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Last-modified: 2023-11-07 (火) 23:15:00

A35アスモデウス(悪魔と地獄の神)秩序にして悪欺き、知識3つの逆三角形
A36ベイン(専制の神)秩序にして悪戦、規律$指を揃えた上向きの黒い右手
A37ローヴィエータ―(苦痛の女神)秩序にして悪先端が9つに分かれたトゲ付き鞭
A38オーリル(冬の女神 )中立にして悪自然、嵐六角形の雪の結晶
A39シャー(闇と喪失の女神)中立にして悪欺き、死縁取られた黒い円
A40ベハル(殺戮の神)中立にして悪髑髏を囲む血痕
A41マークール(死の神)中立にして悪人の白い髑髏
A42アンバーリー(海の女神)混沌にして悪左右にうねる波
A43シアリック(嘘の神)混沌にして悪欺き黒か紫の日輪の中央に顎のない髑髏
A44ターロス(嵐の神)混沌にして悪1点から伸びる3本の稲妻
A45タロウナ(病と毒の女神)混沌にして悪三角形の中に3つの涙滴
A46ベシャバ(不運の女神)混沌にして悪欺き黒い枝角
A47マラー(狩の神)混沌にして悪自然爪を伸ばした獣の足

 

フォーゴトン・レルムで一般に信仰される神々

  • [A35]アスモデウス(Asmodeus)(悪魔と地獄の神)
    • 呼び名:“第九階層の王”、“九層地獄の最高支配者”、“蹄持つ悪魔”、“古き蹄と角”
    • 属性:秩序にして悪
    • 領域:欺き、知識、規律$
    • シンボル:3つの逆三角形
    • 説明:アスモデウスは免罪と仰圧、権力を司ります。地獄のすべてと全デヴィルを支配し、善の神々への陰謀を張り巡らせ、奈落のデーモンとの戦争を推し進めます。2本の角と赤い目、優雅なローブをまとい、赤いルビーの錫杖を手にしています。100年ほど前に予言の神サヴラスを捕えることで神位を得ましたが、それ以前から多くの神々を超える力を持っています。アスモデウスの来歴については様々な説があります。ある説によれば、奈落のデーモンとの戦いを指揮する天使が混沌との戦いのために、人々の魂を手に入れる契約を得て地獄に堕ちたといいます。神としての彼は法と契約を司ると共に罪を犯した者を許し、それを償う方法を示します。
       悪魔としてのアスモデウスには多くのカルト員がおり、社会の上流に食い込んでいます。一方で神として信じる者は多くありません。とはいえ何らかの罪を犯したと感じたときに、許しを求めて祈りを捧げる風習は広がりつつあります。アスモデウスの神官は罪を犯した者や利益を求める者に、その願いを叶えられると囁きます。誘いに乗った者は死後に代価を支払うことになります。
       
  • [A36]ベイン(Bane)(専制の神)
    • 呼び名:“黒き手”、“闇の王”、“”
    • 属性:秩序にして悪
    • 領域:戦、規律$
    • シンボル:指を揃えた上向きの黒い右手
    • 説明:専制と恐怖、憎しみを司る神です。独裁者による支配を理想の状態とし、それが成せぬ弱者は権力の座から追われるべきだと教えます。彼の目標はフェイルーン全土の征服であり、究極的には全宇宙の支配です。彼の教えが広がるところ、独裁と侵略が頻発し、奴隷制度が広まります。はるか昔に定命の人間だった彼は仲間と共に死の大神ジャーガルに挑戦し、憎しみの権能を受け継ぎました。以来、神々の間で同盟と敵対を繰り返して争い続けてきました。1358DRにはマーク―ルと共に超越神エイオーから“運命の銘板”を盗み出して“災厄の時”を引き起こしました。
       彼を信仰するのは野心と闘志、荒野に法をもたらそうとするものです。ベインの名の下に行われた凶行は数知れませんが、一方で堕落を一掃し、略奪者を殺して称えられてきました。ベイン教会は質実剛健な気風で過ごし、祝祭日には奉仕や敵対的な相手の殺害を持って感謝を示します。寺院は兵力を備えて征服を推し進め、敗北者を奴隷とします。
       
  • [A37]ローヴィエータ―(Loviatar)(苦痛の女神)
    • 呼び名:“苦痛の乙女”、“咎鞭の女王”、“意志持つ鞭”
    • 属性:秩序にして悪
    • 領域:死
    • シンボル:先端が9つに分かれたトゲ付き鞭
    • 説明:ローヴィエータ―は苦痛の女神です。棘付きの黒い皮服を身に付けた優雅な女性として描かれます。苦痛は肉体的および精神的なものの両方を含み、ローヴィエータ―は苦痛の女王であると同時に下僕でもあります。傷害と拷問の達人ですが、痛みは手段でなく痛みこそが目的であるとします。ローヴィエータ―はベインと協力関係にあります。
       ローヴィエータ―の寺院は少なく、公然と存在するのは奴隷制が定着している地域のみです。しかし信徒の数は意外と多いです。拷問吏や相手の意思をくじくために苦痛を用いる者はローヴィエーターを密かに信仰します。サディストとマゾヒストの両者がこの女神を好みます。神官はムチ打ちの苦行に励むことで悪名高く、苦痛を与える力と耐える力のどちらも力に通じると教えます。ローヴィエータ―のカルトが密かに奴隷取引に関わっていることもあります。
       
  • [A38]オーリル(Auril)(冬の女神)
    • 呼び名:“凍てつく乙女”、“冷たき接吻の女王”、“氷の夜明け”
    • 属性:中立にして悪
    • 領域:自然、嵐
    • シンボル:六角形の雪の結晶
    • 説明:オーリルは冬と寒さの女神です。冬の残酷さと恐ろしい側面を体現しており、致命的なまでの冷たい美しさと氷の心を持っています。青い氷雪の身体に白い髪をなびかせる女性の姿のほか、様々な姿をとると伝えられます。傲慢で虚栄心が強く、愛を知りませんが美を尊重します。美しいものを魔法の氷で凍らせて時の荒廃から守って鑑賞します。彼女は世界の全てを氷と雪で覆うことを目指します。
       冬が厳しい土地ではオーリルは崇拝されており、祈りと捧げものをして慈悲を乞います。オーリルは恐れから敬われ、好んでいるものは多くありません。神官は冬への備えと、女神への捧げものを蓄えるよう警告します。信仰ゆえに追放され、孤独で禁欲的な生活を送る者も多いです。信徒が挑むオーリル崇拝の儀式は凍てついた野外で行われる痛々しいもので、勝者は英雄と見なされて冬のあいだ飲み食いがタダです。
       
  • [A39]シャー(Shar)(闇と喪失の女神)
    • 呼び名:“夜の女主人”、“闇の貴婦人”、“喪失の女神”
    • 属性:中立にして悪
    • 領域:欺き、死
    • シンボル:縁取られた黒い円
    • 説明:闇と夜、秘密、忘却、復讐の女神です。物理的な暗闇だけでなく、心の闇をもつかさどります。隠された苦痛や恨みを闇の中で育みます。光の女神セルーネイの双子であり、二人でレルム世界を創造してから永遠に争い続けています。シャーは全てを崩壊させ空虚に戻すことを望みます。
       1375DRにシアリックを煽ってミストラを殺害させ、“呪文荒廃”を発生させました。その後、現世に復帰させたネザリル帝国を使役し、魔法の権能を奪って世界を変貌しようとしました。これらの企みは1487DRに賢者エルミンスターを始めとするフェイルーン中の多くの人々の働きによって打ち破られました。
       シャーは苦痛を忘れさせ、喪失に慣れさせるといわれます。悩み苦しむ者はシャーに祈ります。無くし物をしたときに祈ることもあります。憂鬱と絶望に陥った者、悩み苦しむ者、暗闇に踏み込まなばならぬ鉱夫、地底種族や異形などが信仰します。しばしば犯罪や災害に関わるため、シャー信仰は多くの地では禁止されています。神官は秘密裏に活動し、反乱を企てようとします。
       
  • [A40]ベハル(Bhaal)(殺戮の神)
    • 呼び名:“殺戮の王”、“恐怖の主”
    • 属性:中立にして悪
    • 領域:死
    • シンボル:髑髏を囲む血痕
    • 説明:殺人と暴力を司る神です。死に飢えた奥底まで邪悪で破壊的な神格です。はるか昔には定命の者であり、死の大神ジャーガルに挑んで神となりました。1358DRの“災厄の時”でシアリックに殺害された際、自身の力を分け与えた化身“ベハルの落とし子”をまき散らして各地で災害を引き起こしました。死した落とし子から回収した力で神として復活しました。
       普通の人々はベハルに祈りを捧げません。人を殺したいときにベハルに祈る者もいます。理由があって殺人を犯さざるを得ないときにも祈りを捧げられますが、信者のほとんどは殺人狂や暗殺者です。その神殿は犠牲者の血と髑髏で飾り立てられます。
       
  • [A41]マークール(Myrkul)(死の神)
    • 呼び名:“骨の王”、“古き髑髏の王”、“命刈り取る者”
    • 属性:中立にして悪
    • 領域:死 (黄昏$もあっていいのでは?)
    • シンボル:人の白い髑髏
    • 説明:マーク―ルは死と腐敗、老い、消耗、夕暮れ、秋の神です。マーク―ルは終わりと絶望を司ります。ケレンヴォーに裁きを受けさせるため、より多くの人々の生命を刈り取って引き渡すと言われます。人々は恐怖と死、悪夢の象徴として恐れ、老いの苦痛の原因だと非難します。はるか昔にジャーガルに挑んだ3人の一人で、死者の支配を受け継ぎました。1358DRに殺害されましたが、“死”そのものであるマーク―ルは滅びずに復活しました。
       マーク―ルを崇める者は少ないものの、葬儀では名が唱えられます。信仰するのは気難し屋や人間嫌い、死と亡者に取り憑かれた人々です。葬儀屋や墓守として働く者が多く、普通は信仰する神を秘密にします。彼らは死者の幸福を大切にし、葬儀や埋葬、遺言の遂行を手助けします。また衰弱して死を恐れる者に、それが避けられぬことだと説き、楽に死ねるよう力を尽くします。マーク―ルの神殿は広大な地下墓所や納骨堂であり、地上には質素なほこら程度のものしかありません。最奥の玉座には“死の番人”が安置されています。墓所にはしばしば永遠に眠らせておきたい死体が運び込まれます。
       
  • [A42]アンバーリー(Umberlee)(海の女神)
    • 呼び名:“あばずれ女王”、“深みの女王”、“波の母”
    • 属性:混沌にして悪
    • 領域:嵐
    • シンボル:左右にうねる波
    • 説明:アンバーリーは荒々しい海の女神です。荒っぽくて貪欲、気まぐれで虚栄心の強い女神として知られます。気に喰わない者を溺死させ、船を破壊してサメの餌にします。敬意や捧げものが足らなかった人々を大波や嵐、怪物でヒドイ目に合わせた逸話がたくさんあります。一方で褒めたたえる者には寛大だと言われます。自然の神々や破壊の神々との繋がりが深いものの、自身に都合の悪い約束は平然と破ります。
       船乗りや海辺に暮らす人々はアンバーリーを恐れて信仰します。海辺の者はアンバーリーをなだめ、好意を得るためにしばしば祭りを行います。船乗りの海の仕事唄にアンバーリーを称えるものが幾つもあります。教会は組織の体をなしていませんが、多くの港町や漁村には社があります。人々はここに花やアメ玉を捧げます。神官は海の危険さを表すサメ歯や人骨、水死人の手を身に付けて海辺を徘徊します。彼らは航海の失敗を警告し、それを避けるため船にタダ乗りさせろと要求します。
       
  • [A43]シアリック(Cyric)(嘘の神)
    • 呼び名:“嘘の王”、“闇の太陽”
    • 属性:混沌にして悪
    • 領域:欺き
    • シンボル:黒か紫の日輪の中央に顎のない髑髏
    • 説明:シアリックは嘘と狂気、策略、争いの神です。かつては定命の盗賊剣士であり、1358DRの“災厄の時”において、多くの神を殺害して神となりました。その後も陰謀と争いを繰り返し、人や神々を殺し続けました。1385DRには魔法の女神ミストラを殺害することで“呪文荒廃”を引き起こし、世界に大きな被害を与えました。
       人々がシアリックに祈るのは何か悪いことをしたいが、それを知られたくないときです。信仰が大っぴらに認められるのはオーム―などの数少ない地域のみで、他では密かに信仰します。信徒は詐欺師やサディスト、力に狂った陰謀家、それより悪い連中です。信徒は陰謀の被害者に対して「騙される奴が悪い」と考えます。シアリック教会はしばしば他の神や偽の信仰対象を騙った偽装カルトを設立して影響力を広げます。
       
  • [A44]ターロス(Talos)(嵐の神)
    • 呼び名:“嵐の王”、“破壊者”、“怒れる者”
    • 属性:混沌にして悪
    • 領域:嵐
    • シンボル:1点から伸びる3本の稲妻
    • 説明:ターロスは嵐と山火事、地震に竜巻、突然に襲い掛かる破壊の神です。その姿は肩幅の広くてあご髭を生やした若い男の姿で描かれます。片目であり、一方の目には黒い眼帯をしています。三つの杖を手にし、それぞれ災害を引き起こします。彼は力の限り破壊を広めるよう命じます。ターロスは破壊と自然の厳しさを体現した神々の集団“怒りの神々”の頭目です(他にアンバーリーやオーリル、マラーなど)。
       ターロスはよく知られた神ですが、人々がその名を唱えるのは恐ろしいできごとへの感嘆としてです。信徒には破壊と襲撃、略奪、強盗を糧とするものが多くいます。彼らは「物事はデタラメの繰り返しだから、やる気のあるやつは手に掴めるだけのものを掴め」と考えます。多くのターロスの神官は黒い眼帯を着けて(両目が見えていても)います。彼らは旅をして不吉の預言と災害の警告をし、守りの祝福を授けて寄進を得ます。
       
  • [A45]タロウナ(Talona)(病と毒の女神)
    • 呼び名:“毒の女王”、“病気の女王”、“疫病の老婆”
    • 属性:混沌にして悪
    • 領域:三角形の中に3つの涙滴
    • シンボル:死
    • 説明:タロウナは毒と病気の女神です。ちょっとした体調不良から作物の不作、井戸水の汚染、疫病まですべてタロウナのもたらすものとされます。タロウナは痩せさらばえた老婆の姿で、杯か水瓶を持った姿で描かれます。この器にあらゆる毒と病が満たされているとされます。時には顔に傷や刺青のある女、優しい口元の魅力的な踊り手、美しく無邪気な女性として描かれることもあります。
       多くの人々が病や不調に苦しむときタロウナに祈り、憐れみを乞います。様々な祈りが知られているほか、悪くなった井戸や病人の家、毒の容器にはタロウナの印が描かれます。一方でタロウナの寺院は殆どなく、小さな社がある程度です。教会組織も存在せず、わずかな信徒はかっての疫病での生存者がほとんどです。神官はぼろぼろのローブを着て放浪します。新たな病気や苦痛を探索し、さまざまな毒や解毒剤、薬を販売し、タロウナの評判を良くしようとします。多くの神官は予防接種と魔法の両方で病に備え、人々を治療し、遺体を埋葬します。しかし最悪の使徒は疫病と腐敗を広め、広い地域に苦しみをもたらします。
       
  • [A46]ベシャバ(Beshaba)(不運の女神)
    • 呼び名:“不幸の乙女”、“凶運の女王”、“黒馬に乗る者”
    • 属性:混沌にして悪
    • 領域:欺き
    • シンボル:黒い枝角
    • 説明:ベシャバは不運と不幸、事故の女神です。黒いドレスで目に狂気を宿した細身の美しい乙女として描かれます。冷酷で気まぐれな女神であり、その注意を引きつけぬよう、ご機嫌を取るべき存在と見なされています。運命の女神タイキから分かれた双子の女神の一人です。片割れである幸運の女神タイモーラと仲が悪く、ことあるごとに争います。
       人々はちょっとした不運なできごとから致命的な惨事まで、不幸があるとベシャバの名を唱えます。幸運の到来よりも不運だけは避けたい状況で見逃して貰おうと祈ります。また、聖印を模した親指を曲げて残りの指を伸ばす「枝角の仕草」は頭の高さに掲げると挨拶になりますが、人に向けると不運の呪いになります。あらゆる式典において、ベシャバの機嫌を損ねぬよう祈りに名が加えられます。神殿は滅多にありませんが、惨事のあったところには祠が建てられます。神官は立て続けの不幸に見舞われた者が多く、不運を警告する者もいれば他人に不幸を分け与えようとする者もいます。人々から歓迎はされませんが、丁重には扱われます。
       
  • [A47]マラー(Malar)(狩の神)
    • 呼び名:“獣の王”、“黒き血の流れる者”、“”
    • 属性:混沌にして悪
    • 領域:自然
    • シンボル:爪を伸ばした獣の足
    • 説明:マラーは狩りと追跡、殺戮、獣の蛮性の神です。血に塗れた黒い毛皮の獣や、毛皮を身に纏った狩人の姿で描かれます。自然の暗く血生臭い側面を表しますが、自然と摂理と捕食者の優雅さも司ります。ドルイドからは自然神の一柱として敬意を受けていますが、マラー自身は彼らや他の自然神が守ろうとする自然のバランスを軽蔑し、力ある者が奪うのは当然と考えています。
       マラーへの祈りは、神に狩猟の腕を借りるためや、威を借りて他の肉食獣を遠ざけるためです。狩りを楽しむ者や流血をためらわぬ者、獲物の恐怖に舌なめずりする者が信仰します。マラーの信仰は禁止されている国が多いものの、信者は各地にいます。ドルイドや狩人、蛮族のほか、獣人の多くがマラーを信仰しています。彼らは狩人の群れを形成します。地域集団によっては様々な祭りを行います。祭りには荒野で狩った獣の肉を人々に振舞う“鹿の饗宴”や、あらかじめ“得物”として決めた人物を夜明けまでに狩れるかを競う“ワイルド・ハント”などがあります。