蛍光灯式照明とは?
正規品だと比較的平均5000円を突破してしまう物ですがそれを低価格で
済ませてしまおうとする蛍光灯式照明器具です。
インバーター式回路で点灯させるのですがインバーター自体を自分で作ると
物自体の金額が高く、設計図も難しい物となり記号だらけのものとなります。
そこですでに完成している物を安く手に入れて使う事により低予算で作るようにしています。
結果、中学生程度の工作技術があれば誰でも作れる物となっています。
サイズ、光量、デザインは、作者の思い道理にどうとでもなるので多少の電気の知識があれば
小型化、大型化、ワット数の減少、増大、木製、金属製、好きな物で応用できます。
作り方は、置くタイプですが、ど真ん中の天板に針金を引っ掛けるような物を
ねじ込めばぶら下げるタイプにも出来ます、自作ゆえの応用性が大いにあります。
ちなみに自作電球式照明とどっちがいいか…と言われますと
此方の方が蛍光管の長さを考えると大型水槽に向いていると言えます。
作るにあたり短点を上げると
- 適当に作れば適当に作った分の結果となる。
- 完成までに多少なりとも時間が掛かる。
- 水に弱い。
- 簡単な電気回路知識が必要。
- 保護回路がない為、蛍光管が切れるとそれと繋がっている基盤も壊れる。
※対策を模索中、配線に詳しい方、情報求む
などが上げられます。
中学時代にちゃんと授業をまともに受けていれば簡単に作れますが
仮にも交流100Vと言う電気が流れています。
入れ物自体は、ずぼらかましても見た目と壊れるまでの寿命が早くなるだけで
別に同とでもなりますが電気配線部分の点検などをずぼらかますと
感電する恐れがあります。
またあまりにも水面に近いとエアレーション時の跳ね返りの水滴などがついて
漏電、感電する恐れもあります。
防水対策と配線の各要所毎の点検は、絶対に手を抜かないで下さい。
材料
※全部合わせて4000円以下に抑えられれば上出来です。
- 木材(薄すぎず太すぎずの厚みで、5mm~1cmぐらいが理想)
- 木工用ボンド
- 木ネジor釘(太すぎると板が割れるので注意)
- アルミ箔
- 耐水性ニス(無いと寿命が相当早くなる恐れあり)
- 電球形蛍光灯(1~3個、単価約800円)
蛍光灯と同じW数にする事、60cm用サイズを作るとしてオススメは
『20~22Wで100W相当の明るさ』と書かれた物。 - 蛍光灯(1~3個、単価約400円)
電球形蛍光灯と同じW数にする事、60cm用サイズを作るとしてオススメは20W蛍光灯。 - 蛍光管固定具(一本に2つ必要、単価約200円)
『FLソケットG13用』等と書かれている者。 - スイッチ(家庭用電源スイッチならどれでもいい、単価約150円)
- 延長コンセント線(単価約500円)
約2~3mあると安心、オスとメスが一個ずつあるものでいい - ビニール銅線
配線する為のコードで写真にあるような物がホームセンターなどで売られています。
オーディオケーブルなどでも代用できる為使えるものであればなんでも良いです。 - 圧着端子(アルミパイプ輪切りにしたような物)
なくてもいいがその場合ハンダで溶着する事になる、正直めんどくさい&危険な為こっちお勧め。 - ビニールテープ
上記をぐるぐる巻きにする、熱収縮チューブでもOK、火災の原因となる為必ずどちらかは準備したい。 - ホットボンド(無くても良いがあると便利)
作り方
- 電球形蛍光灯を解体して中からインバーター回路を抜き出す。
この作業で下手に力を入れると蛍光灯が割れたり基盤に傷がつく為慎重にする事。
電球のネジ部分の丁度上あたりをノコギリなどで一周するとネジ部分が外れる。
その時におそらくイメージにある赤い線と黒い線があり、それが繋がっていると思うので
なるべく根元で切断する。
次に開いた穴の隙間にラジオペンチを突っ込みプラスチック部分を剥がしていく。
すると基盤が見えてくるので固定してある部分をラジオペンチでへし折る。
次にイメージにある蛍光灯ラインあたりに針金が巻いてあると思うので丁寧に解く。
すると基盤が取り出せる。 - 木材で自分の水槽のサイズに合った長方形の箱(底板なしの物)を作る。
別にかならず箱型である必要はなく、前方が曲がっていたり半柱型だったりと好きな形でよい。
ただし凝った事をするにはそれなりの腕が必要なのであまり自信がない人は素直に四角が作りやすい。 - 基盤を入れる箱を入れ物の横など適当な場所に作る。
- 入れ物の内側を真っ白に塗るorアルミテープやアルミ箔などを貼っておく。
こうする事により蛍光灯の光が箱側に照射されたものを反射して再度水面側に送り返すことで
効率よく光度を上げることができる。
有志による実験によればアルミ箔を張った場合とそうでない場合、約120%の差があるらしい。 - 入れ物の外側にペイント+ニス塗りなどをして耐水対策を施しておきたい。
- 蛍光灯固定具を入れ物に固定する。
蛍光灯に蛍光灯固定具を仮固定して入れ物の設置予定位置を決める。
おそらく20Wサイズの蛍光灯をつける場合横幅ギリギリor少し出る可能性があるため多少の
入れ物の微調整が必要になると思われる。
そして設置予定位置が決まればその位置に蛍光灯固定具を固定する。
普通の付け方(固定具の溝に薄い板を填め込む)はおそらく使用できない為、木ネジや
瞬間接着剤などで力技による接着を行う。 - 蛍光灯固定具から基盤箱までの配線を作る。
蛍光灯固定具は、蛍光管一本につき二個必要で固定具一つから必ず二本の線が出ているはずです。
そして60Cm水槽用のライトを作る場合おそらく入れ物の横幅が60Cmはあると思われます。
つまり一本の蛍光灯につき余分に見積って『長さ80Cmの線x4』という事になります。
この線を蛍光灯固定具に配線して基盤箱まで持っていきます。
この時後々めんどくさくなる為蛍光管の右側の線と左側の線と一目でわかるような印を
配線にしておくと良いです。
ついでに見た目をよくする為ホットボンドなどで等間隔に固定すると良いでしょう。 - 配線を接続する その1
先ほど繋げた線4本を上記の写真の『蛍光灯ライン右側/左側』に配線します。
ここで注意で、右側と左側を逆にしても別に問題ないですが
一本だけを逆に接続すると壊れる可能性があります。
先ほど固定具からの配線時に印をつけた『右側2本/左側2本』をそのまま基盤の
『右側ライン/左側ライン』に接続してください。 - 配線を接続する その2
次に延長コードをオス側から約1.5mほどの位置で切断します。
切断した方のどちらか一方を上から15Cmほど間を空けて切断します。
そしてその部分をスイッチに配線します。
おそらくどのスイッチであろうと片方のコードをスイッチ部分でON/OFFできるような設計と
なっているはずですので良くわからない場合は先にスイッチを確認してください。 - 配線を接続する その3
スイッチからでている配線を基盤の『100V赤線/黒線』に配線します。
赤と黒を逆さまにしても特に問題はないはずなのでビクビクせずに配線しましょう。 - テスト
とりあえずこの段階で物としては使用できますが配線が間違っていたり何かミスがあると
電源を入れた瞬間煙をふく可能性があります。
なのでとりあえずテストとして水槽の上にいきなり置いてつける前にそこらへんのコンセントに
接続して点けてみてください。
何も問題なくパッと電気がつけば完成です。
- 補足
ちなみに上の説明は全て『蛍光管が一本である』と言う事前提で説明しております。
写真の物は蛍光管2本の物です、もし蛍光管2~4本などを作りたい場合は、
固定具とインバーター回路、それらを繋ぐ配線の数が蛍光管と同じになります。
電源配線部分のみ並列回路にする事ができるので一本一本スイッチでON/OFF切り替えを
したいなど凝った事を考えてない限りスイッチ以降の配線は一本で大丈夫です。
編集者:Sufiasu
コメント
- 作りながら設計図書いてるからしばし待たれよ! -- 2010-01-25 (月) 00:48:18
- やっと完成した…思っていたより明るくてなかなかにグット(゜∀゜) -- 2010-02-04 (木) 02:15:58