センター試験

Last-modified: 2015-06-24 (水) 02:21:23
276 名前:cmeptb (dlFS2kHA) 投稿日:2005/01/15(土) 11:26 [ Z/MYBrUo ]
センター試験

ここは、とある大学の教室
何十人……いや、百数十人の学生で、埋め尽くされている。
皆が皆、手に手に参考書やノートを持ちながら
そう、今日は共通一次……もとい、センター試験の日なのだ。

受験生達が最後の確認をしていると、時間になったようだ。
腕章をはめた、いかにも試験監督といった感じのモララーが、手に荷物を抱えて入ってきた
「はい! 受験生のみなさん、おはようございます!
 今日はセンター試験、みなさんの今までのがんばりが発揮されるときです。
 せいいっぱい、悔いの無いようにがんばってください!
 では、これから問題用紙を配布しますので、参考書などを片づけてください。」

未練がましく最後まで確認を続ける受験生、
諦めたのか、それとも完璧なのか 早々と参考書を片づける受験生。
色々な受験生がいたが、問題用紙が配布されると、皆一層緊張した顔つきになる。

「じゃあ次、マークシートと「筆記具」を配ります。
 まず、筆記具から。」
そう言ってモララーは、筆記具を配り出す。しかし………
モララーが配っている物は、鉛筆や消しゴムではない。
どういうわけか、彫刻刀と瞬間接着剤、そして耳栓を配っているのだ。
「じゃ次、マークシートを配布します。」
モララーが合図をすると、数人の男達がそれぞれに大きな段ボール箱を抱えて入ってきた。
べりべりと段ボールを剥がしてふたを開けていく。
途端に、教室が騒がしくなる。
「はい、じゃあ、配布します。」
モララーがそう言うと、男達はダンボール箱を台車に乗せ、「マークシート」を配り始める。
と思いきや、男が配っているものは、なぜか“木の板”。
それも板の上には、四肢を拘束されギャアギャア喚く、アフォしぃと思われるしぃがくくりつけられていたのだ。
そしてよく見るとこのアフォしぃ、腹に何か書いてあるではないか。
①、②、③、④、⑤、⑥、⑦、⑧、⑨、そして0……。それを一列として、およそ50列ほど。

277 名前:cmeptb (dlFS2kHA) 投稿日:2005/01/15(土) 11:26 [ Z/MYBrUo ]
「ナニヨコレハ! 2chノキュウセイシュノシィチャンヲ コンナメニアワスナンテ!」
「サッサトカイホウシナサイ! ソレデアマクテ(ry」
途端に騒がしくなった会場で、モララーが今度はマイクを手に取り話し始める。
「はい、何やら虫が鳴いていますが気にせずに……説明を始めます。実演をふまえて。
 もっとも皆さんは、模試やプレテストなどで体験済みかと思われますが、一応念のため。」
モララーの前にも、拘束されたアフォしぃが運ばれる。
「ではまず、答えの記入の仕方から ……答えを記入する際には、この彫刻刀を使って下さい。
 例えば、1番を④ と答える場合には……」
モララーは彫刻刀を握りしめると、ゆっくりと一列目の④の位置に刃を当てる。

「ハ ハニャ? イッタイコレカラナニスr」

ザ ク ッ

「シッ シゲェェェェェェェアァァァァァ!!!???」

一気に、突き刺した。
鮮血がどくどくとあふれ、しぃの腹の上の「マークシート」を真っ赤に染めていった。
「とまぁ、こんな具合です。しっかりと穴が開くまで刺すこと! 
 まぁ、しぃの肉は柔らかいから、よっぽどのことがなければ簡単に刺せますがね!
 それで、穴が開いていないと、このように真っ赤に染まったマークシート上では識別できないので、
 せっかく正解していても0点になる場合もあります!ですから、注意してください!
 そして次、訂正の仕方ですが」
モララーは次に、瞬間接着剤を手に取った。
そして先程突き刺した傷口を無理矢理こじ開けると、そこに接着剤をブジュッ! と勢いよく流し込んだ。
「グベエエェェェェッッッ!!!???」
無理矢理傷口をこじ開けられ、更にその中に変なものを流し込まれたしぃは一層声を上げて叫ぶ。
「とまぁ、こんな感じに。これもちゃんと傷口を開いて注入すること!
 もし一列に穴が二つ開いていたら、それも無効となる可能性もありますので、注意してください!
 余談ですが、この接着剤にはレモン果汁が含まれています。フフフ……」
目つきを怪しくしたモララーが続ける。
「それで、この糞虫の悲鳴が五月蠅くて集中できない! と言う人は………
 配布した耳栓を使って下さい……。ま、使う人はいないかも知れませんが……ヒャヒャヒャヒャ……!」
不気味に笑い始めたモララーは、まだ止まらない。
「それで……最後に、このアフォしぃについてですが……」
「ヤ ヤメテヨゥ!! コナイデヨ! コナイデッタラ!!」
目の前で泣きわめくアフォしぃに、モララーがゆっくりと視線を落とす。
「お腹のマークシート以外には………」
彫刻刀と接着剤を構え、にやりと笑って
「何をしても………」
彫刻刀を持った方の手を振り上げ
「自由ですからぁ!!!!!! アーヒャッヒャッヒャッヒャッヒャァ!!!」
一気にアフォしぃの目に彫刻刀を突き立て、間髪入れずに接着剤を流し込む。
「ギィィィィィ!! オメメガァ! イダイヨォォ!! シィノ オメメェェェ!!」
「うるせぇんだよこのゴミクズがぁ!! 手前らはおとなしく刺されてりゃいいんだよ!!
 食らえッ 食らえッ 食らえェェ!!! アーヒャッヒャッヒャッヒャッヒャ!!!」
すっかりアヒャったモララーは、しぃの顔面に所構わず彫刻刀を突き立てている。
「アヒャッ! アヒャッ! アヒャァ! 逃げれるなら逃げてみろォ!! 
 さもなきゃ即死だァ!! ヒャッヒャッヒャッ!
 ん? お前ら、何をぐずグズしているゥ!? さっさと始めろォ!!
 この俺にこいつらの悲鳴のシャワアを、浴びせるンだぁ……! ゲーッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ!!」
アヒャったモララーに面食らったような表情をした受験生達だったが、
直後に試験開始のチャイムが鳴ったので、皆が一斉に彫刻刀を手に取った。

278 名前:cmeptb (dlFS2kHA) 投稿日:2005/01/15(土) 11:27 [ Z/MYBrUo ]

あちこちから上がる、金切り悲鳴 

(よっしゃ! 勉強してきて良かったぜ! オラ!)
順調に彫刻刀をサクサク腹のマークシートに刺していく者もいれば
(ちっきしょう! 外れたじゃねぇか! テメエのせいだッ このやろっ このやろっ!!)
ヤマが外れたのか、早くも八つ当たり気味にしぃの手足や顔に彫刻刀を突き立てる者もいた。
(にしても、何で彫刻刀なのかしら? 電動ドリルの方が楽しいのに………)
……………………………………。

「…………はい、そこまで! 筆記具を置いてください!」
精神安定剤を注射され、ようやく落ち着いたモララーが終了を告げる。
「ではこれから、マークシートを回収します!」
モララーの合図で、男達が動き出す。
但し今度は、手にカミソリや段ボール箱を持って。

しぃは苦しそうに、ぜいぜいと息をしていた。
彫刻刀による傷は浅い分、致命傷には至らない。単に激痛を提供してくれるだけだ。
そんな激痛にあえぐしぃの前に、男が立つ。
そして、手にしたカミソリでしぃの腹のマークシートを縁取るように、切り傷をつけていくと

ベリベリベリッ!!!

「グバァァァァッッッ!!??」

次々と男達は、しぃの腹の「マークシート」を剥がしていく。
一瞬心配そうな表情を見せた受験生だが、モララーの
「あ~、心配はいらんよ。皮だけ剥ぐわけじゃないから。
 その下の筋組織ごとはぎ取るから、マークシートは破れないよ。見てみな。」
の言葉で、安堵の表情を見せた。
確かに、しぃは腹筋をえぐり取られ、内臓が見えている。
言うまでもなく、虫の息だが。

そしてカミソリがマークシートを回収したその後ろから、段ボールがしぃを回収していく。
もう絶命しているのもあれば、虫の息のものも………
ま、ここでどうあれ、全員焼却炉行きなのだが。

全員のマークシート回収が終わったところで、モララーが
「はい! ではこれで、一時間目は終わりです。お疲れさまでした!
 まだ試験はこれからですが、みなさんがんばってください!」
と言い残し、男達と一緒に教室を出ていった。