病気対策とは?
熱帯魚などの病気や怪我の早期発見、治療、予防などの情報を集めておく場所です。
病気の中には、人間で言えば風邪のようないつなってもおかしくなく、掛かった所で
数週間は、有余がある物から掛かるとその日に死亡するエボラ出血熱並みの致死率と
伝染力を誇る有害な病気まで多数存在します。
つまり早期発見が水槽内部の生命体のためになりますので毎日欠かさず
生命体の体をよく確認するようにしてください。
いつもと違う部分があった場合は、まずその魚を小型水槽等に捕獲し
他の魚に伝染するのを防ぎ、症状を検索して対策をすぐにとるようにしましょう。
また、治療したからと言って必ず直るとは、限りません。
治療する事自体が生命体にかなりの負担をかけます。
つまり病気でそもそも体力が落ちてる魚に鞭を打つような事をするわけです。
それだけのストレスに耐え切るだけの元気がある魚のみもう一度
貴方の前に元気な姿を見せてくれます、ぜひ愛を持って治療してあげてください。
※こちらも参考に→『治療薬』?
なお、ケガなどにも注意が必要です。
魚の中には、元気がよすぎて置物の狭いスペースに無理に頭を突っ込んだり
植物などをくくりつけてある糸にヒレなどを引っ掛けたりなどする魚もいます。
また魚は、人間の体温(約37度)でも火傷をしてしまいます。
それらを防ぐために常に体表を粘液で保護しているのですがコレが無くなる
状況、たとえばネットですくったなどした場合も危険です。
ケガを放って置くと感染原因となりかなりの確立で病気となります。
もし怪我をしている魚を見つけたら予防なども検討した方が良いでしょう。
最後に一つ
一度生物図鑑の方もご観覧ください。
生物の中には、その種独特の反応で病気と良く間違えられる物があります。
(例 ネオンテトラは寝ている時、体色が薄くなる・・・など)
※注意
参考資料として病気状態の魚の写真を掲示しております。
人によっては、ショックが大きい物があるかもしれませんので
それらに嫌悪感を抱く方や心臓が弱い方などは、コレより下を見ないようお願いいたします。
症状逆引きリスト
症状\病名 | 水カビ病 | 白点病 | エピスティリス症 | ねむり病 | グッピー病 | 転覆病 | イリドウイルス病 | リンホシスチス病 | ヘルペスウイルス症 | エピスティリス症 | エロモナス症 | カラムナリス症 | ウオジラミ症 | イカリムシ症 | テトラヒメナ症 | ダクチロギルス症 | 腸管鞭毛虫症 | 中毒症 | ストレス | 突然変異 |
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元気が無い | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||||||
呼吸が荒い | ||||||||||||||||||||
急死した | ○ | |||||||||||||||||||
成長が遅い | ○ | |||||||||||||||||||
目玉が白く濁っている | ||||||||||||||||||||
目玉が飛び出している | ○ | |||||||||||||||||||
目玉が窪んでいる | ||||||||||||||||||||
目玉が赤い | ○ | |||||||||||||||||||
体表が黒い | ||||||||||||||||||||
体表が白い | ○ | ○ | ||||||||||||||||||
体にカビが生えている | ○ | |||||||||||||||||||
体に穴が開いている | ○ | |||||||||||||||||||
体に細かな白い点がある | ○ | |||||||||||||||||||
体に糸状の物がついている | ○ | |||||||||||||||||||
体に充血がある | ○ | ○ | ||||||||||||||||||
体を擦りつける | ○ | ○ | ||||||||||||||||||
鱗がバサバサ | ○ | |||||||||||||||||||
ヒレを閉じている | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||||||||||
ヒレがボサボサ | ○ | |||||||||||||||||||
ヒレが溶けて無い | ○ | |||||||||||||||||||
ヒレにカビが生えている | ○ | |||||||||||||||||||
エラが溶けて無い | ○ | |||||||||||||||||||
エラがピンク色 | ||||||||||||||||||||
症状\病名 | 水カビ病 | 白点病 | エピスティリス症 | ねむり病 | グッピー病 | 転覆病 | イリドウイルス病 | リンホシスチス病 | ヘルペスウイルス症 | エピスティリス症 | エロモナス症 | カラムナリス症 | ウオジラミ症 | イカリムシ症 | テトラヒメナ症 | ダクチロギルス症 | 腸管鞭毛虫症 | 中毒症 | ストレス | 突然変異 |
病状詳細
水カビ病
- 原因
真菌であるカビが体表に寄生することによる病気。
見た目がまさにカビが生えたように見える事からこう呼ばれている。
初期症状では、体にカビが生える。
中期になるとそのカビが大きくなり、別の個所に移ったりする。
末期になると痩せてきて死に至る。
環境の悪化、体力の低下、外傷などが引き金になる事が多いが別の病気と併発する事もある。 - 治療法
メチレンブルー水溶液、グリーンF、ニューグリーンF、グリーンFリキッド、
アグテン、トロピカルゴールド、ヒコサン等による薬浴治療が良いとされる。
白点病
- 原因
※淡水魚と海水魚で原因となる寄生虫が違い、対処法も違うため注意が必要。- 共通
病原菌ではなく、寄生虫(繊毛虫、ゾウリムシの仲間)に寄生される事による病気。
非常に感染力が強く一匹でも感染が確認されると数日で全部に感染する事もざらである。
魚の免疫力が落ちているときに感染しやすいとされており、掃除直後や
季節の変わり目、新しい魚の投入時などに発症する事が多い。
皮膚組織の内側に寄生するため痒みや痛みを発し、魚が砂や石などに体を擦りつけるようになる。
重度になるとエラなどに寄生し、呼吸困難に陥り死に至る。
また寄生時に皮膚組織に侵食しており皮膚組織がボロボロになる事から
別の病気を誘発する可能性がある。
寄生虫自体の一生が非常に短く4日ほどで一生を終えるがその前に数百~数千の子孫をばら撒くため
目に見えてる以上の数が水槽内に潜伏していると言っても間違いではないのです。
さらに目に見えるのは成体で、卵or幼体などは小さすぎてほぼ見えません。
主な生息域は魚体と砂の中とされており、特に発症が認められなくても卵の状態で
砂の中にうじゃうじゃ潜伏している事もあるようである。 - 淡水型白点病
イクチオフチリウス・ムルチフィリスと言う繊毛虫の仲間に寄生される事による病気。
繁殖適応温度(3~25℃)の場合、卵が孵化し幼体をばら撒く。
好適環境水温が低いため(15~18℃)秋~冬~春あたりに発症する事が多い。 - 海水型白点病
クリプトカリオン・イリタンスと言う繊毛虫の仲間に寄生される事による病気。
繁殖適応温度(19~33℃)の場合、卵が孵化し幼体をばら撒く。
淡水魚と同じ高温治療を行うと爆殖し始めるので注意。
塩分に対して耐性があるため塩による殺虫が行えないとされる。
- 共通
- 治療法
- 共通
虫の仲間なので銅イオンに弱いとされる、また両方の寄生虫共に40℃以上の熱湯浴を
数分続ける事で卵~成体全て死滅するとされる。
また一度感染すると免疫ができるとされ、そう簡単には発症しなくなる。
生態サイクルが早いため投薬中は、毎日水換えをした方が良いとされる。
水槽内部設置物や砂にも寄生虫が潜り込んでいる可能性があるため飼育水槽を一度
40℃以上の熱湯消毒or大量の十円玉を一週間ほど入れてリセットした方がよいだろう。
宿主がいない状態での寿命は、もって一週間ぐらい、ゆえに
一ヶ月ほど感染が認められない場合は、完治したと見てもいいと言われる。 - 淡水型白点病
メチレンブルー水溶液、グリーンF、ニューグリーンF、グリーンFリキッド、
グリーンFクリア、サンエース、アグテン、フレッシュリーフ、トロピカルゴールド
ヒコサン等による薬浴治療が良いとされる。
また0.5%食塩水、銅イオン、鷹の爪なども効果があるとされる。
28℃から繁殖活動に支障が出始めるため30℃近い水温を長期間続ければ
子孫が残せず全滅する事もある、上記投薬治療とあわせると効果覿面である。 - 海水型白点病
グリーンFゴールド、ヒコサンZ、キュプラミン、プロバイオテックマリンフォーミュラー
等による薬浴治療が良いとされる。
また淡水浴、低比重法、銅イオンなども効果があるとされる。
淡水性と比べると環境が特殊なため淡水で使用できる投薬治療の半分以上が不可能と
されている(化学反応を起こし毒素を作り出す組み合わせがあるとか…)
また30℃治療を行うと繁殖ペースが最高となり爆殖し始めるためこの方法も不可能。
ゆえに淡水性よりたちが悪いとされる、主な治療法としては
不安定な銅イオン治療と徹底的な換水治療が現在主な治療法とされる。
- 共通
- 予防
事実上空気中を浮遊する事は絶対にありえないと言っても過言ではありません。
ゆえに進入ルートは、人の手による物です。
季節の変わり目、長く生き残る長寿な奴の事を考えても一ヶ月以内に
水草、魚、その他ショップから直接水を含むものを水槽に入れた経由があるはずです。
それで寄生虫を持ち込んだ可能性があります。
つまりトリートメントタンクと呼ばれる検疫所のような物で新規入居者を一ヶ月ほど
薬漬けで様子見すれば進入ルートを絶つことができます。
エピスティリス症
- 同類
ツリガネムシ病 - 原因
- 治療法
グリーンF、ニューグリーンF、グリーンFリキッド、リフィッシュ、トロピカルN
等による薬浴治療が良いとされる。
ねむり病
- 原因
- 治療法
グッピー病
- 原因
1994年シンガポール、タイ等東南アジアブリードの輸入グッピーに発症固体がみられ、現在まで猛威をふるう。
今だ治療らしい治療法が確立されていない。
諸説ありFlexibacter columnarisかその亜種というブリーダーや水あたりというブリーダーも。
しかし、日本動物薬品の試験では発症固体を非発症固体と同一環境におきに試験したところ1ミクロンの
間も通り抜けいわば原虫や細菌よりももっと小さなマイコプラズマ、ウイルスの関与が濃厚とする説が一番近い。
国産でも輸入でも水滴感染や2次被害といった感染力においては非常に強力である。
一命をとりとめる固体も多々確認されるがキャリアとなり次から次へと感染を拡大していく。
原因としてはキャリア固体を排除せず永遠にピンポン感染させているごく一部のショップや飼育者。
持ち込んだ新魚に対しての検疫様子、観察経過をせず飼い込むなど慎重にならない等の飼いかたが原因であり
防ぐ手段として非キャリアをパイロットとして入れ、また替水などもおこない環境の試験もして完全な
非キャリアのグッピーを飼い込んでいただきたい。
ちなみに非キャリアなら新しい水にいれようが99%替水しようがびくともしないほど強く飼育者を
驚かせるほどである。
なおF2 ,F3(孫の代)などでいきなり発症する可能性もありこの病気をキャリアとして飼い込むには
多大な根気と労力が必要である。 - 治療法
バラザンDを規定量投与後17~18℃にさげて飼育する。
19度以上がキャリアになるか非キャリアになるかの分かれ目である。
グリーンF、塩などは効かない、効いたとみまちがえてるだけで実際体力があっただけと考えられる。
稚魚の時点でキャリアにさせるという免疫療法も存在するようだが針病との闘いも覚悟の上で
おすすめは出来ない。
グッピーを多種類の熱帯魚と混泳させるのは基本的に無理が存在する。
つねにリセットできるぺアリング水槽の準備およびベアタンク等の最小限の被害ですむ器具で個体を増やし
混泳水槽にいれるといった非常に手間のかかる図式を持ってグッピー病からの被害は最小限にとどめられるが、
いかんせんリセットの中途半端なやり方や水草をだいじにするあまり再発~キャリア化、多数の発症固体、
新魚購入、再発、薬漬け、再発の無限ループからは手を切らなければ永遠にその飼育がつまらないものに
成り下がってしまう。2010, Hiroaki all right reserved
転覆病
- 原因
- 治療法
イリドウイルス病
- 原因
- 治療法
リンホシスチス病
- 原因
- 治療法
ヘルペスウイルス病
- 原因
- 治療法
エロモナス症
- 同類
腹水病、ポップアイ病、松かさ病、穴開き病 - 原因
運動性エロモナス菌の感染による細菌性の病気で水中に常時存在するため
実質完全駆除は、不可能に近く何時なってもおかしくないとも言える。
伝染力はそれほど高くなく、健康体であればそう簡単には感染しない。
初期症状として元気がなくなる。
餌を食べなくなったりヒレを閉じてじっとしていたりするようになる。
中期に入ると本格的に眼に見えて症状が出始める。
バランスが取れなくなったり、体表皮が赤く充血し始めたり、
お腹がパンパンに膨れたり、目が飛び出したり、鱗が逆立ったり、
体表に穴が開いたりし始める。
末期になると死亡する。 - 治療法
グリーンFゴールド顆粒、グリーンFゴールドリキッド、観パラD、エルバージュエース
トロピカルN等による薬浴治療が良いとされる。
カラムナリス症
- 同類
口腐れ病、ヒレ腐れ病、ネオン病 - 原因
フレキシバクター・カラムナリス菌の感染による細菌性の病気で
非常に感染力と致死率が高く危険な病気である。
感染してほぼ一日で死にいたる事もあり、最悪昨日まで元気な魚が
たった一日で全滅したりする事もある。
初期症状として元気がなくなる。
ヒレの付近や口の周りが充血し始め先端が白くなったりする。
体表が白っぽくなったりする個体もある。
中期に入るとヒレの膜が溶けてなくなりトゲトゲになったり、
エラが充血し始め呼吸困難に陥ったり、口がただれ始めたり、
体を痒がって砂や石などに擦り付けたるするようになる。
末期に至るとヒレがほぼ全て溶けてなくなったり、
エラが無くなったり、鱗が無くなったり、体がやけに白くなたりし、
その後死亡する。
エラにいきなり菌が感染した場合その場で死に至ることもあり
その場合ほぼ体に変化が無いため急死したように見える。 - 治療法
グリーンFゴールド顆粒、グリーンFゴールドリキッド、観パラD、エルバージュエース
等による薬浴治療が良いとされる。
またpHを6,5以下にまで下げると予防にもなる。
ウオジラミ症
- 原因
- 治療法
リフィッシュ等による薬浴治療が良いとされる。
イカリムシ症
- 原因
- 治療法
リフィッシュ等による薬浴治療が良いとされる。
テトラヒメナ症
- 原因
- 治療法
腸管鞭毛虫症
- 原因
- 治療法
中毒症
- 原因
生命体にとって毒となる物が体内に入る事で発症する。
何かの化学薬品が水槽内に溶け出した外部的要因と
生物事態が持つ毒素による内部的要因と二つに分かれる。
外部的要因として多いのが水槽付近で何かのスプレーを使った、未乾燥の
自作物などを入れた等があげられる。
内部的要因としてイソギンチャクに刺された、コリドラスを過度の興奮状態にした
、エイと一緒に飼育した等があげられる。 - 治療法
残念ながら特に無いとされる。
原因物を取り除き水に溶け出しているのであれば全換水を行い、水に極少量の塩を
混ぜて栄養のある物を食べさせて安静にし、自己治癒に任せるしかないとされる。
ストレス
- 原因
- 治療法
突然変異
- 同類
奇形、アルビノ - 原因
遺伝子のミスで生まれた時から体のどこかがおかしな状態で生まれた固体。
どの魚でも生まれる可能性があり完全に予防する事は不可能に近い。
わかり易くいえば一種の個性のような物でそれが体の形の変化として現れた物。
大半は生まれてまもなく稚魚の段階で生体機能として働かず死亡してしまうが
稀に生体機能として働いており生きていくには問題ない変異パターンもある。 - 治療法
治る見込みは、ほぼ0%に等しい、DNAにそういう固体としてインプットされているため
仮に一時的に直したとしても元に戻ってしまう。
「個性豊かな子」として愛をもって育ててあげよう。
もしかすると希少価値がつくかも…
例 白コリ(アカコリのアルビノ種)、レッドビーシュリンプ(ビーシュリンプの変異種)