自作コーナー/自作外部式濾過フィルター

Last-modified: 2013-08-25 (日) 07:16:43

自作外部濾過フィルターとは?

[添付]
濾過フィルターの中でも特に高いと言われている外部式フィルターを
自分で作ってしまおうという企画です。
普通に買うと60cm規模の物で平均一万円オーバーと水槽関係器具の
中でも屈指の高額商品となっています。
それが自作すれば5000円ほど、容器の形と見た目を気にしなければ
もっと安くもできます。

作るにあたりタイプを分けると『送り込み式』と『吸い上げ式』の二つが
ありますが一長一短があるためお好きな方を選んで作りましょう。
参考までに…

  • 送り込み式
    ポンプの力で水を濾過槽に押し込んで濾過する方式。
    水槽内にポンプを配置して水を吸い上げ、パイプで濾過槽に接続し水を送り込む方法が一般的。
    利点は、ポンプと濾過槽が分離しているため各箇所個別のメンテナンスが可能な事や
    どこかが壊れたさいも同じ理由で個別の修理が可能な点が挙げられる。
    また濾過槽内に邪魔な物がないため容量を最大限に利用できる点も忘れてはいけない。
    短点は、水槽内にポンプを配置する事になるため目立つ上に邪魔だという事。
  • 吸い上げ式
    ポンプの力で水を濾過槽から吸い上げて濾過する方式。
    見やすく手が届きやすい蓋などにポンプを固定して濾過槽から水を吸い上げるのが一般的。
    利点は、水槽内は給水パイプ関係だけなのでスペースの占領率が少なくそれ程美観を損ねない事が
    もっとも大きな利点だろう。
    短点は、濾過槽内にポンプがあるため容量をあまり有効活用しているとはいえない点と
    構造上メンテナンスがめんどくさい点が挙げられる。

材料

  • 2~10Lの樹脂製密封容器
    材質にポリプロビレンと書かれている物やタッパと呼ばれるような物は、
    接着剤の類が非常につきにくいので使用できません。
    またペットボトルのようなあまりにも薄すぎる物は、ちょっとした衝撃で
    接着部分に亀裂が生じ、水漏れの原因となります。
    お勧めは水道パイプ関係の材料、少々値が張りますがその手の物だけあり加工の
    し易さや接着剤使用時の対水漏れ性能、耐衝撃性などなど文句なしの一品となります。
  • シリコン系接着剤(バスコークやホットボンド)
    ちょっとした隙間を埋めるために使います、硬質化パテでも応用できる・・・かもしれません。
  • パイプ(外形13~20mm程度の物)
    水中ポンプの排水口にぴったりとはまる物が必要です。
  • 水道用水漏れ防止テープ(白いあれ)
  • 水中ポンプ(一番安いのでも事足りると思われる)
  • リングスリーブ(アルミパイプを輪切りにしたような物)
    送り込み式の人は必要なし
  • ビニールテープ(熱収縮チューブでもOK)
    送り込み式の人は必要なし
  • カラス避け(ベランダの取っ手に付けるトゲトゲのあれ)
  • シート(園芸用の陶器の底の穴塞ぎ網など)
  • 濾過材(お好きな物を)
    大きな物を作った場合地味に馬鹿にならない金額になるため園芸用品の軽石を代用するのも手です。
    または最近流行の洗車用スポンジを細かく切った物を入れてみるとか・・・

作り方

  1. 容器を作る(入れ物系を使う人は飛ばしてください)
    容器
    ※お茶の入れ物等を使用する方は飛ばしてください。
    パイプ関係の材料で組み立てる方は、蓋を外した状態で容器をまず完成させてください。
    写真の物はVE100(ビニールパイプ:直径10cm)で作られています。
    この際写真にも写っていますがビニールパイプ用の接着剤を使って隙間を完全に埋めた状態で
    接着する事が水漏れを起こさないコツです。
    当たり前ですが一度引っ付けるとそう簡単には外れなくなるため注意しましょう。
  2. 容器を加工する
    蓋と容器本体に加工を施します。
    まずポンプを固定する位置をある程度決めましょう。
    ポンプからは排水パイプと電源線が出ていますのでポンプ付近にはパイプ径の穴とコード径の穴の
    計二つをあける必要があります。
    そしてそのポンプから一番遠い位置に排水パイプをもう一本つけてやらないとだめなので
    計三箇所(※送り込み式の人は、パイプの穴二つだけでOK)の穴あけ作業が必要と言う事になります。
    ちなみに前記説明にある写真の物は、蓋にポンプをつけて『吸い上げ式』を作ろうとしているため
    あらかじめ容器の横底に穴をあけて水を入れるパイプを固定してる物が写っています。
  3. ポンプを取り付ける
    ポンプの電源線を大体真ん中あたりで切断して容器のコード穴に通します。
    そして排水穴にパイプを通してそのパイプとポンプを繋ぎつつも容器(もしくは蓋)に接着剤で
    がっちりと固定しましょう。
    その後コードの穴に隙間があいていると思われるので念入りにシリコン接着剤で隙間を塞ぎましょう。
    パイプの接着に使った接着剤を流し込んで使っても大丈夫かもしれません。
    この時にポンプのインペラ部分を交換できるように考えて設置しておくのが長期使用できるコツです。
    隙間を埋める処理をしたら切った電源線の皮をむいて色を合わせてリングスリーブで接続し、ビニール
    テープでしっかりと絶縁しましょう、熱収縮チューブでもOKです。
    なお、送り込みの人は入水パイプの取り付け処理だけを行うだけでOKです。
  4. 排水パイプを取り付ける
    同じ要領で排水パイプも取り付けます。
    これらのパイプを取り付けるさいも接着剤で隙間なくつけるようにしましょう。
  5. 網を入れる
    今の段階だと容器や蓋からポンプが出張っている状態で濾材を入れても無駄な部分が出来てしまいます。
    また送り込みの人でもパイプから出てきた水が容器に向かって三角に拡散して入っていくため
    無駄な部分が発生してしまいます。
    そこでその無駄をなくすように『カラス避け』を容器のサイズに合わせて切り取り
    ポンプの位置の足を切り取って吸い込み口と面一になるようにしましょう。
    カラス除けだけだと穴が大きすぎるためその上から更に園芸用の『網シート』をかぶせればOKです。
  6. 稼動テスト
    この段階で使おうと思えば使えるのですが念のために風呂場などで実際に中に水を入れて
    水漏れがないか、ちゃんと水を吸い出しているかなどのテストを行ってください。
    コレで大丈夫そうであれば完成です。

編集者:Sufiasu

コメント

  • もう一度上から順番に見ていけば? -- 2011-02-04 (金) 04:27:37
  • 絵のように大きくなくてもいいですよね (^^) -- 2011-02-04 (金) 20:57:12
  • 写真の物はエーハイム2155(90cm水槽にも対応できるレベル)とほぼ同等のスペックになるように作られてるから水槽のサイズがそれより小さいなら小さくしても問題ないと思う、心配なら一度自分の水槽の規格にあう正規品の外部濾過はどのくらいの水量があるのかを調べてみてはいかがかな?…と写真を取った人が言ってみる -- 2011-02-07 (月) 22:27:47
  • いいなー -- 2011-08-13 (土) 10:49:38
  • いいなー -- 2011-08-13 (土) 10:49:39
  • いいなー -- 2011-08-13 (土) 10:49:40
  • いいなー -- 2011-08-13 (土) 10:49:41
  • …ごめんなさい -- 2011-08-13 (土) 10:51:32
  • 送り込み式 (^^) -- 2013-01-06 (日) 18:29:37
  • すごい -- 2013-08-25 (日) 07:16:42