概要
1992年にフェアリーテイルから発売されたPC-9801用ゲームソフト『デッド・オブ・ザ・ブレイン 死霊の叫び』をリスペクト/オマージュした二次創作。
物語
惑星グランベル西南地方にあるスピリタス合衆国の某所である町エコーズシティ。
ある日の夜更け、残業を終えて帰宅した女性グレイシア・エルフィーヌのもとへ、友人の老科学者アレックスから発明品をすぐに見に来るよう、電話がかかってきた。
グレイシアがアレックス宅へおもむくと、そこには彼とその愛猫ミューティが居た。
しかし、穏やかだったはずのミューティは何故かグレイシアに牙を剥き、襲いかかる。
そのあまりの狂暴さから、アレックスはやむなくミューティを射殺してしまう。
目の前の状況に動揺し、ミューティが狂犬病に罹っていたと考えるグレイシアに、彼はミューティが1週間前に老衰で死亡した身であることや、自らが長年をかけて開発していた蘇生薬のサンプルをその死体に注射したことを打ち明ける。
信じがたい言葉にグレイシアはいぶかしむが、その証拠としてアレックスがミューティの死体へ蘇生薬を打ってみせると、それは再びうごめき始めた。
驚愕の発明を喜ぶグレイシアに、アレックスは被験者が副作用で狂暴化したり異常な筋力を得てしまうことや、それらへの懸念からまだ人間への投与は行っていないことも打ち明ける。
ミューティの変貌も、そのためであったのだ。
その時、1週間前から続くミューティの鳴き声による近所の苦情を受けたという警察官レノンがアレックス宅を訪れた。
グレイシアたちがあわててミューティを冷蔵庫へ隠すも、その鳴き声を聞き付けて冷蔵庫の扉を開けたレノンは、最期の力で飛び出してきたミューティに喉笛を掻き切られ、即死してしまう。
誰にも信じてもらえないであろう状況から、アレックスはレノンが理性を保ったまま蘇ることを願って彼の死体に蘇生薬を投与するが、まもなくそれはグレイシアたちの方を向いて起き上がると、アレックスの懸念を超える強暴さで、目の前の生者に襲いかかる。
銃撃を受けても倒れないレノンからグレイシアたちは逃げ出すが、それは彼らがこれから出会うことになる恐怖と惨劇の、ほんの前触れでしかなかった。
登場人物
翻訳
- グレイシア・エルフィーヌ:Glaceon Elfine
- アレックス:Alex
- ミューティ:Muty
- レノン:Lennon
- ラシェンダ:Rashenda
- ミリエーナ:Miriena
- グランベル:Granbell
- スピリタス:Spirytus
設定のポジションとなる作品
世界観・物語
デッド・オブ・ザ・ブレイン 死霊の叫び