《キャラクター》/【カティナ・リム・エレシウス】

Last-modified: 2023-09-05 (火) 22:39:46

XF

XFのNPCの一人。エレシウス王国第二王女。

パーソナリティ

性別:女性
年齢:15歳
身長:157cm
好きな景色:高く澄み切った、エレシウスの空
CV:廣田詩夢?


現国王ラスニール?とアーデリア王妃の間に生まれた王女で、姉にアレクシアを持つ。
優しく穏やか、姉とは対照的に内向的で気弱な少女。歴代のエレシウス王家の女子の中でも比類なき守護獣との感応力を持つが、幼少期のとある事故の影響か「恐怖」という感情が欠落しており、欠けた心を持つ自分は王族には相応しくないというコンプレックスを懐いている。
自分たち王室を蔑ろにし、国内に混乱を齎してでも昔日の軍事大国たるエレシウスを復活させんと目論む元老院の実態を知りつつも、伝統あるエレシウスの姫巫女として優れた資質を秘める彼女自身が元老院に利用されていること、そしてそれに何ら抗う術を持たない己の無力さに、日々心を痛めている。

本編中での扱い

父王ラスニールが病に臥せるようになって数年。一年前には姉アレクシアを失い、頼れる家庭教師であったラブライナも叛逆者として王宮を追われ、孤立無援となってしまったカティナは、王国修道院長エグララグの陰湿な嫌がらせを受けつつも、元老院の専横を止められない自身の無力さを痛感するばかりであった。
やがて、死んだと思われていたアレクシアの生存と、彼女の下に集う、かつての建国騎士団「ブランクイーゼル」の名を冠する解放軍の活躍を知ったカティナは、父ラスニールから「王たる者は恐怖を知ることが必要」との助言を受けながらも、自分なりに今のエレシウスを取り巻く状況を打破するべく、王位継承者となるための「柩の牙の儀」に臨むことを決意する。

 

「柩の牙の儀」において姫巫女は、ファルガイアに存在する数多の守護獣と交感・対話し、その中から自身と最も近い相を持つ守護獣一柱と結縁するとされており、カティナの場合は「恐怖」を司る守護獣エノス・ハースが相を近しくしていたものの、彼女は幼少期の事故に端を発する「恐怖」が欠落した精神構造故、エノス・ハースとの結縁があと一歩のところで上手く進まずにいた。
しかし、己の保身のために一刻も早く儀式を終わらせ、カティナを正式な王位継承者としたいエグララグは本来なら数日をかけて行うべき儀式の手順を略式で進めた挙句、カティナ奪回を目指すブランクイーゼルの追撃の手が神殿に及んだことを受けて儀式の半ばで強制的にエノス・ハースをカティナの身に降ろそうとした。
これは例えて言うならばカティナという器にエノス・ハースという内容物を、双方形が異なるにも拘らず無理やりねじ込むような行為であったため、結果エノス・ハースは歪んだ形で───すなわち守護獣から反転した「災厄獣」としてカティナの身に降臨することになってしまった。
そして「柩の牙の儀」を終えたカティナは、知らずその身に降ろしてしまった災厄獣の影響を徐々に受けはじめ、やがて恐怖という感情を知ることを望むあまり、他者が恐怖する姿を見ることを好むようになっていく。王都エレンシアで、シャルトルーズがブランクイーゼルとの決戦に際して用意した死霊秘術ダークネスティアを妨害したのも、「自分が何故死ぬのか何も知らないまま死ぬのでは、人は恐怖を覚えない。それでは面白くない」と考えたからである。

 

廃都シュネルギア?での戦闘で一旦は正気を取り戻したカティナであったが、降臨した災厄獣との繋がりは未だ絶たれておらず、「もっと多くの、世界中の人間の恐怖を集めたい」という衝動に再び支配され、姉アレクシアの下を去ってしまう。
折悪しくヴァイスハイトが引き起こしたパラダイム汚染により、カティナとその身に宿る災厄獣が望む「世界中の人間の恐怖を集める」条件が整ってしまい、ヴァイスハイトをエグララグの肉体諸共消し飛ばしたカティナと災厄獣は一体化し、人々の恐怖を糧にさらなる力を得、さらなる恐怖を振り撒く「災厄の聖母」としてブランクイーゼルと対峙。
しかし、無限に再生を続ける自分達に、何ら臆することなく挑みかかってくるブランクイーゼルに災厄獣は次第に恐怖を覚えるようになり、さらに憑代であるカティナがついに「恐怖」という感情を理解し始めたことで、「災厄の聖母」はその存在に矛盾を来たし、無限を約束されていたはずの肉体は崩壊を始める。
そしてカティナは災厄獣を滅ぼし、愛する姉を、エレシウスを、その上にある青空を守るため、姫巫女が己の存在と引き換えに揮うことができる「守護獣殺し」の権能を発動。
己が無力を嘆き、それ故に姉と共に戦うことを望んだ少女は、その瞬間確かに姉と共に滅びの運命に抗い、守りたかったものを守るため自らの命を賭し、それを守り抜いたのだ。

エネミーとしてのカティナ

エネミーとしては「カティナ本人」として戦う場合と、その身に降臨した「恐怖の災厄獣」或いは「災厄の聖母」として戦う場合など幾つかのパターンがあるが、ここでは便宜上それら全てを取り扱うものとする。

1戦目(Act.3-5B【守護獣神殿・秘されし試練場】)

1戦目と2戦目の勝利条件は「カティナのMPを0にすること」であり、万一カティナのHPを0にしてしまうとクエスト失敗となるので注意。
ここでの戦闘ではお伴にフライトナイト?を連れている上に、カティナ本人も1008とべらぼうに多いMPを持つものの、マップの最奥部に鎮座したまま全く行動しない。
フィブルマインドは割合でMPを削るため5回当てれば必ずMPを0にできるが、HPが151しかないことを逆手に取ってチェンジを使えばフィブルマインド1回でMPを0にすることも可能。
いずれにせよ、フィブルマインドが使えるように、出撃メンバーの誰か一人には必ずサポートをセットしておくことを忘れずに。

2戦目(Act.4-10A【シュネルギア・万魔殿-1】)

2戦目は1戦目でも登場した御使いフライトナイトに加え、その色違いである使い魔アンファンテリブル?を新たに引き連れてのバトル。
前回と違い、今回のカティナはエレメントによる四属性の攻撃魔法を使用。MPも1198とやっぱり豊富。
とは言え、やることは変わらないので前回同様の戦法が通じる。

3戦目(Act.4-10B【シュネルギア・万魔殿-2】)

3戦目はカティナに降臨した「恐怖の守護獣?」との戦闘(勿論、実際には守護獣ではなく災厄獣なのだが)
恐怖の守護獣?は高いSORにモノを言わせた四大属性の攻撃魔法が主な攻撃手段であるため、アゲインストレジストブロックなど対魔法のオリジナル・スキルがあると安全度が高まる。
HPを削る手段は何でもいいが、四属性の攻撃には耐性が高いので、無属性攻撃の方が無難か。
低確率だが割合ダメージ系の攻撃も有効なので、デンジャラスマターレーティングボムを使ってみるのも手。

4戦目(Epilogue.3【天を衝く銀嶺】)

4戦目の「恐怖の災厄獣」は3戦目で用いたエレメントの範囲攻撃版と言える「プラネットブレイカー」「アイシクルエンド」「ヴェイパーブラスト」「ハイスピードリッパー」を使用してくる。

  • 言うまでもなくこの攻撃は、Fにおける守護獣のマテリアルの名称が元ネタ。
    …なぜか水属性だけシトゥルダークではなくアルスレートから引っ張ってきているが。

相変わらずお伴にフライトナイトを連れてはいるが、基本的に接近するか攻撃しなければ動かないので、バスタースローリプレイスで恐怖の災厄獣だけを自軍の初期配置近くまで引っ張り出してくればフライトナイトからの攻撃を受けることはほとんどない。
四属性の攻撃が厳しいようなら、属性ダメージを軽減してくれるジュエル系防具を装備すると善いだろう。

5戦目(Epilogue.4【竜機果つる墓所】)

最終戦はいよいよカティナと災厄獣が一体化した「災厄の聖母」との戦闘。
4戦目でも使用していた範囲属性攻撃の他、超長射程攻撃「シュラインメイデングランサー」を使う上、HPが4800未満になると反撃で使用する「テレポーティション」でランダムなHEXに転移するという、少々面倒臭い能力まで持っている。
これまでの戦闘でもお馴染み、フライトナイトとアンファンテリブルを計10体も引き連れているが、4戦目同様にバスタースローで味方初期配置の近くまで投げる戦法が有効(災厄の聖母にはリプレイスは無効)
テレポーティションでいちいち逃げられるのが面倒だと感じるなら、シャットアウトで封じてしまうと善い。


災厄の聖母のHPは全部で6000あるが、行動パターンが変化する残りHP3600と1800のポイントを超過するダメージは「初めてそのポイントに到達するときのみ」超過分が切り捨てとなる。

  • 例えば、明鏡止水+アイテム効果プラス+アンプリファイア2回を併用して円盤鋸を投げた時のダメージは本来ならば2700だが、HPMAXの災厄の聖母に使用すると1回目の行動パターン変化ポイントのHP3600に引っかかり、残りの300ダメージは切り捨てとなる。
  • 既に行動パターンが変化している場合には(仮に災厄の聖母のHPが回復していても)この現象は起きない。

残りHPが3600になると災厄の聖母は「アドバンスドガード」状態になり、ほとんどの攻撃に対して無敵となる。シュートアイテムイノセントブロウは例外的にアドバンスドガード状態でもダメージを徹せるが、災厄の聖母の残りHPが1800まで減るとこれらも通じなくなる。
アドバンスドガードには耐久値10が設定されており、コンビネーションアーツで災厄の聖母を攻撃すると、アーツに参加した人数に等しいだけこの耐久値を削ることができ、耐久値を0にすると再び攻撃が有効となる。
アドバンスドガード突破後は、属性攻撃とテレポーティションに気を付けながらHPを削り切れば、待望のエンディングへと突入する。

  • DERでラブライナが「みんなの力で戦いを終わらせましょう」と言っているのはこの「コンビネーションアーツによってアドバンスドガードを打ち破る」ことを指している。
    このため、このクエストをクリアするには最低2人以上出撃させねばならない。
  • アドバンスドガード中の災厄の聖母には基本的にターンが回らず、反撃も一切行わないが、ターンシフトで無理やり行動順を渡すと、クリティカルヒールでHPを1000回復する。

お伴のフライトナイト・アンファンテリブルは基本的に無視するのが得策。
仮に全滅させても、災厄の聖母のHPが2400を切ると「マテリアライズ」で一斉に再召喚してくることがあるので、相手にするだけ時間の無駄である。

余談

カティナが最終ボスとしてブランクイーゼルと対峙する…というクライマックスシーンは、XFの原案の段階で既に固まっており、その時点では敵味方を翻弄するエキセントリックな悪役というイメージであったが、金子氏としては「それだと役柄がエグララグとモロ被りする」という悩みもあった。
カティナのパーソナリティが現在の形に落ち着いたのは、キャラクターデザイン担当の佐々木女史?が「控えめに」というリクエストを受け、それまでの「無邪気で純粋な悪女」というイメージからガラリと変わった「大人しめな」現在のデザインを上げたのがきっかけ。
金子氏はこのデザインを見て「この娘は悪者ではなく、むしろブランクイーゼルと共闘する仲間であるべきだ」と思い直し、彼女の性格を180度変更した上、当初予定していた元老院のかき回し役をエグララグ一人に押し付ける方向に舵を切った。
「物語上の勝利は勿論、『XF』という物語を作り上げられたのは、偏に彼女あってのことだった」と、『ファミ通コンプリートガイド』の開発者インタビューで金子氏は述懐している。