自作コーナー/自作ブラックウォーター

Last-modified: 2009-09-17 (木) 12:06:40

自作ブラックウォーターとは?

[添付]
一部熱帯魚の故郷である水域では、ブラックウォーターと呼ばれる水域があります。
その水質に近づける販売物がありますが水質調整剤の中でも屈指の高額を誇ります。
(2000~3500円ほど)
そこで成分表を解析して自分で作ってしまおうという企画です。

主に広葉樹系のエキスが主成分といわれるブラックウォーターですが
自作での現在一番実績が出ているのは、某社正規品のラベルにも書かれている「ピートエキス」
の元である園芸用品の「ピートモス」の煮汁を使うという物です。
コストパフォーマンス的に考えると園芸用品のピートモスを正規品と同じ金額で
買うと両手に抱えないと持てないような量が貰えます。

作るにあたり短点を上げると

  • 成分表を見誤ると魚が全滅する恐れあり。
  • お茶を作るのと同じでエキスが出切ったピートモスの処理に困る。
  • 水がお茶のような色になる。
  • アルカリを好む生物には、使用できない。

等があげられます。

材料

  • ピートモス(和名:泥炭)
    園芸コーナーの土置き場にあると思われる、無農薬、無調整である物を選ぶ事。
    pH濃度の調整に石灰を入れた物があるが魚にとって毒なので注意する事。

  • 後で煮込むのでカルキ抜きなど特別にする必要は、無い。
  • 濾し袋
    きめの細かい物でないとピートモスが入れ物の中に散乱する。

作り方

  1. ピートモスを濾し袋に入れて入り口を縛る。
  2. 鍋に水をいれて10分ほど煮込む。
    濃縮液の場合1~2L、そのまま使う場合水槽と同じ容量を煮込む。
  3. ピートモス袋を鍋に入れてさらに数分煮込む。
  4. 別の容器に水と袋共に移し一日放置する。
  5. 茶色い水が出来ていたら完成。
    かき回さずにそっと液体を掬い取って使う事。
    濃縮液の場合ペットボトルなどの容器に移して保管する。
    そのまま使う場合は、pH濃度に注意しつつ水槽に移していく。
    小さな濾し袋にいれてフィルターの中に入れても良いかもしれません。
 

細かな濾し袋から漏れ出したピートモスが下にたまっているので
下手に容器をかき回すと汚れた茶色い水になってしまいます、その水を使うと
次の日には、底に沈殿してしまい見た目が悪くなります。
そっと上の方の水を掬い取り使用してください。
有機物が豊富に含まれておりそれらが作り出す有機酸のおかげでpH4~5ほどの酸性を示します。
そのまま使うとpHショックを起こし生物が死滅するかもしれませんので薄めてください。
さらに園芸用品で使われるだけあり有機肥料も豊富に含まれております。
また水を茶色くしているタンニンの効果で殺菌作用があり苔が生えにくくなります。
そしてどの成分がそうさせてるのか未だよく解明されておりませんが
熱帯魚の出産率が上がるそうです、ヒマなら作ってみる価値はありますね。

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