隰 桃曄
(にいばり ももか)
概要
司天十三連団第十師団長を務める女性。
「隰…桃曄です…」
「ひッ…あっ…はい…」
「あっあっ…えと…」
「嫌だ…もう二度とあそこには戻りたくないのッ!!」
「ひぃぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃぃぃ!お姉ちゃん…、誰か…、助けてぇぇぇぇぇ!」
プロフィール
人物
容姿
槿花色の髪をショートボブにしており、緩くパーマをかけている。眼は赤紫色。
師団服の襟元を大きく開いている。羽織は梅重色地に乙女色の工字繋ぎ模様が入った物。
性格
常に伏し目がちで控えめな女性。とても内向的でネガティブ。
臆病で繊細であり、すぐに泣く泣き虫。超が付くほどの引っ込み思案。何かあったら悲鳴を上げながらすぐに神連の後ろに逃げてしまう。
戦闘能力
戦闘に関しても基本神連の後ろに隠れており、大抵はその神連が露払いが如く斬り捨ててしまう為、闘うことは滅多にない。もし彼女がいなくても、しゃがみ込んでいるだけで後述の賜能が発動する為、ほぼ彼女が手を下す事はなく、傍目にはただ彼女が逃げ回っているように見える。しかし、無様に逃げているようで的確に敵の攻撃をかわすあたり、素の戦闘力の高さを伺わせる。
師団長足り得る強大な実力を持ちながら常にそんな様子であるため、その出身もあって他の師団長からは軽んじられている。
しかし、その戦闘能力は極めて高く、他の師団長と比較しても遜色ない。危険予知に長けており、自らに及ぶ害をその害を及ぼす前に排除する事が出来る。
体技
身体能力も高く、素手で悪魔を爆散させるほどの拳撃や、直撃すれば体が四散する程の威力を持つ蹴り技など、一撃一撃が命に届く。
武技
特異な鎌を用いた武技を得意とする。
魔法
秘めているマナも絶大であるが、無意識に蓋をしているせいか、普段はその1%も使えていない。超多重魔法を得意としている。
賜能
友達作り
「友達」と呼ばれる賜能生命体を作り出す賜能。
「友達」は桃曄が恐怖に怯えた時に、その恐怖を「全て」取り除くために生まれる。その為、その時に戦っている相手に対して徹底的に弱点を突くような相手となり、かつ彼女や他の呼び出された友達を相手にしなければいけない為、とにかく戦闘においては無類の強さを誇る。
一度作り出した友達は自由に呼び出せ、最大で64体まで同時に呼び出す事が出来る。
友達は桃曄の攻撃の前後にそれぞれ攻撃を放つ為、躱すタイミングが遅くても速くても直撃する。友達は基本的に不可視であり、桃曄にもその存在を認識する事こそ出来るが、明確に視認する事は難しい。
桃曄の思考を共有し、かつある程度自律して最適に彼女を補助するように動く。見えている範囲内にいる敵全員に同時に攻撃したり、予想外の角度から攻撃したり、包囲殲滅攻撃を行ったりなど、その応用の幅は広く、彼女を屈指の強者足らしめている。
魔法に関しても彼女が使用した魔法を無条件で再発生させる為、最大で65連発の多重魔法を放つ事が出来る。
また、合図をすると各々が勝手に行動するようになる。
魂具
四刃鎌「死屍累々」
先端に髑髏を積み上げたような錘を付けた三つ刃の鎌。
常時四つの人魂を伴っており、それぞれ聴覚・視覚・触覚・平衡覚を阻害する。激しく燃え盛る事で高い負荷をそれぞれの感覚に課する事が出来、それに伴う脳への高負荷によって相手の脳を焼き切る事が出来る。
来歴
淀みの貧民街の出身である。幼少の頃に親の日銭の為に売られてしまい、その売られた先の家でずっと虐待を受けて育ってきた為、特に手を挙げられることに対して異常なまでに怯える。ある日、空腹に耐えかねて勝手に食べ物を食べてしまい、家主に殴られそうになったところ賜能に目覚め、そして家ごと家主を消し去ってしまった。その後彷徨っていたところに神連と出会った。