Manamon

Last-modified: 2024-03-24 (日) 14:51:01

Manamon

ジャンル:RPG
開発元:VGStorm
種別:シェアウェア(40ドル)

概要

Manamon(マナモン)は、VGStorm(VG Storm)チームにより開発されたRPG。

マナモンと呼ばれるモンスターが生息するタンゲリア大陸を、パートナーのマナモンを育てながら冒険する。

開発者いわく、「ポケモンのようなゲームを作りたい」を実現した作品。
オリジナルの要素はあるが、戦闘やモンスターの育成ルールなどはポケモンに類似している。特にポケモンの第5世代(ブラック&ホワイト)、及び第6世代(XY・ORAS)のプレイ経験があれば、システムに対する理解は容易である。

本ソフトはシェアウェア(40ドル)であり、ペイパルを介して支払う。2016年8月時点では、システムの不具合なのか不明だが、ペイパル上にアカウントを作らないと支払いができない。またペイパルには画像認証があり、音声認証の難易度も高いため注意が必要である。

なお、料金を支払い、発行されるライセンスキーをセットするまではデモモードとしてプレイ可能である。デモモードでは、ストーリーの約6分の1(2つ目のスタジアムリーダー戦の直前)までプレイ可能であり、ライセンスキーを設定すればセーブデータを引き継ぐこともできる。

ストーリー

ここは、タンゲリア大陸。
この大陸には、マナモンと呼ばれる不思議なモンスターが生息している。

人々はマナモンを育て、共に生活している。
特に、マナモン同士を戦わせて競う、マナモンバトルが流行している。

そして今日、大陸内にある小さな町、シロットシティから、一人の青年が旅立つ。
青年の夢は、マナモンを集め、極めることである。

目的

このゲームでは、主に以下2つの目的で、大陸内を冒険する。

  1. タンゲリア大陸に生息するマナモンを調査すること
  2. マナモンバトルを極めること

特徴

冒険

大陸内に点在する町や道路、洞窟などを冒険する。移動は見下ろし型視点の2Dアクションとなっており、キーボードの矢印キーを用いて行う。

移動中は、壁沿いに歩いている場合などに、トーンの異なる音が通知される。また、建物や人などのオブジェクトも音を聞くことで見つけることができる。

マナモン収集

タンゲリア大陸には、150を超えるマナモンが生息しており、プレイヤーはそれを捕獲などの手段を用いて入手することができる。また多くのマナモンは、育成することで別の形態に進化する。

マナモンバトル

入手したマナモンをパートナーとして、最大6匹まで連れ歩くことができる。それらのマナモンは、マナモン同士を戦わせるマナモンバトルを通して育成する。

マナモンバトルは、敵味方が交互に行動するターン性バトルであり、素早いマナモンから順に行動する。また、時々、2対以上のマナモンを繰り出し、入り乱れて行動するマルチ形式のバトルも採用されている。

ポケモンとの類似点・相違点

マナモンは、ポケモン系統のゲームとシステムが類似しているため、ポケモンのプレイ経験があると理解が進む。

主な類似点

  • マナモンの捕獲(野生のマナモンは、ある程度ダメージを与えて弱らせてから、マナネットで捕獲)
  • 進化(特定レベルでの進化、石進化、通信進化の3系統がある。ただし進化キャンセルはできない)
  • モンスターのステータス(種族値、個体値、努力値があり、計算式はポケモンとほぼ同じ)
  • 戦闘ルール(攻撃などの直前に行動選択が表示されることを除き、ターン性、素早さ順行動などは類似)
  • タイプ相性(一部変更はあるが、概ねポケモンのタイプ相性の知識が使える)
  • 技(物理、特殊、変化技に分かれる。またタイプ一致補正、追加効果、ステータス異常などもある)
  • 持ち物(持たせることでステータスや技の威力を増減させるアイテムがある)
  • 回復施設(ベッドを調べると無料で全回復する。各町内にマナホテルと呼ばれる回復施設がある)
  • パソコン(マナモンを最大30匹預けられるボックスを、最大20個まで作ることができる)
  • 厳選(ストーリー序盤で、個体値のジャッジができる人に会える。また指定したマナモンのベビーマナモン(Lv1)を入手できる施設がある)

主な相違点

  • 新タイプ(ホーリィ、サウンド、アンデッドなど新タイプがある。またエスパーとフェアリーが統合されるなど、既存のタイプ相性も変更されている)
  • 技マシン・秘伝マシンなし(空を飛ぶ、波乗り等は専用アイテムで行う。このため、秘伝要因も不要である)
  • アクションパート(触るとダメージを受けるなどの理由から、アクションが要求されるパートがある。頻度は多くないが、難易度はやや高い)
  • ストーリー進行(町が壊れたり、マナモンを奪われたりなど、重い転回がある)
  • 遺伝システムなし(厳選を容易にする手段は無い。よって、Vを狙うというより高個体を狙うことが精神衛生上良い)

難易度

マナモンは、主要ターゲット層がゲーマーであることを根ざしている。このため、ゲームの難易度はポケモンに比べて高い。

言語の壁
ゲーム中の説明は全て英語であるため、英語がわからなければ状況を把握できない。また方言やゲーム的な用語も頻出するので、国内で英検を取得した程度の技能では理解できない内容も含まれる。
アクションパートの存在
強制ミニゲームや、触ると最大HPの60%ダメージのトラップ(もちろんHP0になる)などあり、アクションが苦手だと苦戦する
努力値制限
努力値は、好きな時に好きな能力に振ることができる。ただし、システム上、現在Lvの5倍程度までしか振ることができないため、予め努力値を全振りして突貫するようなプレイングはできない。
レベル差が開くと経験値現象
第5世代にあった、レベル差により経験値が減る仕様。ただし、レベル差が10以上開くと40%現象など減少量が多い。またレベル差が開き過ぎると努力値がもらえなくなる。
再戦トレーナーなし
原則として、一度倒したトレーナーとは再戦できない。このため、レベル差が開き過ぎ、野生戦での育成が難しくなったマナモンを補強できる手段は限られている。同様に、野生を逃げてやり過ごし、トレーナー戦に重点を置いていると、レベル不足且つ野生での補強が効かないという状況に陥る。
技マシン・遺伝技なし
技マシンが無く、卵による遺伝技も無い。このため、相性をサブウェポンで補うことが困難である。
バトル時の技は直前に選択
マナモンバトルにおいて、技の決定は、その技の使用直前に行う。つまり、相手の技使用を読んで後退するなどの戦略は無意味である。また素早さの低いマナモンは、行動選択の前に相手から攻撃を受けるため、相性の悪い敵と退治すると、後退の余地なく落とされる。
マルチバトル
作中では、複数のマナモンを同時に戦わせるマルチバトルも存在するが、6対6バトルや、一部で6対18バトルもある。このため、少ないマナモンに経験値を集中させる戦略は厳しい。

動作環境等

  • OS:Windows Vista以上
  • メモリー:1GB程度(起動時に500MB消費)
  • スクリーンリーダー:SAPIで英語が読み上げできる
  • サウンド:ステレオ対応が必須

関連項目