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添付メルコムは、コラン・ド・プランシー著『地獄の辞典』に登場する悪魔。
財布を持ち、地獄の悪魔公務員たちの給与支払いを担当する官吏を務めているとされる。
- 「悪魔に給料が必要なのか？」という至極尤もなツッコミが出てきそうなものだが、給料が出ていないとなると「全ての悪魔公務員は無給、つまりボランティアで働いている。悪魔なのにボランティアとはこれいかに」とこれまた変な結論に到ってしまうので、ちゃんと給料は支払われているのだろう。
その設定を反映して、ワイルドアームズシリーズではカリュプデスと並びギャラを多く落とすエネミーとして、先立つモノを欲する渡り鳥に乱獲される運命にある（特に後発作品）
上位種にメルコム・リッチがいる。
- XFではギャラアップルがコイツの立ち位置を務めている。
2nd 
ゲートブリッジ?西～グリーンヘル間のアウトフィールドに出現。
お金の詰まった袋を背負ったアフロヘア―の人間（？）といったいでたち。
能力的にはそれほど強くはないのだが、たまに手持ちのお金を「ギャラクレイジー?」でブン投げてくることがある。
こちら全員が固定500ダメージを喰らうため、中途半端にHPが減っていると倒されてしまうことも。
出くわしたときは味方全員のHPに注意を払っておこう。
ギャラクレイジーは仕様上2回目以降は撃たれてもノーダメージなので、一撃耐えられればやられる心配はない。
HPは230とさほど高くないので、倒すのにはあまり苦労はしないだろう。
勝つと500ギャラとそこそこのギャラをドロップするのだが、ギャラクレイジーを一度でも使われるとゼロになってしまう。
おまけに同じ地域に出現する他のエネミーも一体当たり360～370ギャラとそれなりのギャラを持っているので、ギャラ稼ぎが必要にしてもわざわざコイツを狙うほどのものではない。
むしろコイツの売りはラッキーカードを盗める点。もし出くわしたら積極的にピックポケットを試そう。
3rd
サンセットピーク駅周辺の荒れ地に出没。
本作以降、「がまぐちを小脇に抱えた禿頭の悪魔」の姿で固定となる。
やるせない誘発効果のある物理攻撃「お金のありがたみ」のほか、「アンラック」でこちらのLCKを引き下げるなど、地味にイヤらしい。
特に弱点も無くHPも3500となかなかタフなので、レベルが低いうちは意外に苦戦することも。
ドロップするギャラはたった200ギャラと存外にしょぼいが、盗みで稀にがまぐち（通常は福袋）、ドロップでミサンガが手に入ることがある。
がまぐちは複数入手するにはコイツから盗むしかないので、カリュプデスで錬金術をやるなら必須に近い。
4th
ルートダンジョン全域に低確率で出現（OP直後の荷車無き街道には出現しない）
能力や行動傾向はグロウアップルとほぼ同じで、落とすのが経験値かギャラかの違いだけ。
フィニッシュ時の与ダメージがそのまま獲得ギャラに直結するので、なるべくなら威力の高いラクウェルのアタックかジュードのアサルトバスターでガッポリ大儲けといきたいところだが、反応350という逃げ足の速さに大抵阻まれる。
属性攻撃は全て無効化されてしまうため、レイポイントからのブラストやマテリアルではお金を得られない点には注意。
低確率でがまぐちが盗めることがあり、金策以外でも狙う価値のあるエネミー。
5th
F同様アウトフィールド全域に極低確率で出現。
かなり出現率が低く設定されているため、下手をすれば一度も出くわさないまま終わってしまうことも。
モンスター図鑑コンプリートでは泣かされることだろう。
本作では4thとは一転、HP5000とかなりのタフさを備えているため、「ギリギリまでHPを削ったあと渾身の一撃を叩き込んでトドメを刺す」という微妙に面倒臭い手順を経なければ大儲けとはいかない。
時間をかけるとやっぱり逃げてしまうので、もしもお金稼ぎにチャレンジするならシャットアウトを用意したいところ。
とは言え出会うこと自体困難なコイツを探し回るよりも、バッジ合成を利用した錬金術の方が手っ取り早く、顧みられることは稀。
F
グロウアップル同様、海を除くアウトフィールド全域に低確率で出現。
こちらに攻撃してくることはなく防御・抵抗ともに1しかないが、属性攻撃を受けると活性化する。
そして活性化させた状態で倒すことで、［吸収した属性ダメージの総量×3］に等しい額のギャラをドロップする。ギャラコロガシを併用すればさらに増える。
一定確率で逃げてしまうことがあるため、あまり欲張りすぎると「十分属性ダメージを吸収させて、いざ倒そうと思ったタイミングで逃げられた」というやるせないオチになる。
紙装甲だが素のHPは200あり、最序盤だと倒すのに意外に手間取ることも。
眠りが50％の確率で効くため、スランバーフォッグが運よく通ればエマのMPが続く限り眠らせ続けてガッポリ大儲けが可能。フレイミングゾーンやソーサルゾーンなど特定属性や魔力攻撃を増強するゾーン系アビリティを併用してもOK。
しかし、お金を稼ぐだけなら999999ギャラで売れるアイテムを狙う方が手っ取り早いため、ギャラ稼ぎ手段としてのメルコムの存在意義は（少なくとも中盤以降は）あまり高くない。やるかどうかは、完全に趣味の問題である。
