第4部隊のリーダーであった。彼の操縦する機体はユーフノフ付近で戦闘中、対空砲火を受け機体が炎上、自機を橋に特攻させ橋を破壊し、ドイツ軍の侵攻を止めたとされ、ソ連邦英雄の称号を得た。
参考/出典:WWIIソビエト軍用機入門 著:飯山幸伸
:Wikipedia
小ネタ
爆弾倉はエンジンの付け根にある。
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外部リンク
Petlyakov - Chronicle of a Dive Bomber
コメント
【注意事項】
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- 地味に着陸が難しい -- 2016-03-03 (木) 01:45:21
- 史実のPe-3/E酷杉無? -- 2016-03-28 (月) 12:37:55
- こやつで基地爆するならロケットがいいん?それとも爆弾? -- 2016-04-23 (土) 10:02:06
- 爆弾かな。まぁ、Pe-3は基地爆向きじゃないけどな -- 2016-04-23 (土) 11:12:40
- 尾部銃座は誰が撃ってんだ? -- 2016-04-27 (水) 11:35:51
- 何気にBRが2.0に下がってる。使ってる人はあまりいなさそうだが、ここまでBRが下がると周囲の火力も下がってかなりの固さを発揮するので、攻撃機としてはそれなり。 -- 2016-09-01 (木) 05:49:06
- コレ乗ってると敵が舐めプしてヘッドオンしかけてくるのでロケットを撒くと案外落とせる -- 2016-09-01 (木) 18:44:06
- 33-4 ち~ん -- 2016-12-03 (土) 18:28:46
- 板間違えた…のか? -- 2016-12-03 (土) 18:32:40
- 新兵なんでBR2.0で育ててます。デッキBRが2.3を超えて20ミリ装備機が頻繁に出ると辛いけど、BRを抑えれば攻撃機としてSu2と同じ感覚で使えます。狙われたら、バンクを抑えないと木に引っかかるような高度で味方戦闘機に向かって緩旋回。空戦中の敵機はアウトオブ眼中らしく、結構腹を撃てます。谷底で深い角度の降下攻撃を喰らったりするとどうにもなりません。 -- 2016-12-13 (火) 22:40:16
- [AB] Pe-3無印と合わせて穴場という表現がピッタリの機体。BRから主砲(ロケット)分の評価がスッポリ抜けている印象、ゆえに危うい機体。無誘導量産機その2。 -- 2017-01-06 (金) 19:52:49
- さっき乗ってみたら爆弾のリロードが6分・・・完全に重戦闘機扱いになったのかな -- 2017-03-01 (水) 22:30:46
- Pe-3軍団の爆弾リロ伸びとるね、 -- 2017-03-02 (木) 06:53:00
- Pe-3シリーズは使いどころが難しくなったなあ。低BR時の主力の一角だったんだけど・・・。 -- 2017-03-02 (木) 22:24:09