父(あたしンち)

Last-modified: 2024-04-04 (木) 20:41:36

登録日:2022-05-27 (金) 23:58:26
更新日:2024-04-04 (木) 20:41:36
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「はっは」


CV.緒方賢一

この記事では、「あたしンち」に登場するタチバナ家の大黒柱のサラリーマンである父について紹介する。母共々夫婦揃って作中で名前が呼ばれていない。
「あたしンち」が家庭中心の作品であるためか働いている描写は皆無。
丸い頭に長い人中(鼻の下)と丸い眼鏡が特徴。水木しげる作品に登場しそうな顔つきをしている。
夫婦揃ってあまり顔と身体のバランスが取れておらず、耳がクマに近いレベルで上の位置にある。

口やかましい母とは対照的に家では無口で無表情で腰が重く、考えがミステリアスすぎて掴みきれない。
普段顔にはほとんど変化が見られず、「はっは」と発するのみ。そのため、喜怒哀楽の表現のほとんどはボディランゲージ。
とは言ってもそこまで鈍重ではなく気楽な雰囲気はある。外では腰が軽く、家族以外に対しては普通に会話する。若い頃も今より口数が多い。
思考が読めない時が多々あるが、長年連れ添っているだけあって母は割と父を理解している。

母と同じく九州の田舎?出身であり、大自然の中で育ったから(?)か言動が大胆すぎる…というか粗野で、非常にフリーダムな行動が多い。
例を挙げると、

  • 母との会話の返答が数日後
  • せっかちで、浴槽のカランの湯を注いでいる途中でも浸かったりする
  • おかわりが待てずカラのお茶碗をビール瓶の上に置きうっかり落としかける
  • 家族の誰かがじれったくしていて自分の行動が妨げられていると、しびれを切らして勝手に遂行してしまう
  • 年頃の娘がいる前で風呂上がり全裸?で家中をうろつく
  • トイレ?の戸を開けながら用を足し、しかも水を流しているときの便座の水流で手を洗う
  • 外出時に便意を催すと近くで野グ○をし始める
  • みんなで泣けるテレビドラマを見ていたら感極まって故意に電源を落とす
  • コンビニ?の商品を無意識に外に持ち出してしまう万引き?目前の行動を起こす(流石にこれは本人も珍しく慌てていた)

…などなど枚挙にいとまがない。ここに酒の酔いが回ると、

  • 知らない他人のカバン?や靴を自分のものとすり替えて家に持ち帰ってきてしまう(稀に両方右足などという笑えない事態も)
  • 家の中のものを片っ端からゴミ袋に放り込んでしまう「捨て魔」と化す

などグレードアップする。
しかも前者について母は「間違えて持ち帰ってきてしまったものが元々持っていたものより高価なら儲かったのでセーフ」と泥棒行為を容認する始末。
こう見ると破天荒っぷりが目立つが外ではまともなこともあり、礼儀やマナーに関しては割と常識的。
決めるところは決める、メリハリを持って振る舞える人物であると言える。
厚かましい母の非常識的な行いや、家族に対しての理不尽な行為をビシッと咎められる貴重な存在でもある。

一貫した趣味は酒、パチンコ、野球を中心としたスポーツ観戦。酒好きではあるが酒の味の良し悪しはあまり分かっていない。
配管関係や機械系に理解があるようで、簡単な水道管や自転車?、ドライヤーの修理は行える模様。仕事もその方面なのだろうか?
影響されやすい性格で特に「男のカッコよさ」や「ダンディズム」を感じさせるものに惹かれる傾向がある。
ケチな母とは対照に、自分の気に入ったものはあっさり買ってしまう豪快さ。(母も自分の旅行には頻繁に行っているが)
ひょんな事から何かによくハマりだすが、熱しやすく冷めやすいタイプのためすぐに挫折したり飽きてしまう。そのためアニメオリジナルエピソード?では扱いやすい

愛車はフォルクワーゲン・ゴルフ(初代)。

また、アニメエンディングテーマ?『LET'S GO! あたしンち』の彼のソロパートも異常。
歌詞は「ほほほほほーいのほほほのほい」に始まり「びゅーんびゅーん」や「でゅわでゅわーん」など、9割が謎の擬音と笑い声という一種の電波ソング。
掴みどころがないという父の特徴を上手く表現している歌詞である。


家族との関係

家での無頓着さや傍若無人な様子からは想像し難いが、家族想いなことが窺えるエピソードは多い。


  • 母とは見合い結婚。なお、父曰く母を選んだ理由は「人助け、かな…」らしい。
    母の取る行動には一人大受けしていることが多く、父にとって母は面白いペット的な存在なのかもしれない。
    母を信頼しているのか、食事では箸を出されるまで一切動かず、おわかりも自分で入れないなど亭主関白を超えてもはや乳幼児のような様子が目立つ。
    しかし、母は父に必要とされていることには満更でもないようであり、いい関係が保てている。
    母の作るトンデモ料理に対しては、みかんやユズヒコに比べると耐性があるようで、二人が文句を言うような夕飯でも騒がずに黙って食べている事が多い。
    そもそも酒>料理が優先順位な事もあるのだろう。ただし、余りにも酷い飯の場合には怒って出前を取るよう指示する。
  • みかん
    かわいい愛娘。みかんという名前は父が名付けた。
    眼鏡を取ると、小さいもののみかんと似た目をしており、みかんの特徴的な?は父からの遺伝。
    雑巾の手形からみかんの昔の手形を思い出してひっそり成長を実感したり、みかんのファッションの勧めを聞いていないようでしっかり聞き入れていたり…
    と母とは一転してみかんには好意的であるが、その好意は直接表さないツンデレ寄りな一面も。
    特にみかんの幼少期にはかなり気にかけており、みかんの散髪時に「髪は長い方がかわいいのでは」とこだわったり、ずっと面倒を見たがったりしていた。
    今でもが近付いてきたときにみかんのになるなど(真意は不明)、父親としての振る舞いを見せる。
  • ユズヒコ
    息子。何気にユズヒコのことをユズヒコと呼ぶ数少ない人物。
    同じ男同士としてユズヒコのみかんや母には分かってもらえないことを受け入れられる寛容さがある。
    しかし、基本的にはやっぱり何を考えているかは分かりにくく、ユズヒコは気まずく感じている。
    時間が出来たときに、たまに二人だけで昼食の散歩に出かけたり漁港に行ったりとどこかに赴くことがある。
    野シ○ンや野グ○をするのをユズヒコが全力で阻止するなど、もはや介護同然。
    なお、イチモツの大きさは、普段気にせず丸出しの父が健康ランドの大浴場でユズヒコのモノを見て凄んだことから、負けている様子。

父を取り巻く人物

仕事の描写が少ない都合上、父の知り合いの描写も少ない*1が、アニメ「新あたしンち」では父が晩酌を交わすエピソードが78話中3つと多め。

  • 父の友人
    CV.岩尾万太郎
    父の仕事仲間の白髪のおじさん。
    父と同じ九州弁で話し、居酒屋で父や店主の夫妻と日常のあるあるをオムニバス形式で語り合う。
    ただ、父と同僚であるにもかかわらず、仕事の話はしない。オフには仕事の話を持ち込まない主義なのだろうか。

名言

  • 出前取れ出前
    母の料理が食べることすらできないと判断したときの常套句。父の代表的セリフの一つ。
    巷では頭文字を取って「DTD」と略されることも。
    アニメでは他にも「腹壊すぞ腹」など、「(名詞)動詞(同じ名詞)」の構文が時折現れる。
  • カーナビ使えたら迷えなくなるじゃないか
    カーナビの代わりに母の道案内で二人でドライブしていたが、目的とは違う蕎麦?屋に着いてしまい、そこで昼食を取っていたときの一言。
    そこの蕎麦屋では他にはない綺麗な風景を見ることができた。
    カーナビを扱いきれなかったことを母が嘆いていたが「お前がいる」とフォローする粋らしさも。
  • 甘やかしてるのはお前だ
    ユズヒコに秘境に友達と釣りに行きたいと頼まれ、父はユズヒコに自身が昔使っていた釣り竿を託した。
    執拗に反対していた母が釣り竿を渡した父に「甘やかさないで」と言ったことに対しての発言。
    冒険をしたいというユズヒコの気持ち、そして成長のきっかけを後押しした。
    ユズヒコは釣り竿を折って帰ってきてしまうが、それを見ても「楽しかったか?」と息子を労う心意気を見せた。
  • 女房は戦友だ(抜粋)
    甥っ子の結婚式?で贈った式辞の一部。
    妻を戦友と称し、波乱万丈な結婚生活でも二人三脚で乗り越えて欲しいとエールを贈る。
    このとき母が本来の原稿を持ってくるのを忘れてしまい、焦りと緊張から会場でヤケ酒を飲んで酔っていた状態だった。
    つまりアドリブでのスピーチだったが、涙ながらに伝えた心からの新郎新婦への想いは会場に染み渡った。

「もういい、追記しろ、追記」


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*1 下記の友人が出てきたのも単行本13巻からと結構遅め。