元プロ野球選手・多田野数人のこと。
概要
Web上においてTDNといえば、北海道日本ハムファイターズで活躍した元プロ野球選手で、同球団のコーチも務めたこともある多田野数人氏(TaDaNo)を指す。発祥はインターネット掲示板・2ちゃんねるで、彼のゲイビデオに出演の過去を語る際に「本名でなければセーフ」として隠語として用いられていた。これをTDN式表記法という。
掲示板発祥なので発音は不明だが、そのまんまタダノ、あるいはティーディーエヌなどが主流。トドン、トゥドゥンなどという別名で呼ばれることもある。
「真夏の夜の淫夢第一章 極道脅迫!体育部員たちの逆襲」では、後輩が車をぶつけてしまった暴力団員・谷岡の指示に従い、屈辱的なホモプレイをした後に一転攻勢するサッカー部員・三浦の役で出演。
「アッー!」「オナシャス!」などの有名インターネットスラング・淫夢語録を生みだした。
その他TDN情報
ゲイポルノ出演
「真夏の夜の淫夢第一章」出演は「たった一度のあやまち」としているが、もう一作OUTSTUFFにも出演していた(「ホモは嘘つき」の由来)。ただしこれには、「一回の契約で二本撮りだったのでは」という説もあり、容易に断定はできない。
監督のコメントに関する記事
「週刊現代」より抜粋。この記事からも「たまげたなあ」「なぜ女なんだ」などの淫夢語録が生まれている。
ビデオから画質取りした写真を見せると、監督は、「アッ」と絶句した。
―インタビュアー「このビデオに出ているのは、TDN選手ですね。」
監督「うわあ・・・、これはTDNですね。」
―インタビュアー「ほかにも、野球部の選手が出ている?」
監督「これ(後輩)はDBで、ああ、こっちはHTNですね。間違いない。なんだこれは・・・。たまげたなあ。」
後輩へのセクハラに関し、監督がTDN投手に事情を聞く。
TDN投手「仲良くなりたかった」
監督「なぜ、男なんだ」
TDN投手「女性ともしました(半ギレ)」
ホモネタについて
多田野が出演した作品の出演者*1のセリフ回しがあまりにも特徴的だった*2ことから前記のように影響力も非常に大きく、数々の名言が今なお「淫夢語録」としてネタ的に受け継がれている。
2000年代後半にニコニコ動画がサービスを開始するとブームの本拠となり、その他のゲイビデオもネタにされ始めたことで淫夢ネタは拡大の一途をたどっている。
そして一部の淫夢語録はネットミームとして広まっており、なんJにおいても淫夢発祥の用語とそうでない用語が渾然一体となって定着している。多田野が出演しなければ今のネット文化はまったく違ったものになっていたのではないかとまで論じられるほど、件のホモビは各方面に多大な影響を与えているのである。
しかし、一部のマニアの中には野球実況や他板にホモネタを持ち込む狂信者(所謂淫夢厨)がおり、内容が内容だけに良心的日本ハムファンそれ以外のなんJ民からも苦情の声が出ている。
- 「関係ないスレにホモネタを持ち込むのは荒らしと一緒」
- 「なんJ発祥のネタではないのに『ホモネタ=なんJ・日本ハム』と思われるのはいい迷惑」
- 「なんJ語に件のホモビ発祥の単語はあるが、なんJ民=淫夢厨扱いするな」
- 「ガチホモ板に行け」
などホモスレは総じて荒れる傾向にある。
またニコニコ動画においても淫夢厨は他ジャンルへの甚大な風評被害を与えているため、ニコニコ運営から敵視*3されている。
その後のTDN
このスキャンダルが原因でTDNはドラフト漏れし、単身メジャーリーグへ渡る。しかし、メジャーでもこの事件が明るみに出ると大騒ぎとなった。アメリカスポーツ界はロッカーもシャワーも極めてオープンなマッチョイズム的、反LGBTの気風が根強く、野球を含む4大スポーツで現役選手としてゲイをカミングアウトした選手がいなかったためである。
このため、TDNは説明を求められ「当時は若く、お金がどうしても必要でした。たった一度の間違いです」「僕はゲイではありません。これだけははっきりと真実を伝えたかった。」と釈明したことでチーム及びメジャーリーグでも受け入れられることとなった。
ビデオ出演したという過去について、同性愛に比較的寛容なアメリカだけでなく、日ハム時代に森本稀哲のジョークのネタにされたり、石川のチームメイトからネタにされるなど受け入れられているようで、特に石川移籍後は度々ビデオ出演について自ら口にするようになっている*4。また多田野が更新しているnoteにおいても度々自虐ネタとして登場する。