ブラッククローバー

Last-modified: 2024-03-26 (火) 00:27:25

登録日:2017/09/03 Sun 01:14:34
更新日:2024-03-26 (火) 00:27:25
所要時間:約 15 分で読めます


▽コメント欄
Tag: 週刊少年ジャンプ 集英社 ブラッククローバー 17年秋アニメ 田畠裕基 漫画 魔法 ブラクロ アニメ 吉原達矢 種村綾隆 ふでやすかずゆき 加藤還一 ジャンプGIGA 愛すべきバカ達 稀に鬱展開あり



諦めないのが俺の魔法だ!!!!






概要

『ブラッククローバー』とは、週刊少年ジャンプにて連載されていた漫画作品である。作者は田畠裕基。2015年12号より連載開始。
魔法の実力こそ全てとされる世界に生まれた「魔力0の少年」アスタの冒険と成長の日々を描く王道ファンタジー漫画である。
ちなみに作者はかつて同誌で『HUNGRY JOKER』という漫画を連載していたが、ジャンルから主人公の性格から色々と真反対。
設定的には良く言えば王道、悪く言えば目新しくもない剣と魔法の冒険活劇だが、その勢い全振りの爽快感は実に少年漫画。
2017年10月から2021年3月にわたってTVアニメが放送され、2023年には劇場版も公開された。

連載が長期化するにつれて休載・一部下書きのまま掲載・減ページ・作者及び家族の体調不良を巻末コメントで報告する等数多くのトラブルに見舞われ、2022年にはジャンプでは異例の3ヶ月休載という措置が取られたがそれでも状況は変わらず*1、2023年38号にて本誌の連載は終了し、続きは系列季刊誌であるジャンプGIGAに移籍となった。
読切版がGIGAの前身であるジャンプNEXT掲載である事を踏まえると古巣に帰った事になる。

あらすじ

魔法が全てを司る世界。かつて魔神から世界を救った「魔法帝」の名は代々受け継がれ、今も人々の憧れとなっている。
魔法帝が治めるクローバー王国、その辺境の村に住むアスタとユノもまた、いつか自分こそ「魔法帝」になるという夢を抱いていた。
…しかし世界の誰もが大なり小なり魔力を持ち、魔法を行使できるこの世界にも関わらずアスタは一切の魔力を持たない人間だったのだ!
これは、魔力を持たない少年が魔法使いの頂点「魔法帝」を目指す冒険の物語…

【登場人物 】

アスタ?
CV:梶原岳人
主人公。 生まれてすぐ捨てられ、孤児院で育った。
老若男女魔法が使えて当たり前の世界に生まれながら魔力が一切なく(今のところ作中で唯一)、当然魔法も使えず、町の人間からも馬鹿にされてきた。
齢15で授けられる魔導書(グリモワール)すら現れなかったが、その晩盗賊に襲われたユノを助けようとした際に五つ葉のクローバーの魔導書が出現、反魔法の剣を手に入れる。
魔法が使えないなりに毎日泥だらけになりながら努力を続け鍛えてきた為筋骨隆々のムキムキマッチョ、強化魔法と見紛う程の身体能力を持つ。お陰で非常に重い反魔法の剣も苦もなく操る。

更に生まれながらに逆境と戦ってきたから絶対に諦めない鋼の精神力の持ち主で、無理だと分かったところで自分なりの別の方法を即座に探そうとするなど度を越えてポジティブ。
それ故周りを勇気づけることが多々あり、女性とのフラグもちょくちょく立てているが本人は孤児院のシスター一筋。
現在は魔法騎士団の一つ、「黒の暴牛」に所属。
実は五つ葉の魔導書にはエルフ転生事件の悪魔とは別のものが宿っており、エルフ事件後はクローバー王国の一部貴族やハート王国に敵視されている。
ブラックアスタと呼ばれる強化魔法は、この魔導書に宿る悪魔の力を一部解放している状態である。

ユノ?
CV:島﨑信長?
アスタの幼馴染でライバル。一緒に教会に捨てられていた孤児。
魔力に恵まれ、作中でも屈指の天才。風の魔法に適性を持ち、後に風の精霊シルフ(呼称はベル)の力も得る。
魔導書授与式では幸運が紛れ込んだ四つ葉のクローバーが記された魔導書を授かっている。
クールな性格で自信家、非常に負けず嫌い。周囲の思惑とは裏腹にアスタのことは昔から認めており、彼と幼少期に交わした約束を守るべく魔法帝を目指している。
ただし自信家過ぎて敵も作りやすく、本人もそれを気にしないのが難点。
魔法騎士団の一つであり最高位に位置する「金色の夜明け」所属。
ベルと融合する精霊魔法を使うと、ブラックアスタとは対照的なイメージの姿となる。また、マナゾーンも習得した。
エルフの転生魔法を受けた際には、リヒトの(生まれることはなかった)子供の魂に乗っ取られたが、自我を強く保ったため転生魔法によるエルフの魔を自分自身の力として扱い、アスタと共にエルフや悪魔と戦った。ベルもエルフの魔を得ており、平坦だった胸部分が成長している。

★黒の暴牛
●ヤミ・スケヒロ
CV:諏訪部順一?
「黒の暴牛」団長。
強化魔法で身体能力を上げて闇魔法を纏わせた「刀」を用いた近接戦闘を得意とする。 更に魔法とはまた違う「気」を読む事にも長けているため戦闘能力は非常に高い。
一見適当で不真面目なおっさんだが、荒くれ者揃いの「黒の暴牛」を束ねるだけの器を持っている。
アスタと同じく自分の限界を自分で決めることが嫌いであり、逆境においても自身の限界を超える機会だと思う豪胆な人物。
その信条ゆえ無茶ぶりが多くマイペースな言動も多いため基本的にはボケ役。
元は小さい時にクローバー王国に漂着した異人であり苦労も多くしてきたが、そんな様子はおくびにも出さない。
団長となる前に、とある事件の中で同じく団長となる前のヴァンジャンスと友人関係になっており、後に二人同時に現在の団長となった。

●ノエル・シルヴァ
CV:優木かな
王族の血筋を引くシルヴァ家出身。
水魔法の使い手であり非常に強い魔力を持つが、制御が大の苦手。その不出来故に家族から勘当され、シルヴァ家出身者が所属する「銀翼の大鷲」ではなく「黒の暴牛」に所属している。
良家の出ゆえかプライドの高さが目につくが、次第に態度を軟化させテンプレツンデレヒロインの道を歩んでいる。
アスタに影響されて徐々に自信を持つようになり、実力を着実に上げている。またアスタに惹かれるようにもなるが、その気持ちを今は必死に否定している。
4兄弟の中では最も母親によく似ている事が伺える。
●マグナ・スウィング
CV:室元気
田舎出身の下民で、ヤミの自称筆頭舎弟。
炎を野球のボールやバットのように象った魔法を使い、少ない魔力を補うようにそのバリエーションは豊富。
ありもしない洗礼の儀を新入団員に行うのを恒例行事にしている。
ややズレた(ヤンキー)の美学の持ち主だが、その兄貴肌と人の良さは本物。

●ラック・ボルティア
CV:村瀬歩
平民出身だが、幼年期に貴族に勝った程のポテンシャルを持つ戦闘狂。別名狂喜のラック。
雷魔法を装備するように身に纏い、攻撃力と速度を飛躍的に高められる。
母親の言葉の影響で勝ち続ける事に非常に拘っていて独断専行が目立っていたが、アスタと任務を共にして協力の楽しさを覚える。
後にマグナとはライバルのような関係となる。
エルフの転生魔法を受けた際には「ルフル」の魂に乗っ取られた。

●チャーミー・パピットソン
CV:安野希世乃?
綿創成魔法を使うチマッとした女の子。
基本的に食欲を元に行動し、任務などよりも食欲を優先する。
敵を一撃で倒したり小型化して動き回れるなど魔法能力はかなりのものの筈が、もっぱら食欲を基点に用いるので、その実力をちゃんと知る者はあまりいない。
特上の料理を救出されて以来、ユノを救食の王子と呼び惚れている。
彼女の特筆すべきは、自身の魔法で生成された料理を食べた者は魔が回復するという能力。

●フィンラル・ルーラケイス
CV:福山潤
珍しい空間魔法の使い手。
攻撃するのを暴力として好まなかった為に攻撃魔法を一切使えず、移動や転移といった補助的な能力しか持たない。
優秀な弟との比較から自分に自信が持てず、ヘタレでナンパなアッシーとなっていたが、諦めずに敵と戦うアスタに感化されて最強になるのではなく黒の暴牛を最強にするのを目標とする。
以来努力も重ねたようで、実力が開花し始めている。
ロイヤルナイツ選抜戦でエルフの力の一端に支配されたランギルスにより重症を負うが、転生魔法発動を機にランギルスの魂の声に起こされ復活。ヤミとジャックと共にエルフ化したランギルス(ラトリ)と交戦し因縁の兄弟対決に勝利した。

●ゴーシュ・アドレイ
CV:日野聡?
妹命の鏡魔法使い。
貴族の名家出身だが両親の死後家を乗っ取られ、以降犯罪に身を染めてでも妹を守りながら生きてきた為に極度のシスコンとなった。
妹優先で周りを鑑みない性格だが、不本意ながらアスタを認めた事で僅かながら他人に気を回せるようになり、優れた才能を更に生かせるようになる。
でも妹命は変わらない。
エルフの転生魔法を受けた際には「ドロワ」の魂に乗っ取られ、同じくエルフに転生した妹のマリー(エクラ)の瞳魔法と共に魔法騎士団と対峙。

●バネッサ・エノテーカ
CV:水樹奈々?
魔女の森出身で酒大好きな姐さん。
基本的には酔っ払いであてにはしにくいが、本調子にさえなれば高い実力の持ち主。
糸魔法使いで運命を操る力を持つ者として魔女の女王に閉じ込められていきてきたが、魔女に追われていたヤミに付いて外の世界へと脱出した。
それからヤミを最大限慕っている。
作中屈指の「運命を操る」能力の持ち主で、黒の暴牛団員の攻撃・防御サポートを行う。強力な能力の反面、魔の消費量が凄まじい。

●グレイ
CV:高橋未奈美
本名不明。変身魔法の使い手で、普段は他の団員か大きな何かに化けている。
正体は可愛いお嬢さんで、極度の恥ずかしさを何かに化ける事で克服していた。
能力が向上した際には、相手の魔法属性を書き換えることも可能となった。

●ゴードン・アグリッパ
CV:松田健一郎
呪術魔法のエキスパート。
常にブツブツ言っていてコミュニケーション不可。と思われているが本当は友達が欲しいのに出来ない寂しがり屋。
今のところ呪術魔法含めて作中描写が殆ど無いので、これからの活躍に期待。
家族全員が(元々赤の他人だった母親も含め)彼と同じ顔となっている。また、実家は医療学を営んでいることも発覚したが、ゴードンと同じ容姿やコミュニケーション能力が欠如している性格で勘違いされてしまっている。

●ネロ
CV:咲々木瞳→佐倉綾音
アスタにずっと付いて回るアンチドリ(魔力の低い者にたかる鳥)。
魔石を拾ってきたり喋ったりなど謎の多い存在だが、正体は初代魔法帝ルミエルに使えた従者の魔導士「セクレ・スワロテイル」。
貴族出身の彼女だが、扉の開け閉め程度しかできない能力の持ち主。魔導具で平等な世界を作ろうとするルミエルにその能力で協力していた。
悪魔の「五つ葉の魔導書」を作り出す策略でエルフが虐殺された事件の際には、悪魔の手に魔導書が渡ることを防ぐために魔石を使って悪魔を封印。しかしこれでは完全な封印とならないため、ルミエルをも封印していつの日か再び完全に悪魔を封印できるように保険をかけていた。
この二度の封印を使ったことで、セクレは現在の鳥の姿をしたネロとなってしまった。

●ゾラ・イデアーレ
CV:緑川光
牙の生えた黒いマスクで口元を覆っている長身の男。灰を用いて様々な罠を仕掛ける罠魔法の使い手。
下民でありながら優れた才能を持っていた父親を尊敬していたが、それを妬んでいた魔法騎士によって父親を殺されて以来汚職の限りを尽くす魔法騎士を片っ端から襲撃し制裁を下していた。(なおこの行為はユリウスから「内偵」の名目で黙認されている)
その後ヤミに敗れギルドにスカウトされるも当初は拒否していたが、アスタとの共闘をきっかけに入団することになる。

●ヘンリー・レゴラント
CV:斎賀みつき
黒の暴牛のアジトである屋敷の中に住んでいた長髪の青年。すっとろい喋り方が特徴。
虚弱体質故に周囲から魔力を吸収しないと寝たきりになってしまう性質のため、ヤミと魔力を持たないアスタ以外にその存在を知る者はいなかった。
物体を思うがままに組み替える組み換え魔法の使い手で、屋敷を巨大ロボに変形させて戦う。

●ナハト・ファウスト
CV:下野紘
スペード王国の刺客であるゼノンによってヤミが攫われたことで失意のどん底に陥ったアスタの前に現れた謎の男。細目と黒いポニテが特徴。
その正体は黒の暴牛の副団長で、長い間スペード王国の動向を監視していた。
元々はとある貴族の生まれで、弟モルゲンと共にヤミとは長い付き合いであったが、悪魔との契約の際の儀式に失敗し、自分を除いた家族全てを失ってしまう。
その後はヤミの誘いを受け黒の暴牛に入団するも、上記の理由で単独行動を取っていた。
影魔法の使い手だが、同時に中級クラスの悪魔4体を従える悪魔憑きでもあり、アスタに悪魔の力の使い方を指導する。

★金色の夜明け
●ウィリアム・ヴァンジャンス
CV:小野大輔?
「金色の夜明け」団長で、最も魔法帝に近いと言われている。
金色の夜明けは団員の才能が早期に開花すると言われ、また彼自身の世界樹魔法も町を埋め尽くし軍を壊滅せしめるなど指導力も騎士としての力も極めて優秀。
ただ普段から顔半分を隠す派手目の仮面を被っていたり忙しいと称して色々動き回っているようだったりと、やや不審な点も見られる。
実は貴族の落胤であり、生まれつき顔半分を傷痕で覆われていて仮面もそれを隠す為に魔法帝に貰った物。ヤミもそれを見聞きして一旦疑惑を払拭している。
作中の男性では唯一?睫毛が描かれているので女性疑惑もあった。
▼以下、ウィリアムという存在の正体

正体は「ウィリアム」であり「リヒト(パトリ)」でもある。つまり、一つの肉体に2つの魂と各々の魔導書を持っている。
大昔に悪魔の策略でエルフが虐殺された際、リヒトが放った転生魔法でパトリの魂がウィリアムの肉体に転生していた。
お互いの魂は会話ができるようになりパトリにとって唯一の人間の友となり、そしていつの日か好きなタイミングでお互いの人格を変えることができる。ウィリアムからエルフへ人格交代を果たす時、額の傷はウィリアム自身の呪いのため一時的になくなる。
現魔法帝ユリウスに拾われ仮面を与えられ魔法騎士団長にまで登らせてくれたことには感謝しており、そしてまた自分の中に眠るパトリの魂も大事に思っている中で、ウィリアムは自分ではどちらか一人に尽くすことを決められず、「パトリとユリウスを戦わせて勝った方につく」と全てをパトリに委ねた。
そしてパトリがユリウスを殺害したことで、パトリの悲願であるエルフの転生とクローバー王国の抹殺を受け入れ、永い眠りについた。
悪魔討滅後は苦しみ続けるエルフに転生した魔法騎士団を救うためにパトリの意思で再びウィリアムの人格が表に現れ、世界樹魔法の力を使用。
転生魔法が消滅しエルフの魂が解放・昇天されてゆく中で、ラデスが使った死霊魔法によりパトリが再び現世に生還。魂同士でしか会話ができなかったウィリアムとパトリ、二人の友人がついに、別々の肉体で触れ合い会話をすることができるようになった。

●ランギルス・ヴォード
CV:石川界人?
「金色の夜明け」副団長。
フィンラルの腹違いの弟だが、兄とは違い攻撃的な空間魔法の使い手。他の面も優秀な為長男を差し置いてヴォード家跡取りと目されている。
任務遂行の為に民間の犠牲を切り捨てる所が見られるなど風貌以外は兄とは特に似ていない。
エルフの転生魔法を受けた際には「ラトリ」の魂に乗っ取られた。転生魔法から解除され悪魔の事件が去った後は、フィンラルを兄として認める態度を見せているが、からかうような小悪魔的な姿勢も見せる。

●クラウス・リュネット
CV:寺島拓篤?
鋼創成魔法の使い手。
一般的な貴族らしく下民を見下す所が見られたが、任務を共にしたアスタとユノに感銘を受けて認識を改める。
エルフの転生魔法を受けた際にはエルフに魂に乗っ取られた。

●ミモザ・ヴァーミリオン
CV:西明日香
植物創成魔法の使い手で、魔の感知や回復が得意。
ミモザの母親とノエルの母親が姉妹でありノエルの母はヴァーミリオン家からシルヴァ家に嫁に行っているため、
ノエルとは従姉妹通し。
任務を共にしてからアスタに好意を抱いている天然娘。
ハート王国とは交流がある模様。

★紅蓮の獅子王
●フエゴレオン・ヴァーミリオン
CV:小西克幸
「紅蓮の獅子王」団長。
静かな外見とは裏腹に熱い男で器も大きく、王都襲撃の際には別々の団長及び団員を迅速に防衛に振り分けたり戦闘中も的確にアドバイスを授けるなど牽引力にも長ける。
またアスタ、ノエル、後述のレオが苦戦した相手を圧倒するなど騎士としても優れていたが、パトリにより右腕を切断され昏睡状態に陥る。
エルフの転生魔法発動の際、紅蓮の獅子王を救うために火精霊のサラマンダーに選ばれ、炎の義手を授かりつつ復活。

●メレオレオナ・ヴァーミリオン
CV:皆川純子
フエゴレオンの後任の「紅蓮の獅子王」団長で、フエゴレオンの姉。
戦事や政に興味がなく表舞台には立たなかったが、戦えば弟より強いとされる女獅子。
目的の為なら他の団長も巻き込み実力行使もも厭わない弟並か以上に苛烈で熱い性格。
マナゾーンさえも大自然の中で暮らすうちに自然に習得し、サードアイのライアの模倣魔法をものともせず圧倒。エルフに転生した魔法騎士団と覚醒したライアの5名相手にも傷を負わせるほど善戦。
その強力過ぎる身体と魔法の能力から、ライアには「本当に人間か」と疑われるほどで、ヤミからは「アネゴレオン」と呼ばれた。
レオが生まれた頃、獅子は谷底に子を落として強く育てるという考え方を真に受けており、実際にレオを突き落そうとしていたところで、フエゴエオンが「自分で育てよう」となった過去がある。

●レオポルド・ヴァーミリオン
CV:KENN?
フエゴレオン、メレオレオナの弟で、炎魔法使い。
やっぱり熱い性格で、貴族団員に臆せず食って掛かったアスタをライバルと一方的に認める。後にはライバルのライバルはライバルだと、ユノもライバルと認める。
副団長っぽい立ち位置なのだが、今の所明確な表記は無い。
エルフ事件の際には、兄が昏睡、姉が不在の中で紅蓮の獅子王を守るため奮闘。その勇気に反応したのか、フエゴエオンが火精霊サラマンダーを率いて奇跡の復活を遂げた。

★銀翼の大鷲
●ノゼル・シルヴァ
CV:鳥海浩輔?
「銀翼の大鷲」団長で、ノエルの長兄。水銀魔法の使い手。
貴族らしく平民や下民、果ては他の団員でも実力不足ならば妹にすら蔑みを向けるが、反面実力ある者についてはある程度認めたり自分の失態を恥じるなど、他のシルヴァ家よりは騎士団員としての心構えが備わっている。
特にフエゴレオンを競い合う者として認めている。
エルフの転生魔法事件の際には、ノエルと共に転生したエルフと交戦。ノエルの成長を知り、今までの辛い態度を詫びた。
実は家族の中で唯一母の死の真相を知っているが、ある理由から口外できずにいた。ノエルのことを心配しているのだが、ノエルと同様兄妹揃って自分の気持ちを正直に出せない模様。

●ネブラ・シルヴァ
CV:逢沢ゆりか
シルヴァ家の長女で、ソリドとノエルの姉。人を弄ぶ事を何よりも好んでいる為、霧魔法による大量の分身や幻で敵を必要以上に痛めつける戦法を好む。
普段から魔法が不得意なノエルを見下しているなど、性格が良いとは言えない行いが見受けられている。
とはいえエルフ転生事件の中でエルフの襲撃を受けて重傷を負った際、単独でエルフ達を倒した彼女を見てその成長ぶりを評価するなど人を見る目はある。

●ソリド・シルヴァ
CV:山本匠馬
シルヴァ家次男。水魔法の使い手。
負傷した者すら見下すTHE貴族と言わんばかりの嫌味な性格。言葉が過ぎてノゼルから睨まれた事も。
貴族の立場や才能に胡座をかき過ぎている嫌いがある。
兄や姉以上にノエルの事をひどく苛めてきたが、エルフの転生魔法事件でノエルが高い実力を発揮したのを受け、多少仲は改善した。

★紫苑の鯱
●ゲルドル・ポイゾット
CV:杉田智和
豪商上がりの「紫苑の鯱」団長。
透過魔法の力で団長まで登り詰めたが、裏では闇取引などで財を蓄えていた。
最後は稀少な魔道具に目が眩み明確な反逆に手を貸した為に失脚した。
後にエルフ転生事件の騒動の最中に脱獄。かつて同じ団に所属し、1話でユノから魔導書を奪おうとして捕らえられていたレブチと共に汚名返上を目指すものの、悪魔との戦いに巻き込まれて動けなくなっていた所をヤミに捕まり逆戻りとなった。

●カイゼル・グランボルカ
CV:松田健一郎
ゲルドルの後任として団長に就任した、その名の通りカイゼル髭が特徴の壮年の男性。奥さんがいる。
魔力を自らの周囲に生み出し攻防一体の盾とする渦魔法の使い手で、『王国最強の盾』の異名を持つ。
人徳と能力を兼ね備えた人物で、表立つことを好まない性格故に団員からは慕われている。
団の変革に乗り出すが、エルフの転生魔法によって操られてしまった。

★碧の野薔薇
●シャーロット・ローズレイ
CV:小林ゆう?
鎧兜勇ましき「碧の野薔薇」団長。
普段はまさにクールビューティーといった趣で、並の男は歯牙にもかけず実力も相当。
しかしヤミが近くにいると内心バクバクで平常心を保つのが精一杯になる愛すべき姉御。
エルフの転生魔法を受けた際には「シャルラ」の魂に乗っ取られた。(悪魔の策略で)エルフが人間に虐殺されたと思わされたエルフの魂の例に漏れず、シャルラも人間を憎むが悪魔が姿を現した際にはヤミと共闘することになる。
シャーロットはシャルラの行動を見ていたらしく、転生魔法が解除された後には(シャルラが)ヤミと触れ合ったことを想いだすと凄まじい寄生を発しながら凄まじい速度で王都中を走り回った。

●ソル・マロン
CV:書上春菜
ゴーレムを操る土魔法の使い手。
シャーロットに生きる希望を与えられてから心酔しきっており、男嫌いの影響を受けて輪に掛けて女尊男卑が激しい。
転生魔法の一件の後にはヤミには柔らかな態度をとるようになった。

★翠緑の蟷螂
●ジャック・ザリッパー
CV:浪川大輔?
切断魔法の使い手で「翠緑の蟷螂」団長。ノゼル曰く元平民。
ヤミとよく口喧嘩をしているが、仲が悪い訳ではない。細長い身体と魔法の特性が合わさり、団名通りまさに蟷螂。

●セッケ・ブロンザッザ
CV:逢坂良太?
青銅創成魔法の使い手で受験生としてはなかなか優秀な魔法を披露している。
ただ相手がアスタだったので一撃で破られてしまい、そのせいか中の下の団(翠緑の蟷螂)に入る羽目になる。どうやら結構苦労している模様。
フッハ!というかなり特徴的な口癖が何よりの個性。

★珊瑚の孔雀
●ドロシー・アンズワース
CV:伊瀬茉莉也
「珊瑚の孔雀」団長。
作中の殆どの場面で眠っていて返事もイビキでしか行っていない為、どんな魔法を使うかなど色々詳細不明。
唯一起きていたのはユノの入団指名で挙手していた場面……と言いたいが、この時すら寝ていたかも知れない。
エルフの転生魔法を受けた際には「レーヴ」の魂に乗っ取られた。この時に「夢魔法」を使って夢の世界(幻惑の界[グラマーワールド])の中で相手と戦う戦法をとることが判明している。
また、ドロシー・アンズワース本人は明るくハイテンションな性格で、サリーに年齢を聞かれた際には「脂の乗った27歳」と答えている。

●キルシュ・ヴァーミリオン
CV:浪川大輔
「珊瑚の孔雀」副団長でミモザの実兄。
極度のナルシストでありとあらゆる事を美しいか否かで判断する為、実妹からも面と向かってキモいと言われる。
だが戦況分析やアドバイスは確かで副団長としてはしっかりしている。団長が団長なので、彼は彼なりの苦労もあるだろう。
下民を見下していて、傍にいるのも嫌がっていたが、犯罪組織『白夜の魔眼』討伐部隊のメンバーを決める試験にてアスタ達のチームに敗れた後、『自らのおごりを捨て去る』名目で断髪。彼等の評価を改めた。

★水色の幻鹿
●リル・ボワモルティエ
CV:花江夏樹?
「水色の幻鹿」団長で、団長唯一の十代。
絵画魔法の使い手で、全ての属性を描いて再現出来る。
しかし騎士と言うよりは芸術家思考で、その実力を発揮出来るかは相手の強さに左右される。
アスタと即友達になったり空気を読まなかったり選抜試験に偽名で参加したりと、貴族や団長らしからぬ所が多々見られる。
エルフの転生魔法を受けた際には「リラ」の魂に乗っ取られた。

★クローバー王国関係者
ユリウス・ノヴァクロノ?
CV:森川智之
クローバー王国最高の魔導士である「魔法帝」その人。アスタやユノの目標である。
魔法に関しては知識豊富かつ好奇心旺盛であり、知らない魔法を見ると目を輝かせるなど子供のような面を見せる。
人を見た目や社会的な物では差別しないおおらかな性格のため、その人柄に惚れこみ忠誠を誓うものも多い。
ただし、敵と対峙する際は命を奪うことを躊躇わないし、魔法帝になる条件は何よりも最強たらしめる「実績」と語るなど現実的な面もある。
表紙のない魔導書を所有しており、相手の時間を奪ってストックし利用する「時間魔法」を使う。また、マナゾーンも使用可能。
ウィリアムが明かした正体たるパトリと交戦し国民を守るために敗北し殺害された。
しかし悪魔の一件後には自分がストックしていた時間を使って少年体で復活。その容姿や失った魔から魔法帝継続は不可能と思われていたが、国民からの支持により今でも魔法帝の椅子に座っている。

●アウグストゥス・ギーラ・クローバー
CV:宮本淳
クローバー王国国王。
権威を笠に着る典型的な人物で、魔法帝が自分より人気なのも王族が団長ではない金色の夜明けが騎士団筆頭なのも苦々しく思っている。
また無礼な言動があったとはいえ功績者を感情で処刑するよう命じるなど、器も小さい*2
しかし、ユリウスの人気を苦々しく思っているがそのユリウスの言葉を無下にしたりとかはせず不満あれど聞き入れていたり、王の仕事などもちゃんとしてたりと暗君という訳ではない。

●ダムナティオ・キーラ
CV:土田大
クローバー王国の魔法議会の議長にして王族キーラ家の一人。
天秤の力で相手の魔力を強制的に弱体化させる天秤魔法の使い手。
己が信じる正義の為なら父親を裁くほどの冷酷非情な性格で、エルフ転生事件の責任者としてアスタを一方的に『悪』と断じ処刑しようとした。
しかしそれに反発した黒の暴牛総がかりの乱入、紅蓮の獅子王団長フエゴレオン・ヴァーミリオンと銀翼の大鷲団長ノゼル・シルヴァの介入で一時的に裁判が中断されるなどのトラブルによって処断は中断されることになり、
更にはユリウス自身の命もあってか身を引くことになった。
その後は独自に悪魔憑きの調査を行っていたが…
アニオリストーリーでは上記の性格とは違う、部下思いの一面を見せた。

★ダイヤモンド王国関係者
●マルス
CV:梅原裕一郎
ダイヤモンド王国最強の八人である八輝将の一人。
額には魔力を増幅させる魔導石が埋め込まれており、魔導書なしでも強力な魔法を操る。
感情表現に乏しく、味方のロータスはコミュニケーションをとることに苦労している。
鉱物魔法の使い手だが軍の改造手術により炎属性の魔法も使用できる。

●ロータス・フーモルト
CV:堀内賢雄?
ダイヤモンド王国の魔導士。「奈落のロータス」という異名を持ち、娘が三人いる。
戦闘経験豊富のベテランで過去には魔法帝やヤミとも戦ったことがある。
煙魔法の使い手で相手をじわじわと弱らせ「奈落」の底に引きずり込むのが基本的な戦闘スタイル。

●ラドロス
CV:草尾毅?
ダイヤモンド王国最強の八人である八輝将の一人。
陽気な性格のお調子者だが他人を蹴落としてでも上り詰めることに喜びを見出だす残忍で好戦的な一面も持つ。
元々魔力の属性がなくそのことがコンプレックスだったが軍の改造手術により相手の魔法を吸収しそれを自分の力として放出する能力を得た。

用語

(マナ)
ブラッククローバー世界に存在し、人々に内在する超常的なエネルギー。魔力と表現される事も。
魔法はこれを消費して発動出来る。また人々に常に内在する為感知能力が高ければ人物や魔法を五感以外で察知する事も可能。
これの多寡は魔法そのものの威力や使用量に直結し、一般的に貴族や王族は保有量が多く、平民→下民と総量が下がる傾向にあり、魔法の才能もこれで判断される事が多い。
だがラック(平民)やヤミ(異人)など例外も明確に存在し、平民出身の団長も見られる事から上記はあくまでも総論に過ぎない。
魔の扱い方を磨くことで、マナスキンやマナゾーンといった更に強力な魔法を使うことが可能。

魔導書(グリモワール)
クローバー王国に住むすべての国民は十五歳になるとこの魔法の書を受け取る。基本的に使える魔法の属性は一人一つ。持ち主の心の成長により新しい魔法がページに刻まれる。
別にこれが無くても魔法は使えるが、その場合は基礎的な物に限られる。
装丁に四つ葉のクローバーが描かれた物は幸運が宿ると言われ、初代魔法帝も所持していたと言われる。
アスタが持つ五つ葉のクローバーが描かれた物は悪魔が宿るそうだが、ごく一部の人間しかその存在を知らない。
ユリウスの魔導書は表紙が存在せず、全てのページが常に回り続けているという特殊なもの。
魔導書は一つの魂に一つで、一つの肉体に複数の魂を宿していると一つの肉体でその数の魔導書を持つことが可能。しかし表に出ている魂が使える魔導書はその魂を選んだ一つの魔導書のみ。典型的な例がウィリアム・ヴァンジャンスとパトリである。

○魔法帝
クローバー王国における最高の魔法使いの称号。9つの魔法騎士団を統括し王国を守護する役目を担っている。ただし国王は別に存在している。
歴代の魔法帝には国の危機を救った伝説とも言える人物もおり、アスタを始めとして憧れ、目標とする者も多い。

○魔法騎士団
魔法帝直属の魔法組織。
現在は「金色の夜明け」「銀翼の大鷲」「紅蓮の獅子王」「紫苑の鯱」「碧の野薔薇」「翠緑の蟷螂」「珊瑚の孔雀」「水色の幻鹿」「黒の暴牛」の9つの騎士団が存在している。風評としては「金色の夜明け」が全魔法騎士団で最も位が高く、「黒の暴牛」は問題児だらけの最低クラスとされる。
年に1度入団試験を執り行い、新人を団に引き入れている。
また任務の実績や功績に応じて星が授与され、年に一度の星果祭でその数による順位付けが行われる。






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*1 作者の関与度は不明だが、休載後も劇場版公開、舞台化、新作ソシャゲと新規メディアミックスが続いていた状況ではあった
*2 とは言え国民の前で無礼なことを言ったのでなんらかの処罰対象には本来ならなるが