ubuntu系にRubyのgemをインストールする場合の注意事項

Last-modified: 2021-09-23 (木) 11:52:55

gemができない1

ubuntu系のOSにRubyとgemをインストールするときに単に

 $ sudo apt install Ruby gem

とやると、多分gemからライブラリをインストールしようとしてもエラーになってしまうと思います。
こんなエラーが出る。

 ERROR:  Error installing gtk3:
	  ERROR: Failed to build gem native extension.

最低でもgemと一緒にruby-dev、gcc、makeの3つをインストールする必要があります。
gccやmakeは「build-essential」で他の開発に必要な道具と一緒に一括でインストールできます。

 $ sudo apt install Ruby gem ruby-dev build-essential

「-dev」のついたファイル(「ヘッダーファイル」と呼ばれているようです。)、gcc、makeともaptを使わないで、手動でアプリなどをインストールするときに必要になってきます。
ヘッダーファイルとかgccとかmakeとか初めて知った方は、ぜひそれぞれがどんな仕事をするのか調べてみてください。そうすると、なぜこれらが必要なのかなんとなくでもわかってくると思います。

 $ make love
 make: *** ターゲット 'love' を make するルールがありません.  中止.
 

gemができない2

いろいろあって最新版のRubyを使いたいときは、ネット上では、rbenvを使ってインストールする方法が出ていますが、めでたくRubyがインストールできたと思って、いざgemを使おうとすると、

 rbenv: gem: command not found
 The `gem' command exists in these Ruby versions:
   2.7.4

などというメッセージが出て、さらに解決法を求めてネットの大海をさまよう羽目になったりします。

 

ひとつの解決法としては、rbenvのRubyのバージョンはいつでも2.7.4だよということを

 $ rbenv global 2.7.4

とあらかじめ指定しまうとよいようです。