ArchMan(xfce)のインストールと日本語化
Arch Linux 系ではあるものの、インストールが簡単ですぐデスクトップ環境が使えるArchMan GNU/Linuxというトルコ産のディストリビューションをインストールしてみた。
インストール
- 言語でJapaneseを選ぶと文字化けしてしまうので、標準の英語のままインストールする。
- タイムゾーンでAsia/Tokyoにすると、自動的に諸単位が日本対応になる。ただし、日本語フォントが自動でインストールされるわけではない。
インストール後
(説明の便宜上、フォントとIM関係を別々にインストールしているが、一括してインストールしてかまわない。)
日本語フォントのインストール
- 左下のmenu>System>Add/Remove Softwareを開く。
- メニューバーの虫眼鏡をクリックして検索窓を開き、「fonts」で検索。
- adobe-source-han-sans-jp-fontsとadobe-source-han-serif-jp-fontsを選択して、「Apply」ボタンを押し、インストール。
他にotf-ipafont、ttf-hanazono、ttf-sazanamiも日本語フォント(ただし、ttf-sazanamiを入れると、Firefoxなどで表示される日本語がギザギザっぽくなる。)。noto-fonts-cjkも多分使える。(日本語フォントの種類は少ない。) - また、絵文字を使うならnoto-fonts-emojiもインストール。
インプットメソッド(IM)関係のインストールと設定
(xfceの場合。デスクトップ環境によってこの通りにならない場合がありえます。)
- Add/Remove Softwareを開き、検索窓で「fcitx」で検索。
- Fcitx Configuration、Fcitx、fcitx-configtool、fcitx-gtk2、fcitx-gtk3、fcitx-mozc、fcitx-qt4、fcitx-qt5を選択して、インストール(fcitx-configtoolをインストールし忘れないように注意)。
- 一度ログアウトしてログインし直す。
- 下のパネルの右の方にキーボードのアイコンが表示されているはずなので、右クリックして「configure」を開く。
- 左下の「+」ボタンを押すと、追加するキーボードのリストが表示される。Mozcを選んで(多分いちばん下にある。)、「OK」ボタンを押す。
キーボードのリストが上から「Keyboard-Japanese」、「Mozc」の順になっていることを確認する。 - 次にGlobal Configタブを開き、「Trigger Input Method」の左側のボタンをクリックしてから、「全角/半角」キーを押す。
- 左側のボタンの表示が「Zenkakuhankaku」(右側のボタンは「Empty」になったら、コンフィグツールを閉じる。
- キーボードのアイコンで右クリックして「Restart」をクリックして、Fcitxを再起動する。
Arch系だとFcitx-Mozcの設定でハマったという話が多いが、これに関しては、思っていたより簡単にできた。
ArchMan GNU/Linuxの使用感
(個人の感想です。使い込んでいるわけではないので、誤りもあるかもしれません。)
日本語関係の設定に少し手間がかかるのと日本語フォントの選択肢がほとんどないくらいで、インストールはUbuntuとほとんど変わらないし、ソフトウエアのインストールやアップデートもそれぞれグラフィカルなツールがあるし、USBメモリも自動的に認識してくれるしと、ほんとにほとんどxubuntuと変わらない。
(これでは、Arch Linuxの勉強にならない。)
日本語化について
ubuntuのように全般的な言語設定ツールもないし、日本語用パッケージもない。Package Managerで「Japanese」で検索すると、Firefox、Gimp、LibreOffice 等の日本語パックを見つけることはできる。
アップデートについて
しばらくアップデートを怠っていると、一部のソフトのアップデートでエラーが発生する。
ローリングモデルのせいなのか、ArchManのアップデータの問題なのかはわからないが、たまにしか使わないパソコンにインストールするのはあまり向いていないと感じられる(一方でArch Linux系列は他に有名所のディストリビューションがあり、日本でArchManを常用する人がたくさんいるとは思えない。)。
マシンスペックについて
デスクトップ環境にxfceを採用していることからわかるように、iのついていないCPUでメモリが2ギガ程度の絶対W○n 10は使いたくないような型落ちパソコンでもネットで動画を見るくらいなら問題なく使えるというよくある評価。

